2021.6.22
保育園でのトイレトレーニングの進め方!トイトレが失敗したときは……
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トイレトレーニングは、一人ひとり進む速度やぴったりなやり方が違うため、保護者の多くも頭を悩ませるポイントです。
スムーズなトイトレのためには、保育士との連携が必要不可欠であることから、保育士もトイトレに対し正しい知識を持っておきましょう。
今回は、トイトレのタイミングややり方について、詳しく解説していきます。
トイレトレーニングとは?タイミングや必要な準備
トイレトレーニング、すなわちトイトレは、おむつへ好きなタイミングに排泄する時期から自分の意思でトイレに行けるようになるために必要なステップです。
トイトレをはじめるタイミングとして、トイレにひとりで座れるかどうかが目安となります。
また「トイレに行く?」「うん」というように意思疎通ができることもポイントとなるでしょう。
トイトレをはじめられそうだと感じたら、保護者と連携をとりながらトイトレを行うか決めます。
もし保育園内で漏らしてしまった場合には、着替えが必要になるため保護者に用意してもらいましょう。
そして園内でも、トイトレの準備を行います。
まずは子どもたちに「トイレ」について話し、よく理解してもらいましょう。
もちろんはじめから完璧に理解できるわけではありませんから「おしっこをしたくなったら先生に言う」「定期的にトイレへ行く」というところから習慣づけていきます。
トイレにまつわる絵本や動画があれば、活躍するとよいでしょう。
また、子どもによっては「家ではできるけれど、慣れない環境のトイレは怖い」ということもあります。
トイレの雰囲気を楽しくしたり、壁や入り口を華やかに飾ったりして環境を整えましょう。
まずは保育士と一緒にトイレへ行き、怖くない場所だと確認することも大切です。
トイトレのやり方
トイトレをはじめるにあたって、まずは時間を決めて子どもをトイレへ誘う習慣をつけてみましょう。
おひるねの時間やごはんの時間のように、毎日のスケジュールが決まっているものと同じように「この時間になったらトイレへ行く」と習慣づけることが大切です。
このとき、絶対におしっこをしなければいけないわけではありません。
トイレに座ってすぐに「出ない」と言われても、まずは一緒に数を数えたり、歌を歌ったりしてみてください。
トイレに座るのを嫌がるようならまずは決まった時間にトイレへ行く習慣をつけるだけでよく、トイレの中でおむつ替えをしてもよいでしょう。
おしっこの間隔があいてきたら、少しずつトレーニングパンツも活用します。
おもらしの気持ち悪い感覚が分かりやすいトレパンは、失敗の中でトイレへ行く重要性を学ぶことにつながります。
トイトレをする上での注意点
トイトレで重要なのは、子どもに無理をさせないことです。
例えば体調が悪いときや休暇明けで生活習慣が変わったときには、トイトレがスムーズに進んでいる子でも失敗しやすくなります。
そんなときに「プールまでにトイトレを完了しなきゃ困るから!」などというように、大人の都合で期限を決めて焦り、無理にトイトレを進めることはNGです。
失敗するたび、子どもの自尊心がどんどん傷ついてしまう可能性があります。
トイレに行かせるときや座らせるときにも、本人が嫌がったなら無理をさせる必要はありません。
機嫌がよさそうなときを狙って、まずはトイレに近づいてみるだけでも十分立派なトイトレです。
無理をさせることは「トイレって怖い」というネガティブな気持ちの引き金になり、ますますトイレから足が遠ざかってしまいかねません。
子どもによっては「最初はまったく成功しなかったけど◯歳を迎えたら突然自分からトイレに行くようになった」というケースもあります。
進み方の個人差も大きく、適齢を迎えた途端に無理なくできるようになる、反対に時期が早すぎるとなかなか成功しないということもめずらしくありません。
ほかの子と比べずに「長く時間がかかってもいい」という気持ちで、焦らず無理をさせずに進めていきましょう。
子どもがトイトレを失敗してしまったら?
もっとも重要なのは「怒らないこと」です。
子どもがおもらしをしてしまうと、片付けをしたり、洗濯をしたり、汚物に触ったり、ほかの子どもたちを別の場所へ移動させたりしなければならず大変なものですよね。
おもらしを見つけるとついつい「あっ!」と思ってしまうかもしれませんが、絶対に怒らないよう注意しましょう。
というのも、子どもを叱ることで「失敗」「悪いこと」という印象を強く焼き付け、尿意やトイレそのものに恐怖感を与えてしまう可能性があります。
「トイトレはいや」、さらに「保育園がこわい」という状態になってしまえば、スムーズにトイトレ完了へ導くことは困難となるでしょう。
また、自宅と違って保育園というパブリックな場でおもらしをしてしまうことで、子どもは自尊心を傷つけているかもしれません。
そうしたとき保育士がすべきなのは叱って追い打ちをかけることではなく、子どものケアをすることです。
「大丈夫だよ」、「おもらししちゃうと気持ちが悪いよね」となだめて安心させ、子どもの気持ちに寄り添う言葉をかけてあげるように心がけてください。
まとめ
トイトレは誰しも通る道ではありますが、進行具合は子どもによって違います。
うまく進められず失敗が続いたときは、子どものことも、そして自分のことも責めないにようにしましょう。
「なんでもっと早く声をかけてあげなかったんだろう」など、つい自分を責めてしまう人は保護者にも多いですが、大好きなママや先生が落ち込んでいる姿には子どもも悲しい気持ちになります。
保護者とも連携しながら、無理のない範囲でトイトレを進めていきましょう。