2019.7.19
保育の現場で英語スキルが役立つ?英語ができる保育士が求められる理由
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ますます深刻化する保育士不足ですが、その中で特定分野の技術や知識を保有している保育士の需要が高まっています。
その中でも「英語を教えられる保育士」の求人は、増加傾向にあります。
どういった仕事なのか、またどのようなメリット・デメリットがあるのか解説していきましょう。
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英語ができる保育士の需要が高まっている?
近年、他の施設との差別化のために独自のレッスンや、独自の教育方針を取り入れている施設が増えています。
一環として英語教育に力を入れるケースがあり、それに応じて今、保育士にも英語力が求められています。
子どもが柔軟に物事を考えられる幼少期に英語教育を行うことは、抵抗なく英語を学び身につけることにつながるため、グローバルに活躍できる人材を育てることにもなります。
「英語が苦手」、「日本語なら話せるのに」という意識が芽生えるより先に、自然と英語に触れ合うことでよりネイティブに近い感覚で身につけられることから「早いうちから英語を学ばせたい」と考える親御さんが増えているのです。
一般的な保育施設で英語レッスンを取り入れるだけでなく、プリスクールやインターナショナルスクールのように英語教育に特化した保育施設も各地で展開されています。
プリスクール・インターナショナルスクールとは?
プリスクール、インターナショナルスクールとは、英語教育の環境を整えた保育施設のことです。
在籍する先生も外国人が多く、毎日の挨拶やちょっとしたやりとりにも自然に英語を取り入れていることが特徴です。
プリスクールやインターナショナルスクールの教育レベルは施設によって大きく違い、保育士に求めるスキルもまちまちです。
日常会話を英語で話すことができれば活躍できるという施設も、ネイティブレベルの語学力を求められる施設もあります。
もちろん、一般的な保育園や認定こども園でも、英語教育を行っていればさまざまなレベルの保育士が求められます。
そうした施設を転職先として視野に入れることで保育士も活躍の場を広げるため、英語に自信がある人は英語教育を取り入れている施設で働くことを検討するのもいいかもしれません。
英語教育の現場の仕事内容や求められる力
英語教育がある保育施設では、午前や午後の一部の時間を使って英語レッスンを行うことが多い傾向にあります。
降園後の時間に希望者を募って英語レッスンを実施することもあり、その場合日中は他の保育士と同じように保育に当たり、降園後に英語教育を行います。
保育士はどのようなプログラムで進行するか、またどのような内容なら子どもたちの関心を引くことができるか考えながら、日々のレッスン内容を決定していきます。
外国人の先生が在籍する施設の場合は、協力しながらレッスン内容を考えることもあります。
ただし、英語関連のカリキュラムが増えるといってもみんなで遊んだり、昼食を食べたり、マナーを教えたりといった基本的な仕事内容は変わりません。
こうした施設への転職活動をする際、保育士の英語力を明確にするものとして「保育英語検定」という検定も実施されています。
現役の保育士で「英語力に自信があるので、今後活かしていきたい」という人は、検定にチャレンジしてみるのもいいかもしれません。
英語ができる保育士のメリット
英語ができる保育士には、さまざまなメリットがあります。
まず、海外生まれの子どもや日本語が話せない保護者がいたとき、英語ができる保育士は重宝されます。
もちろん講師がネイティブの場合にも、コミュニケーションが取りやすくなるので業務を遂行しやすくなるでしょう。
また、もともと英語が好きな人なら、保育の現場で活躍しながらさらなる知識向上を目指せるのも魅力です。
「英語は好きだけど、保育士として働く上では実務に役立てることができない」という人にとって、英語教育を行っている施設はこれまでにない働き方を叶えてくれる場所となるでしょう。
英語ができる保育士のデメリット
一方で、業務量が増えてしまうなどのデメリットもあります。
子どもたちの対応をしながら英語レッスンも行うことになれば、他の保育士ができないことをする機会も、もちろん増えます。
英語ができる保育士が限られている環境では「英語のレッスンで使う資料を一緒に作ってほしい」というようなお願いもしづらく、一人で仕事を抱え込みがちになってしまいます。
給与については、保育施設の体制に依存します。
つまり「他の保育士にできない仕事や、専門的な仕事をしているからといって必ず給与に反映されるとも限らない」ということです。
「英語教育に携わるなら、絶対に給与がアップしないと嫌!」と考えているのであれば、求人選びを納得できるまでじっくり行う必要があります。
まとめ
さまざまな力が求められる保育の現場では、英語ができる保育士を求める場もますます広がっていくはずです。
英語の知識に自信がある保育士は、ぜひその知識を活かして転職活動をしてみてはいかがでしょうか。