読み聞かせが上手な保育士になろう!子どもを夢中にさせる秘訣

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2020.6.3

読み聞かせが上手な保育士になろう!子どもを夢中にさせる秘訣

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保育士の大切な仕事のひとつに、読み聞かせがあります。

一方で「いまいち読み聞かせのコツがわからない」、「子どもたちが飽きてしまう」というような苦手意識を持っている人もいますよね。

効果的な読み聞かせをするために、注目したいポイントをまとめてみました。

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読み聞かせの効果

子どもを惹きつけ夢中にさせる読み聞かせを実現するためには「そもそも読み聞かせにはどのような魅力、効果があるのか」ということを理解する必要があります。

絵本の読み聞かせは、まだまだ文字を読むのが難しい子どもたちに、未知の世界を教え想像力や「楽しい」、「面白い」というポジティブな感情をかき立てることにつながります。

絵本の世界を通じて新しい発見を体験した子どもは、好奇心を刺激され感性をはぐくむことにつながるでしょう。

また、読み聞かせを「お友達と一緒に経験する」のも、非常に重要です。

お友達と一緒に物語を楽しみ、理解しようとすることによって団結力が生まれたり、自分では想像できなかった世界に触れたりと新鮮な経験ができるようになります。

こうした効果を期待できることから、読み聞かせをするときには子どもたちの表情を見ながら「好奇心や興味を惹けているか」、「お友達と楽しむ姿勢が見られるか」と確認し、工夫しながら進めてください。

読み聞かせをはじめる前の準備と教えること

まずは、読み聞かせをはじめる前にスムーズな読み聞かせを実現するポイントを覚えておきましょう。

まず、子どもたちは全員がしっかり絵本を見ることができるよう、扇状に座らせてください。

後ろに座った子も、前の子の頭のあいだから絵本が見えているか声かけしながら確認します。

同時に「後ろのお友達が見えなくなっちゃうから、読み聞かせの最中に立ち上がったり、身体や頭を動かしたりしないようにしてね」と伝えましょう。

また「読み聞かせの最中に大きな声を出したり、お友達に話しかけたりしないでね」ということもきちんと伝えてください。

本の選び方と持ち方

読み聞かせる絵本は、季節やイベントとの関連性があると臨場感を持って楽しめます。

例えば春なら「春」「こいのぼり」「つくし」などのキーワードから本を選びましょう。

さらに、遠足が近いなら「遠足へでかける物語」、「バスや電車に乗る作品」を選ぶのもいいですね。

人数が多い環境で読み聞かせをするなら、後ろの子どもも見やすいように大きな本を選ぶといいでしょう。

保育士は、片手で本の下部分を持ち、もう片方の手でページをめくりながら、ページの端を押さえるようにして読み聞かせをしていきます。

右手で持つべきか左手で持つべきかは本のタイプによっても違うので、持ちやすいほう、ページをめくりやすいほうをあらかじめ確認しておくといいでしょう。

重さのある本はぐらつきやすいので、脇をしめてしっかり持つことを意識してください。

絵本に合わせて読み方に変化をつける

絵本を読むとき、淡々と読み進めると子どもが飽きてしまう可能性があります。

ユーモラスな絵本ならば、ユニークなせりふのところで強弱をつけるなどアレンジすることで、臨場感を演出し、ますます想像力をかきたてましょう。

しかし、あまりにオーバーな表現になりすぎるとかえって物語にのめり込みにくくなってしまいます。

過度に声色を変えたり、オーバーリアクションをしたりしないようにしてください。

また、アドリブも避けましょう。

子どものリアクションがいいからと言って本に書かれていないことを語ったり伝えたりすることは、作品に対して失礼な行為です。

あくまで本の中の「絵」と「言葉」で面白さを伝えましょう。

読み方はシチュエーションによっても意識するポイントを変えてください。

例えば寝かしつけのための読み聞かせであれば、楽しい話を明るく読む必要はありません。

できるだけゆっくりと、静かに読み聞かせることを意識しましょう。

子どもに強制しない

読み聞かせで大切なのは、前述の通り子どもの好奇心や探究心を刺激することです。

そのため、大人から考えを強制してはいけません。

「どう思った?」「どう感じた?」と過度に感想を求めたり、子どもが感じたことを「それは違うよ」と否定したり、求めている考えを押し付けたりすることは自ら考え、主張する力を封じることにつながります。

子どもの考えを尊重するようにしましょう。

事前に読み聞かせを撮影してみる

「うまく読み聞かせができるか不安……」というときには、一度自分が読み聞かせをしている姿をスマホカメラなどで撮影してみましょう。

自分なりにゆっくり、ていねいに読んでいたつもりでも、客観視すると「早口でわかりづらい」、「はっきり発音できていない」など、気になるところがあるかもしれません。

間のとりかたは十分か、子どもたちの目線でもわかりやすいように本を持っているかなど、注意すべき部分はたくさんあります。

セルフチェックすることで、直すべき部分も見つかりやすくなるでしょう。

まとめ

読み聞かせをするとき、ちょっとした気配りをするだけで子どもたちの興味や関心の向け方が変わります。

思わず夢中になってしまうような読み聞かせの時間は、想像力をかき立て子どもの感受性を伸ばすことにもつながるでしょう。

今回ご紹介した内容を参考に、ぜひ効果的な読み聞かせを実現してください。

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