2023.6.9
子持ちの保育士がフルタイムで働きながら家庭も両立することは可能?仕事にも子育てにも妥協しない方法
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仕事と家庭を両立するにあたって、時間や体力の使い方は非常にシビアなものとなります。
「時間がない」「体がもたない」といった理由で断念する人も多いですが、実際のところ保育士の仕事と家庭、特に子育ては両立できないものなのでしょうか?
どのような難しさがあるのか、具体的にチェックしてみましょう。
保育士の仕事と子育ての両立は難しい?
保育士の仕事と子育ては、どちらも子どもの成長に携わることであるため似たように感じられるかもしれません。
だからと言って「仕事でできることだから、家庭でも同じようにできるだろう」と考えるのは、少し危険です。
「保育士として働きながら子育てをする」となると、限られた時間を仕事と家庭に振り分けなければいけません。
特に保育士の場合、フルタイムで働くとなると、早番と遅番の両方を経験することになるでしょう。
不規則な生活に陥りやすく、日によっては家庭に割ける時間が限られてしまう可能性もあります。
多忙さゆえに「自分の子どもを誰かに預け、他の家庭の子どもを預かる」という事態になるケースもあるでしょう。
「自分の子どもと過ごす時間を大切にしたい」と考える保育士にとっては、不満の残る状況となるかもしれません。
結果として、保育士として働き続けることを諦めて家庭に入る、もしくは他の業種への転職が必要になってしまうでしょう。
フルタイムで働く保育士が子育てとの両立しにくいと言われる理由
さらに詳しく、フルタイムでの仕事と子育てが両立しにくい理由について解説していきましょう。
まず、フルタイムの保育士は多くの仕事をこなさなければいけません。
日中の保育業務だけであればまだしも、書類作成などの事務仕事は空いた時間に行わなければならず持ち帰りや残業をすることもあるでしょう。
ただでさえ、多くの時間を仕事に取られてしまう上に自宅でも仕事をするとなると、子育てとの両立は難しくなってしまいます。
また、子育て中は子どもが突然体調を崩すなど、突然のトラブルが多くなってしまうものです。
仕事の状態がどうであれ、子どもになにかあった時には速やかに対応しなければいけません。
しかし、人手不足によって他の保育士が見つかりにくい職場では、休みたくてもなかなか思うように休めないでしょう。
産休や育休のように長期間の休暇になればなおのことで、せっかく制度があったとしても、現実的に取得できない状況では意味がありません。
長期でも短期でも、休みにくい環境では子育てをしながらでは働きにくいと感じてしまう保育士が多いようです。
保育士の仕事と子育てを両立する方法
それでは「子育てがはじまったら、保育士としては働けない」というように諦めなければいけないのでしょうか?
もちろん、そんなことはありません。
すべての職場が、子育て世代に対しての理解がなく、常に忙しくて休みにくい環境である……というわけではありません。
子育て中の保育士が多く働いている職場であれば「困った時はお互い様」の精神で、お互いに助け合いながら働くことができるでしょう。
うまく情報を集めながら、そうした体制が整っている職場を探してみましょう。
また、仕事と子育てをうまく両立するためには、他者の協力が必要不可欠です。
ご両親や配偶者など家庭内で頼ったり、福祉施設や制度を頼ったりすることも大切なコツと言えるでしょう。
派遣という働き方を試してみよう
自分の希望や条件に合った職場を探す上では、派遣を活用してみるのも一つの手です。
派遣なら専門の担当者が施設との間に入り、条件交渉などを行ってもらえます。
そのため子育て中の働き方の要望についても、きちんと伝えられるでしょう。
「自分で交渉するのは苦手」という人でも働きやすい環境を見つけやすいという特徴があります。
また、派遣保育士はフルタイム以外の働き方を柔軟に選べるのも魅力です。
「短い時間だけ働きたい」「特定の曜日だけ働きたい」という希望にもお応えできるでしょう。
ライフスタイルに合わせた働き方ができるため、子育てをしたい保育士はもちろん、介護なども含め家庭に時間を割きたい保育士にもおすすめです。
そのほかにも、職場を決める上では「自宅から近いところがいい」「手当が充実していてほしい」「福利厚生にもこだわりたい」とさまざまな希望があるのではないでしょうか。
そのようなときも、派遣ならとことんこだわって職場探しができます。
まとめ
仕事量が多く、どこも人手不足問題が深刻な保育士にとって、子育てと仕事を両立するのは難しいように感じられるかもしれません。
しかし働き方をきちんと選べば、無理なく働き、家庭のための時間も作ることができます。
フルタイムでの勤務が難しいときには、派遣保育士として働くことを検討してみるのもいいかもしれません。