2024.12.27
保育士の休日休暇は少ない?有休・産休・育休の取得しやすさはどうなっている?
11View
保育士が職場を選ぶ時、給料や福利厚生といった条件とともに「休みがどれくらいあるか」も大事なポイントになりますよね。
そこで、保育士の休日休暇について解説していきます。
有休や産休といった特別な休暇についても合わせて解説していきますので、保育士として活躍する上で参考にしてくださいね。
保育士はどのくらい休みがある?
保育士の働き方は施設によっても変わりますが、多くの職場で、基本的にシフト制が導入されているでしょう。
特に「4週8休」や「4週6休」といった形式が多く、大抵の場合休日は週に1~2日程度用意されています。
保育施設にもよりますが、多くの施設では「日曜日」と「祝日」を休園日としており、休園日は保育士も休みとなります。
土曜日については交代制にするなど、施設ごとに決まりが異なります。
ちなみに求人情報に「完全週休2日制」と記載されている施設の場合には、毎週2日必ず休みになります。
しかし単に「週休2日制」となっている施設であれば、2日の休みは「毎週」ではありません。
ひとつきの中で、例え一度でも「1週間のうち2日休みがある」という状態であれば「週休2日制」に該当します。
例えば「1週目は土日が休み、2週目、3週目、4週目は日曜日だけが休み」というような施設は「週休2日制」となるのです。
具体的なイメージがしにくい場合には求人情報に記載される「年間休日数」も参考にしてみましょう。
年間休日数は、100日〜110日ほどあれば最低限の休みを取得できる程度と考えられるでしょう。
保育士はお盆や年末年始も休める?
保育施設は、幼稚園と違ってお盆や年末年始にも変わらずに開園しているところも少なくありません。
そのため「保育士は長期休みが取れるの?」と不安を覚えるのではないでしょうか。
保育施設が毎日開いていたとしても、それが理由で保育士が全く休めなくなるわけではありません。
多くの保育施設で、シフト制度を用いて保育士も順番に休暇を取得します。
例えばお盆や年末年始の時期は、普段とは異なる体制にして保育士に順番に休みを与える保育施設もあります。
ただし、保育施設によって全く異なるため「お盆や年末年始も他の日と変わらずに稼働している」という施設も存在します。
詳細は、施設ごとにしっかり確認しておくと良いでしょう。
保育士は有給休暇を取ることができる?
基本的には保育士も有給休暇制度を使用できます。
有給休暇制度は現在義務化されているため、施設は保育士に必ず有給を取らせなければいけません。
そのため「有給が一切取れない」という施設は少ないでしょう。
しかしいくら義務付けられているといえど、実際の取りやすさは保育施設によって違います。
「ルール上は有給を取得できるはずだけれど、園長や先輩保育士が怖いから申請できない」という保育施設もあるかもしれません。
また、保育の仕事は基本的に長期休暇が取りにくいという特徴があります。
そのため、保育士が有給を取得する時にはしっかり計画を立てて申請することをおすすめします。
保育士は産休や育休が取りやすい?
多くの保育施設では、産休・育休の制度が導入されています。
そもそも産休・育休は労働基準法によって定められているため、保育施設は申請を受けた時必ず取得させる必要があるのです。
ただし、産休・育休を取得するにあたっては次のような条件を満たしている必要があります。
◆ひとつの保育施設に1年以上継続して雇用されていること
◆出産後、子どもの1歳の誕生日以降も変わらない雇用が見込まれている
◆子どもの2歳の誕生日の前々日までに、労働契約の期間が継続していて、契約の更新を続けることが見込まれている
つまり「産休・育休を取得した後も働き続けるという条件を満たしていれば、基本的には取得できる」ということです。
一方で、やはり保育施設によっては産休・育休を気軽に取得できるような環境でないということもあるでしょう。
担任制を取り入れている保育施設でクラスを受け持っている保育士の場合、年度の途中で休職することについて現実的でないということもめずらしくありません。
有給休暇や、産休・育休取得率は、保育施設によってまったく違います。
そのためきちんと休むべき時に休みながら保育士として活躍するためには「条件に合う保育施設を見つける」ということが非常に重要となります。
現在、働いている保育施設の条件に納得できない場合には、転職も検討しましょう。
派遣などのサービスを利用することによって、自分の理想の条件を満たす求人情報を手軽に見つけることができるようになりますよ。
まとめ
保育士は忙しい仕事、休みが少ない仕事とイメージされやすい傾向にありますが、多くの保育施設で有給休暇や産休・育休といった制度が導入されています。
ただし、実際の取得のしやすさについては施設ごとにも異なるため「働いてみるまでわからない」とも言えるでしょう。
現在の職場に対して不満があるのであれば、より休日や休暇の取りやすい職場への転職も検討してみましょう。