2023.3.2
3歳児さんはできるようになることがたくさん!成長や発達の傾向と声かけのコツ
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「魔のイヤイヤ期」とも呼ばれる2歳の時期が終わると、子育ても少し落ち着くように感じられるかもしれません。
しかし実際は、3歳には3歳なりの発達があり、子どもたちはまだまだ急速な発達のさなかにいます。
この時期特有の心や身体、ことばや情緒の成長があるからこそ、きちんと理解を深めておきましょう。
3歳児が迎える身長や体重の成長とは?
個人差もあるものの、3歳を迎え一気に成長のきざしが見える子どもは少なくありません。
昨日までできなかったことができるようになっていたり、いつのまにかなんでも自分でやれるようになっていたり……。
保護者や保育士は、毎日驚かされてしまうかもしれません。
一方で、身長や体重に関してはそれまでの伸び率に比べるとやや落ち着いてきたように感じるでしょう。
新生児から3歳までの期間は、めざましいスピードで成長していくものですから、ここへきて「あまり身長も体重も伸びていない」と感じるかもしれません。
しかし、たいていの場合は気にしすぎる必要はありません。
子どものもともとの体質や体格によっても違いますから、周りと比べすぎずにどっしりと構えておきましょう。
あわせて、子どもの食事の量や偏食なども気になるかもしれません。
こちらも普段の調子を見ながら体調を著しく崩しているようすがなければ、長い目で見守りましょう。
3歳児は言語の発達が目覚ましい!
身体の発達が落ち着いてくるのに対し、3歳児ならではの大きな変化と言えるのが、言葉の発達です。
3歳を迎えると、それまで言語が未発達だった子であっても「突然喋るようになった」「ボキャブラリーが一気に増えた」というケースがあります。
3歳前後の時期は、800〜2,000語までボキャブラリーが増えるという研究結果もあるほどです。
毎日顔を合わせている間柄の大人でさえ、「いつからそんなに喋れるようになったの!?」と驚かされてしまうかもしれません。
単語だけの発声だけでなく、3語文で話せるようにもなることから、何気ない会話もしやすくなるでしょう。
単語で途切れ途切れに話すのではなく、長い台詞もすらすらと話すようになるかもしれません。
子ども自身もコミュニケーションが楽しくなってきて、おしゃべりが好きになってくる子もいるでしょう。
大人も、子ども目線で話すだけでなくきちんと論理的に説明したり、きちんと一人の人として話す必要が出てくるかもしれません。
もちろん、こうした傾向がすべての子どもに当てはまるということではありません。
言葉が遅れていると、「なにか障害があるのでは?」という不安が生まれることもあると思いますが、3歳頃の発達は個人差が大きいものです。
言葉が遅くとも、体格の話と同様に周囲と比較して不安になる必要はありませんよ。
日常面の3歳児の発達について
3歳になると、日常生活の中でもさまざまな違いを実感できるでしょう。
特に、知的好奇心が高まってくる子は少なくありませんので、学びや発達に違いを感じやすくなります。
日常生活の中でも知的好奇心を刺激してあげることで、ぐんぐん吸収してくれるでしょう。
例えば、日常生活の中のお着替えやお片付けなどのシーン。
子どもが「自分でやりたい!」と言ったときはもちろんのこと、ちょっとしたシーンでも「やってみる?」と声をかけてみましょう。
また、この時期には道具を使う能力も発達してきます。
例えば工作をするのにも、ハサミやクレヨンなどをうまく使えるようになっていきます。
絵の具や粘土のほか、これまでに使ったことのない新しい画材を渡してみてもいいかもしれません。
さらに、理解力も養われていきますので絵本の読み聞かせでも理解力が変わってくるかもしれません。
絵本を読んだあと、「どう思った?」と感想を聞いてみるのもいいでしょう。
3歳児に積極的にしたい声かけ
3歳児の成長・発達を引き立てるためには、周りの大人たちのサポートも必要不可欠です。
3歳児の発達や成長のため、大人は積極的に声かけをしてみましょう。
例えば、褒める言葉です。
新しいことにチャレンジした子どもに対して「すごい!」と、まずは挑戦したことに対する褒め言葉を伝えましょう。
さらに、チャレンジが成功したときには「上手だね!」というように褒めてあげましょう。
チャレンジに失敗してしまったとしても、否定するような言葉はNGです。
また、大人ががっかりしてしまうと、子どもは「自分のせいで……」という意識が強くなってしまいます。
チャレンジした姿勢を褒め、結果に関わらず「こんなに熱心に取り組めるなんてすごい」というようにポジティブな声をかけましょう。
まとめ
3歳児は、著しい成長・発達を実感できます。
大人はそうした時期の子どもの変化をよく見極め、積極的にポジティブな声かけをして成長をサポートしましょう。