2021.7.22
早番と遅番の引継ぎをスムーズにするには?現役保育士さんの引継ぎのコツ
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保育士さんは日々、行わなければならない業務がさまざまあると思いますが、スムーズに進めるためには「引継ぎ」が重要になります。
早番と遅番が連携しやすい魅力的な職場環境を実現するためには、工夫しながらわかりやすく引き継げる工夫をほどこしましょう。
うまく行わなければトラブルにつながりかねないからこそ、現役保育士さんが実践している引継ぎのポイントを聞いてみました。
引継ぎとは?なにをすればいい?
引継ぎとは、退勤時間を迎えた職員が、ほかの職員へさまざまな情報を伝達することです。
例えば早番から遅番へと入れ替わるタイミングで早番さんが退勤前に遅番さんへ引継ぎをする、遅番さんが退勤時に次の日の朝に朝番さんがきたときわかりやすいように引継ぎ内容を書き留めておく……というように引継ぎを行います。
引継ぎの内容は主に業務に必要な情報、業務の進捗、その日にあった出来事や共有しておくべき情報などが挙げられます。
例えば「●●ちゃんは午前中に遊びの中で転んでしまったので、痛がっているようすがないか気にかけてあげてください」というような内容です。
きちんと共有しておけば、その場に居合わせなかった保育士さんも不安なく保育にあたることができるでしょう。
さらに、行ってほしい業務があれば引継ぎ時に伝えておくとよいでしょう。
「●●に書類を出しておいたので内容を確認してサインしておいてください」というようにわかりやすく伝えると、相手も把握しやすくなります。
引継ぎをするときのポイント
引継ぎのやり方について、さらに詳しく解説していきましょ。
まず引継ぎをするときは「結論を簡潔に伝える」ということを意識してください。
あれこれとだらだら長く伝えると、もっとも大事な情報が伝わりにくくなり、混乱を招いてしまいます。
また、引継ぎの中で相手に頼み合いことがあれば「~してください」とお願いする一文を必ず添えましょう。
例えば「〇〇の片付けがまだ済んでいません」だけでは「翌日に片づけるのでそのままにしておいてください」という意味にもとれてしまいますよね。
しかし、「余裕があれば片付けをお願いします」という一文があれば、引継ぎをされた側もすべきことが明確にわかります。
「報告だけだと思ったから、なにもしていない!」なんてことにならないように、わかりやすく伝えるよう工夫しましょう。
あわせて、引継ぎの内容については「わかりやすさ」とともに「正しさ」にこだわることが重要です。
特に「事実と個人的な意見が混合している」という状態にならないよう、充分注意しましょう。
例えば「おもちゃの取り合いで〇〇ちゃんと△△くんがケンカをした」という事実があったとします。
その件を伝えるときに「〇〇ちゃんが先に遊んでいたから、横入りした△△くんが謝るべき」といった情報を入れることは避けましょう。
これはあくまで保育士の一意見に過ぎず、事実かどうかはさまざまな観点から検証しなければいけません。
伝え方に迷ってしまうときにはメモも活用し、伝えたい内容を客観視しながらまとめましょう。
引継ぎを聞くときのポイント
引継ぎを聞くときにも、メモは重要な存在です。
業務を任されたときなどは特に、きちんとメモをとることで間違いや勘違いがないようにしましょう。
もし、聞いていてわからないことがあれば、きちんと質問することも忘れないようにしてください。
わからないことをそのままにしていると、引継ぎをした意味がない状況になってしまいます。
退勤前に行われる引継ぎだからこそ、疑問点を放置していると「退勤後に改めて確認してもらう」、さらには「退勤した保育士さんにもう一度来てもらう」ことにもなりかねません。
不安なことはどんどん聞いて、自分で対応できる状態にしておきましょう。
現役保育士さんが実践している引継ぎポイント
ここからは、現役の保育士さんが実践している引継ぎの方法をご紹介していきます。
16年目のベテラン保育士さんは、引継ぎをスムーズにするため「1日1枚申し送り表を使っている」と語ってくれました。
口頭で伝えるだけではつい忘れてしまいそうな内容も、申し送り表を使えば漏れが起きにくく「申し送り表にも書いておきます」と伝えれば後から確認もできます。
1日1枚用意することで、日々の中で習慣になり伝え忘れも減らせそうですね。
また「引継ぎノート」や「回覧板」を活用しているという保育士さんもいました。
こちらも、書いた文章と口頭どちらもあわせて活用できるので、よりわかりやすく伝えられそうですね。
ノートや表、回覧板はクラス担当だけでなくすべての職員が閲覧できる状態にしておくことで、クラスで起こっていることも広く周知でき施設全体での一体感にもつながるでしょう。
これらとあわせて、付箋によるメモを使うことでさらに細かな部分まで正確に伝えられますのであわせて工夫してみてください。
まとめ
トラブルなく保育にあたるためには、保育士や職員同士の引継ぎが欠かせません。
スマートな引継ぎを実現するために、今回ご紹介したポイントを参考にしてみてくださいね。
工夫次第で連帯感も生まれ、チームワークのある施設になるはずですからぜひ一度試してみましょう。