2023.9.5
絵の具遊びをもっと楽しく、新鮮な時間に!試してほしい定番の技法
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子どもたちの好奇心や感受性に働きかける制作の時間は、子どもも保育士も楽しい時間にしたいですよね。
特に絵の具遊びの時間は、気の赴くままに遊びながらも、画材の自由さを知ってほしいと感じるのではないでしょうか?
そこで、ぜひ子どもたちと一緒に試してほしい、絵の具遊びの技法をご紹介していきます。
試してほしい技法その1:スタンピング
まず、一つ目の技法が「スタンピング」です。
この技法は名前の通り「スタンプ」感覚で絵の具の色味や形を楽しむ方法です。
一般的なスタンプ遊びとひとつ違いがあるのが、どんなものでもスタンピングの素材になるということ。
通常のスタンプ遊びでは「スタンプ」「はんこ」としてすでに展開されているものを使って遊びますよね。
しかしスタンピングでは、どんなものでも絵の具をつけることでスタンプになります。
布を丸めて作った簡易的なスタンプでも、絵の具をつけて画用紙にポンポン押せば、立派なスタンプとして楽しめます。
さらに例えば次のようなものも、絵の具をつけてぽんぽん押すことで素材ごとに違った楽しい模様を描き出せますよ。
◇トイレットペーパーの芯
◇ゼリーやプリンのカップ
◇野菜の切れ端
◇段ボール
◇空き箱
◇スポンジ
◇プチプチ
◇瓶の蓋 など
このようなアイテムを賢く利用しながら、自由にスタンプを押していきましょう。
色んな模様を描きながら子どもたちと「何に見える?」と話してみるのもいいかもしれません。
あっと驚く発想で、どんなものでもスタンプになる楽しさを味わってくださいね。
試してほしい技法その2:スパッタリング
続いて、おすすめしたいのがスパッタリングと呼ばれる方法です。
こちらは、絵の具をつけたブラシを金網にこすりつけていくことで、カラーや柄を描いていくという方法です。
用意するのは、水で片目に伸ばした絵の具と、金網などの網です。
絵の具を金網にのせ、その上からブラシでこすっていくとまるで霧のような、繊細なニュアンスを描き出すことができます。
スパッタリングを試すときのブラシは、なるべく毛が硬めで、大きなサイズのものを使用するのがおすすめです。
子どもでも無理なくこすりやすいので、思いつくままにのびのびとした作品が完成しますよ。
絵の具を散らしながら複数のカラーを混ぜていくことも可能なので、印象的なニュアンスを実現できます。
また、型紙の上からスパッタリングで着色することによって、型紙のある部分だけがくり抜かれたような模様を描き出すこともできます。
色んなアイテムを使いながら、自由に楽しんでみましょう。
さらに暗い色味の画用紙に、白や金でスパッタリングをすれば、星空のような質感の絵が完成します。
普段のお絵描きとは少し違った印象を実現できるでしょう。
試してほしい技法その3:フィンガーペイント
続いてとても簡単に試せるのでおすすめしたいのが、手や指に直接絵の具をつけるフィンガーペイントです。
絵の具と画用紙さえあればできる気軽さが魅力で、保育施設では定番の遊びと言えるでしょう。
筆を使わないので、道具をうまく使えない年次の子でも試せるのが魅力です。
子どもたちは手や指で「冷たい」「ぬるぬるする」といった感触も感じることによって、感覚がますます研ぎ澄まされていくでしょう。
0歳からでも楽しめる技法ですから、ぜひ覚えておきましょう。
ちなみに乳児さんと一緒に楽しむ時には、絵の具を垂らした画用紙をジッパー付き袋に入れておくと安心です。
その上からフィンガーペイントを行えば、手を絵の具で汚さずに楽しむことができますよ。
フィンガーペイントをするときには、2~3色の絵の具を厳選して用意するのがおすすめです。
「せっかくなら、たくさんの色を使って自由に表現したい!」と思うかもしれませんが、絵の具の色は重ねすぎると黒っぽくなってしまいます。
せっかく色が混ざっても、きれいな色にならないのは悲しいですよね。
色を絞るからこそ、きれいな色味を楽しみながら制作できますよ。
動画も上手に活用しよう
ここまで色んな方法をご紹介してきましたが、文字だけで説明されても「具体的なイメージが湧かない」ということもあるでしょう。
実際に技法の詳細を確認したいときには、動画を参考にしてみましょう。
動画では、これまで紹介したような技法を使いながら、実際に作品を作り上げていく様子を確認できます。
目にすることでイメージしやすく、制作に活かしやすくなるはずです。
「こんなのあったんだ!」と思えるような、ユニークなアイディアとも出会えるかもしれません。
色んな動画をチェックしながら、子どもたちが楽しく取り組んでくれそうな制作のイメージを膨らませてみてくださいね。
まとめ
絵の具を使った制作は、色んな絵の具や画材を組み合わせることによって子どもたちの好奇心へますます働きかけることができます。
ただお絵描きするだけではマンネリになってしまいますから、ときにはユニークな技法を取り入れながら対応しましょう。
今回ご紹介したような方法を取り入れることによって、絵の具遊びの時間がもっと楽しくなるはずですよ。