2024.12.5
保育士試験の造形(絵)実技とはどんな内容?こんな人は落ちるから注意!
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保育士になるための試験にはさまざまな内容がありますが、その一つとなるのが「造形(絵)実技」です。
これから保育士を目指す人の中には「実技が不安」という人もいるのではないでしょうか?
不安なく試験当日を迎えるためにも確認しておきたい、保育士試験の造形実技について解説していきます。
保育士試験の「造形(絵)実技」はどんな内容?
保育士試験では「造形実技」として、実際に絵を描くことを目的とした時間があります。
「保育士になりたいけれど、絵を描くことは得意じゃない」という人にとっては、緊張する時間となるかもしれません。
何を描くかについてはその日に知らされることになるため「難しい課題がきたらどうしよう」と考えてしまいますよね。
造形実技の内容は、例えば次のようなものが挙げられます。
◆「雨の日の外遊び」をしている子どもたちの様子がわかるように絵を描く
◆「お誕生会」をしている子どもたちの様子がわかるように絵を描く
◆「フィンガー・ペインティング」をしている子どもたちの様子がわかるように絵を描く
制限時間は45分で、50点満点にて評価されます。
試験で使用できるものもあらかじめ決められていて、次のようなアイテムのみとなります。
◆鉛筆、シャープペンシル(HB〜2B)
◆色鉛筆(12〜24色)
◆消しゴム
◆計算・通信などができない腕時計
ちなみに、置き時計の持ち込みは禁止されています。
造形実技で注意すべきこととは?
造形実技では、前述のような「許可されたアイテム」以外を使用した場合に、無効となるケースがあります。
例えばマーカーやクレヨンなどを使っても、認められないでしょう。
さらに、こぼしたり他の受験者へ迷惑をかけたりする可能性があることから「水」の使用もできません。
「水を使ってインクを伸ばす」というような表現は諦めましょう。
また、受験者同士で貸し借りをするのも禁止されています。
「鉛筆を忘れた」というようなときは、正直に試験監督へ申し出てください。
試験が始まったら、静かに制作に入り時間内の完成を目指します。
私語をはじめ、周りに迷惑となる行為を行なった場合には失格となる場合があります。
造形実技の採点基準とは?
保育士試験の造形実技を受けるにあたって「どうしたら受かるだろう?」と不安を覚えてしまうのではないでしょうか?
採点基準については具体的には公表されていないのですが、やはり「課題をしっかり表現すること」は大切なポイントと言えます。
特に「人物描写・情景・色遣い」が大切であると言われています。
例えば、次のような点を意識してみると良いでしょう。
◆保育士と子どもたちが一枚の絵の中にいるのとがわかる
◆課題が「雨の日」であれば子どもたちがカッパを着ているなど「情景がわかる表現」が取り入れられている
◆子どもたちの遊んでいる遊具やおもちゃが、実物のようにカラフルに表現されている
このように「課題を絵の中に落とし込む術」を覚えておくと、制作しやすくなるでしょう。
だからと言って「うまく描かなければいけない」ということではありません。
「保育に対する意識は高いけれど絵は苦手だから不安」という人も多いと思いますが、うまく描くことよりも内容をきちんと踏まえて自分の理解を表現することが大切です。
いわゆる美術系の試験のように、デッサン力や構図を構成する力といった技術が求められるわけではありません。
描くことに自信がなくとも、自分らしく前向きに表現することを目標にしましょう。
造形実技で落ちてしまうのはどんな場合?
造形実技に落ちてしまうのは、次のような条件に当てはまるケースです。
◆絵具など使ってはいけないアイテムを使った
◆問題文の内容を正しく理解できなかった
◆規定の枠内におさまらなかった
◆時間切れによって絵が完成しなかった
このような場合、得点には繋がりにくくなります。
当日は落ち着いて臨み「うまく描くこと」よりも「きちんと課題を理解すること」を意識しましょう。
保育士試験の造形実技はどうやって練習する?
造形実技の練習としては、次のような内容の練習をおすすめします。
◆人物の顔や身体を描く練習
◆合格者の作品や参考作品を模写する練習
◆動きのある絵を描く練習
◆色鉛筆で彩色する練習
◆時間配分を見ながら描き進める練習
このような練習をしておき、最終的には本番と同じ条件での練習を行えるよう備えておきましょう。
まとめ
保育士試験では、造形実技として絵を描く時間があり不安を覚えることもあるかもしれません。
しかしここでは「絵のうまさ」ではなく、あくまで課題をしっかり見極める力や表現力を見られています。
時間配分を気にしながら、自分らしくのびのびと表現する練習をして、当日に備えましょう。