2020.8.14
0~2歳児の乳児保育の特徴は?働き方の違いやメリット&デメリット
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保育士として従事する上で、働き方にはいくつかのパターンがあるため、できれば一人ひとりが「自分に合った保育士の形」を見つけたいものですよね。
今回ピックアップするのは0~2歳児の保育を担当する「乳児保育士」です。
乳児保育の仕事内容や、幼児保育とはどのように違うのか、働く上でのメリットやデメリットについてご紹介していきましょう。
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乳児保育とは?
児童福祉法によれば、乳児は「新生児期を含めた満1歳未満の子ども」と定義されています。
つまり、新生児期を含めた満1歳未満の子どもを預かり、保育士という立場からサポートする業務全般を乳児保育と考えてよいでしょう。
保育施設では、0歳児だけでなく、1歳児や2歳児も含めて「乳児クラス」として預かっているケースが少なくありません。
3~5歳児を預かる場合には「幼児保育」、「幼児クラス」と定義し、区別するケースが一般的です。
乳児保育ならではの特徴として、子どもの数に対し必要な保育士の数が増えるという点が挙げられます。
国が定める基準によると、幼児保育では子ども20~30人につき、必要な保育士は一人とされています。
それに対し乳児保育では、0歳児であれば子ども3人につき1人、1~2歳児であれば子ども6人につき1人の保育士を配置しなければなりません。
保育士の人数をしっかり確保していないとそもそも乳児保育施設として認められないために、人手の足りない保育業界では待機児童問題も起きています。
一方で「小規模保育事業」として、あらかじめ定員数を少なくすることで無理なく安全な乳児保育を実現する施設も増えています。
多くの保育士が必要になる乳児保育だからこそ、保育士の転職は重宝されるでしょう。
乳児保育の仕事内容
乳児保育ならではの業務として、ミルクや離乳食を用意し、決まった時間に授乳するという大切な仕事があります。
幼児保育であれば給食やお弁当を用意してもらうことになりますが、乳児保育では保育士が責任をもってミルクや離乳食を与えなければいけません。
子どものようすを見ながら、2歳を迎えたあたりで箸の練習をはじめる施設もあります。
また、乳児保育で授乳と同様に重要な仕事におむつ替えがあります。
おむつを替えるタイミングを逃すと子どものお肌が荒れたりかぶれたりしてしまう可能性があるため、十分気を配らなければいけません。
年齢に応じてトイレトレーニングを検討する場合もありますので、ご家庭と連携しながらどうしていくか決定しましょう。
そのほか、子どもの発達に適した遊びや事務作業など、幼児保育と同様の業務も行います。
乳児保育の魅力や働くよろこび
乳児保育では、0~2歳という小さな子どもと触れ合うからこそ、日々の成長を実感しやすいという魅力があります。
昨日までできなかったことができるようになっているなど、一人ひとりの成長を自分のことのようにうれしく思うシーンもあるでしょう。
自身の援助が子どもによい影響を与えているという実感も覚えやすく、保育士ならではのやりがいを感じるはずです。
また、前述の通り保育士ひとり当たりが対応する子どもの数が限られていることも、乳児保育の特徴です。
一人ひとりとじっくり向き合いがら、細部にまできめ細かく気を配った保育も実現しやすくなります。
乳児保育で気をつけなければいけないこと
やりがいのある乳児保育ですが、やはり幼児保育に比べ子どもとのコミュニケーションが難しい可能性があることは覚悟しておきましょう。
「だめだよ」ときちんと注意すれば済むはず、と考えるようなシーンでも、0~2歳の子には理解が難しい場合が多々あります。
子どもの発達には個人差があるため、理解してくれる子としてくれない子の差に悩むこともあるかもしれません。
「子どもにはこのように対応するべき」というざっくりとした認知ではなく、一人ひとりに合った指導や援助を求められるでしょう。
さらに、小さな子どもだからこそ分別をつけるのが難しく、子ども同士で叩いたり、噛みついたりといったトラブルが起きることもあります。
乳児保育の現場に立つ保育士は、それらのトラブルを未然に防ぐため、また最小限に抑えるために責任をもって指導に当たらなければいけません。
乳児保育にかかわるためにすべきこと
乳児保育の仕事に興味を持ち実際に働きたいと考えたときに、新たな資格を取得したり研修を受けたりする必要はありません。
保育士の免許を保有しているのであれば、乳児クラスの求人を出している施設へかけあうことで晴れて乳児保育士として働くことができます。
求人を探すときには、とにかくこまめに新着の求人情報を確認し、気になる求人があればすぐアプローチをすることが大切です。
「給与額」、「福利厚生」、「自宅からの距離」、「通勤ルート」など優先したい条件を考えながら、まずは求人を探してみてください。
まとめ
これまで保育士=幼児保育の現場に立つ人、とイメージしていた人でも、改めて乳児保育について知る中で興味を惹かれることもあるのではないでしょうか。
乳児保育ならではのよろこびややりがいもありますから、これまでの保育経験とはまた違った発見があるかもしれません。
「乳児保育の現場に立ちたい!」と考えたとき、また実際に転職を検討している際には、ぜひお気軽にご相談ください。