2021.4.5
現役保育士さんのオススメ絵本8選!年次別にまとめてみました
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保育士さんにとって、絵本は子どもたちの心を掴んでくれる鉄板のアイテムですよね。
そこで今回は、年齢別におすすめの絵本を敬称略にてご紹介していきます。
読み聞かせで使う絵本をお探しのときにはぜひ参考にしてくださいね。
未満児クラス向けの絵本
まずは、きもとももこ「うずらちゃんの かくれんぼ」です。
こちらはかわいい「うずらちゃん」のかくれんぼをテーマにした作品で、未満児クラスの子も見ているだけで楽しい気持ちになりそうな内容です。
高月齢の子になると、うずらちゃんがどこに隠れているのかわかるようになってくるようですので、実際に問いかけながら読み進めていくのもよいでしょう。
「もういいかい?」と、本当にかくれんぼをしているように声をかけながら読み進めていくと、より楽しくなりますよ。
また、わたなべあや「も・や・し〜!」は、おでかけすることになった野菜のキャラクターが登場し、おでかけをするストーリーを軸にダジャレで「静かにしてね」を伝える作品です。
子どもたちの大好きなダジャレには「反応がよかった」と感じる保育士さんが多いようです。
同時に「静かにしてねと言われたら、静かにしなければいけない」と大事なことも学べるのが魅力ですね。
野外活動や遠足を行うときに「ここではも・や・し~!を思い出してね」というように、日常の中で活かしてみるのもいいかもしれません。
年少さん向けの絵本
年少さんになってくると、キャラクターものも人気を集めるようになってきます。
アネット・チゾン、タラス・テイラー「おばけのバーバパパ」シリーズは、目にする機会も多いキャラクターなので子どもたちの反応もよいでしょう。
「バーバパパのがっこう」、「バーバパパのいえさがし」、「バーバパパたびにでる」などタイトルもさまざま展開されています。
夢中になった子どもたちから「次はあれを読んで!」とリクエストがくるかもしれませんね。
さらに、レオ・レオニ「あおくんときいろちゃん」など、ストーリー性の高い絵本にも反応が期待できそうです。
青と黄色の「まる」が登場するこちらのお話は、人とはまったく違ったキャラクターが、私たちのように生き生きと活躍する姿が印象的です。
子どもならではの柔軟な想像力に働きかける、ユニークで味わい深い絵本ですので、柔軟な時期にこそ読んであげたくなりますね。
年中さん向けの絵本
年中さんになると、ますます自由なイメージが広がりやすく、ストーリーの続きを考えたくなるようなお話にも人気が集まります。
クリスホートン「しーっ!ひみつのさくせん」は、子どもたちの爆笑が巻き起こったと語る保育士さんもいる作品です。
ひみつのさくせんがある四人組が登場するお話なのですが、くりくりお目目のキャラクターはなんともかわいらしく、お話の内容もとってもチャーミングです。
キャラクターのユニークな仕草は子どもたちの関心を強く惹き、「絵本の続きはどうなるんだろう?」と考えたくなる気持ちもわかりますよね。
続いて、いしかわこうじ 「おめんです」は、おめんをつけているキャラクターが次々登場し、子どもたちと一緒に「おめんをつけているのは誰かな?」と考えていく絵本です。
子どもたちに「誰だと思う?」とクイズ形式にして読み聞かせることで、子どもたち一人ひとりが参加しているという意識を抱きやすく、ますます盛り上がるでしょう。
無機質なお面の表情と動物たちの表情のギャップも、見ているだけで楽しくなりそうですね。
年長さん向けの絵本
静かに聞くことができるようになってくる年長さんには、ストーリーに引き込まれるような絵本を読み聞かせるのもおすすめです。
作・富安 陽子、絵・降矢 なな「まゆとおに-やまんばのむすめまゆのおはなし」シリーズは、鬼が登場するお話です。
近年、鬼が登場する作品は人気が高いため、子どもたちの興味を惹けるかもしれません。
ドキドキさせるストーリーに、子どもたちは夢中になるはずですよ。
ハラハラするお話だけでなく、静かに引き込むお話も読み聞かせたいというときにはヘルメ・ハイネ「きみがしらない ひみつの三人」もおすすめです。
人が生まれてから死ぬまでのことを描いた作品で、「自分を大切にすること」について強いメッセージ性が込められています。
絵本に対する理解力も高まってくる年長さんの時期には、こうした大事な作品と出会うきっかけも意識的に作ってあげましょう。
まとめ
0歳児クラスから年長さんクラスまで、おすすめの絵本をご紹介していきました。
それぞれ、内容や感じ方が違うからこそ「この子たちはどんな反応をするかな?」と楽しみになりそうです。
作品によっては、今回解説した対象の年齢にかかわらず幅広い年齢の子どもたちに読み聞かせても関心を集められますので、ぜひ一度内容をチェックしてみてください。