3大発達障害とは?「この子もそうかも?」と不安に思ったら……

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2023.1.11

3大発達障害とは?「この子もそうかも?」と不安に思ったら……

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発達障害の認知が広がるとともに、「この子も、もしかしたら発達障害なのかも……」と不安に思う機会が増えてくるのではないでしょうか。

そこで今回は、「3大発達障害」と呼ぼれる発達障害について解説していきます。

見分ける際に意識したい特徴もご紹介しますので、「もしかして?」と思ったときにはご参考ください。

発達障害とは?

近年「発達障害」という言葉を耳にする機会が増えてきたように感じている人は多いのではないでしょうか。

一方で、発達障害とはなんなのかという点については、うまく説明できない人もいるでしょう。

発達障害者支援法によれば、発達障害は「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」と定義されています。

このように表現するとなんだか難しく、特別なことのように思えるかもしれません。

しかし実際は、日常の中のちょっとしたシーンで「あれ?」と思い、検査してみると該当した……というケースは少なくありません。

発達障害の多くは、ライフステージごとに「ちょっと困った」「特徴的な性格やこだわりがある」といったところから判明していきます。

反対に、本人も周囲も困っていない、特別視していな場合には気づかれないまま大人になることもあります。

本人がどう感じているかは特に大事なポイントであり、本人が助けを求めているのであれば周囲の理解がより重要になります。

発達障害にはどのようなパターンがある?

発達障害を大きく分けると「ASD(自閉症スペクトラム)」「ADHD(注意欠陥・多動性障害)」「LD(学習障害)」の三種類に分けられます。

まず、ASDは自閉症スペクトラム障害、広汎性発達障害、アスペルガー障害といった名称でも呼ばれています。

強いこだわりや知的障害、言葉の遅れなどの形で表出するケースがあります。

あらゆる感覚が異様に過敏で、小さな物音も過剰に嫌がったり、反対に大きな音がしてもまったく反応しないなど鈍麻な傾向にあることもあります。

乳幼児健診などにおいて、指摘されて気づくことも少なくありません。

ADHDはじっとしていられない、身の周りの音や刺激に過敏になる、何度も同じことで注意を受けるといった形で現れます。

こう聞くと「うちの子もADHDかも?」と不安に思う保護者は少なくありません。

それほど、幼い子どもであれば発達障害の有無とは無関係に多く見られる特性です。

多くの子が成長につれ次第になくなっていくのに対し、ADHDは特性が残り、集団生活が難しくなっていきます。

長い目で見ながら向き合っていく必要があるでしょう。

LD(学習障害)は、学習面の不得意が目立ちます。

文章や数字を読めるのに書けない、覚えられないといった特徴があります。

子どもの場合は授業についていけなくなることで発覚することが多く、小学校に入ってから判明することも少なくありません。

発達障害のグレーゾーンにも理解が必要

こうした発達障害は「ある日突然できなくなってしまう」「これができないなら発達障害で間違いない」といった明確な基準がありません。

診断基準は満たしていないけれど、本人はとても困っている……ということもあるでしょう。

このようなケースでは、発達障害の傾向のある「グレーゾーン」とされることも少なくありません。

診断がつかないとなると、周りの人もどのように対応すればいいのか悩んでしまうと思いますが、診断がついていないからといって「大丈夫!」と判断できるわけではないのです。

外見からもわかりにくく、どうしても「ちょっとわがままな子」「少し独特な子」と見られがちですが、適切な理解や支援は必要不可欠です。

定義や診断にこだわってしまうと、当人の苦悩が軽視されてしまうこともあるでしょう。

まずは一人ひとりの特性に対し、周囲の人が理解を示すことが大切です。

発達障害の原因は?

発達障害の原因は、生まれつきの機能障害と考えられています。

機能障害を引き起こすメカニズムについては明確になっていないものの、先天性のものと考えてよいでしょう。

また、発達障害には遺伝が関係あるという考え方も広がっています。

一方で「必ず発症する」「必ず遺伝する」というものではなく、まだまだ研究が続けられている分野と言えるでしょう。

つまり「遺伝を含む先天性の原因が関係あるとされるが、かならず発症するわけではなく、環境が原因となることもある」と言えます。

そのため「これが原因で発達障害になった」「発達障害にならないためにはこうすればよい」といった明確な定義はいまだ定かではありません。

また、一部では発達障害になってしまうのは親のしつけ方・育て方、親の愛情不足だという説がささやかれることもあります。

しかしこちらについては、先天性の原因とは無関係と言えるでしょう。

まとめ

発達障害は、毎日の生活や集団行動の中で少し人と違う部分が出てくることによって発覚します。

しかし中には、多くの子どもが該当してしまう特性もありますので「この子は発達障害だ」とすぐに決めつけないようにしましょう。

診断がおりない「グレーゾーン」も存在するため、まずは一人ひとりとまっすぐ向き合って、それぞれの生きにくさを知り、理解を示すことが大切です。

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