2022.10.8
2022年10月以降の変化に注意!扶養控除・扶養内に年収を抑えるときの注意点
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パートやアルバイトで働くなら「年収は扶養内・扶養範囲内に収めなければいけない」という話を耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか。
複雑なイメージになりやすい「年収の壁」について、どのような違いがあるのか、意識しなければいけない理由とともに解説していきましょう。
また、どうすれば手取り額を減らさず働けるのかという点についてもあわせて解説します。
年収は扶養内・扶養範囲内に収めるべき!
パートやアルバイトとして働いている場合、配偶者や両親といった家族の扶養に入っているケースも多いのではないでしょうか。
扶養に入れば、その分の扶養控除などを受けられるため結果的に家計が抱える負担を減らすことができます。
しかし、「扶養範囲」といっても段階がいくつか存在しています。
そもそも扶養控除には、健康保険や厚生年金といった社会保険の扶養控除、さらに配偶者控除などの税制の扶養控除があります。
そして、年収によってどのような控除があるか、つまりどのような負担をなくせるかが変わります。
年収ごとに異なるポイントについて、知識を深めましょう。
年収103万円の壁は「所得税」
年収103万円の壁とはつまり、年収が103万円を超えたところで、年収をそれ以下に抑えていた場合とは異なる点がある……ということです。
年収103万円の壁は、端的に言うと「所得税」です。
2018年より前は「配偶者控除を満額受けられる年収上限」が103万円と設定されていましたが、現在は改正されたために自身の所得税のみにかかわる壁となっています。
103万円を超えた収入は、その分に対して所得税が発生します。
所得税を抑えたいのなら、103万円を超えないように調整して働かなければいけません。
さらに、地域によってはこのあたりから住民税もかかる場合があります。
詳細は地域ごとに異なりますが、だいたい年収100万円程度を超えたあたりから住民税がかかるケースが多いようです。
地域の住民税の課税基準額もあわせて確認しておくとよいでしょう。
106万円の壁は「社会保険の加入」
2022年10月以降、社会保険の適用拡大によって年収106万円かつ次のような条件を満たしている場合に加入義務が発生するようになりました。
「週の所定労働時間が20時間以上あること」
「雇用期間が二か月超見込まれること」
「賃金月額が8.8万円以上(年収106万円以上)であること」
「学生でないこと」
これらの条件を満たしている場合、パートやアルバイトであっても社会保険に加入しなければいけません。
社会保険には将来の、または万が一のときのお金の心配を減らせるというメリットがあります。
一方で保険料が天引きされてしまうことから、手取りが減る点には注意しましょう。
130万円の壁は「扶養を外れる」
106万円の壁で特定の条件に該当しなかったとしても、130万円を超えたときには家族や配偶者の扶養から外れることになります。
配偶者の社会保険には加入できませんので、自治体の国民健康保険か、パート・アルバイト先の健康保険に加入することになります。
年金についても、国民年金保険かパート・アルバイト先の厚生年金に加入します。
これらにかかるお金は自分で負担しなければいけませんので、結果として手元に残るお金が少なくなってしまう可能性もあります。
この上にはさらに「150万円の壁」もあり、配偶者がいる人の場合は年収150万円は「配偶者特別控除の満額上限」として覚えておきましょう。
年収150万円を超えると配偶者の控除額が減ることから、家計全体で見た場合にかえって負担が大きくなる可能性があります。
手取りを減らしたくないのなら派遣を利用しよう
このように「たくさん稼げばその分豊かになる」というわけではなく、結果として支出も増えてしまう可能性があります。
その中で「できれば、手取り額を減らさず働きたい」と考えている人も多いのではないでしょうか。
そうした方は、派遣という働き方を検討してみるのもいいかもしれません。
派遣ならば手取り額を減らさず働ける仕事も見つけやすいので、自分の理想に合った働き方を見つけられるでしょう。
ベルサンテスタッフ株式会社では、保育士として働きたい皆様におすすめの仕事をご紹介いたします。
まとめ
現在パート・アルバイトとして働いている人も、2022年10月以降には社会保険の加入が義務となる可能性があります。
そのほか、年収に応じて注意しなければならないポイントが複数ありますので「たくさん働いた結果、かえって負担が大きくなった」という状態にならないよう注意しましょう。
ベルサンテスタッフ株式会社では、希望に合った働き方をご紹介させていただきますのでお気軽にご相談ください。