2024.11.15
保育士の新生児対応とは?新生児だからこそ注意すべき働き方
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保育士の仕事というと主に2歳頃〜など、ある程度意思疎通ができるようになった年齢の子どもの対応というイメージがありませんか?
しかし、施設によっては新生児の対応を行うこともあります。
保育士にとっての新生児対応にはどのような業務が含まれるのか、解説していきましょう。
保育士にとって「新生児対応をする」とはどういうこと?
保育施設では、いわゆる「未満児」クラスを設けているところも少なくありません。
保育施設において「新生児」として扱われるのは、多くの場合0歳児から2歳児(3歳児未満)までの子どもとなります。
こうした年齢の子どもたちは、まだまだ意思疎通が難しかったり、多くのサポートを必要としていたりします。
新生児対応を行う保育士は、食事やおむつ替えなどの毎日の生活に必要な対応をはじめ、身の回りのさまざまな補助を行います。
子どもによって発達のスピードはまったく違うため、保育士は一人ひとりと向き合い発達段階に合った遊びや学びを提案しましょう。
例えば同じ月例の子であっても、とある子には楽しい遊びが、他の子には難しくて負担の大きな遊びとなるかもしれません。
子どもの五感を刺激したり、楽しい時間を演出したりするのは大切ですが、そのためには「新生児対応ならでは」と言える細やかな気配りが必要となります。
子どもがどんなことに興味を持っているか、どんなときに楽しそうにしているかなど、細かく観察して適切な対応を心がけましょう。
新生児対応保育士の役割や仕事内容
新生児対応にあたっては、食事や排泄、睡眠といった生活サポートのほか、遊びや学びのサポートも行います。
例えば健康管理をしたり、歌など興味をひく形で遊んだりすることも、大切な仕事となるでしょう。
それだけ聞くと「保育士の一般的な仕事とあまり変わらないのでは?」と思うかもしれませんが、新生児はコミュニケーション面で難しいことも多いでしょう。
3歳以上になってくると「だめだよ」と言えば伝わったり、理由を説明すれば理解してくれたりします。
しかし新生児は言葉でのコミュニケーションに頼ることができないため、意思疎通の難易度もあがるでしょう。
「この子はどんな風に感じているんだろう」というポイントは、表情や感情から読み取らなければいけません。
また、新生児の保護者も日々の中で睡眠不足や心身の疲れを感じている可能性が高く、生活のサポートを行う必要があります。
特に第一子とあれば、慣れないこと続きで疲弊している保護者もいるでしょう。
そうした保護者にとって、保育士は支えとなります。
二人三脚で子どもの成長を見守れるよう、保護者とも密にコミュニケーションをとりましょう。
発達段階に差の開きやすい新生児期間は、保護者も多くの不安を覚えています。
必要に応じて相談にのったり、アドバイスをしたりと保護者との良好な関係を目指しましょう。
また、新生児の対応にはこだわりのある保護者もいます。
「こうしてほしい」といった意見や要望はできる限り尊重しながら、保護者が安心できる環境を構築できるのが理想ですね。
保育士にとっての新生児対応の魅力
新生児対応の仕事は、かけがえのない時間を共有、サポートできるという魅力があります。
例えばはじめて立ち上がる瞬間、はじめておしゃべりをする瞬間、はじめて歩いた瞬間、はじめてトイレで排泄できた瞬間など……。
新生児にはあらゆる「はじめて」の機会があります。
ほとんどの場合、そうした「はじめて」のかけがえのない時間は保護者や家族だけが立ち会えるものです。
しかし新生児対応を担当している保育士は、そうした大事な時間を共有できる可能性があります。
ただ世話をするのではなく、子どもの発達をサポートし、めまぐるしいスピード感で成長していく子どもたちを見守れるのは、保育士にとっても大きな喜びでしょう。
また、まだ言葉で十分にコミュニケーションを取ることができないからこそ、思いが伝わった瞬間には格別にうれしい気持ちになるはずです。
愛情深く接したことで、子どもたちに思いが伝わったときにはかえがたい達成感を覚えるものですよ。
新生児対応をする際の注意点
新生児対応をする際には、特別に注意しなければいけないこともあります。
例えば新生児期の子どもは、他の年齢の子ども以上に免疫力がありません。
ほんの少しの対策を怠るだけでも、感染症をはじめとするさまざまな病気の引き金となってしまいます。
保育士はよりいっそうの健康管理を行いましょう。
また、新生児を対応する上ではいっそう踏み込んだ「ケアの精神」が必要になるシーンもあります。
例えば子どもが泣いているとき、言葉でのコミュニケーションがとれれば「なんで泣いているの?」と聞いて答えてもらうことができます。
声をあげていれば「今は静かにして」と伝えることもできるでしょう。
ところが新生児の場合、そうしたコミュニケーションがとれるとは限りません。
「どうして泣いているんだろう?」
「なんで声をあげたくなったんだろう?」
「この子は何をしてほしいんだろう?」
「この子に安心してもらうためにはどうすればいい?」
こんな風に、能動的に考えながら適切な対応をすることが重要です。
そうして、言葉にされていない子どもの気持ちを汲み取れたときには保育士としての大きな自信につながるでしょう。
まとめ
新生児保育では、0歳など生後まもない赤ちゃんも含めて、保育士が責任を持って預かります。
新生児ならではのかわいらしさや尊さを経験できる、唯一の役割と言えるでしょう。
派遣なら、担当者のサポートを受けながら理想の仕事に就ける可能性がアップしますので、ぜひご相談ください。