2023.8.8
学童指導員とは?資格が必要かどうか、仕事内容とは?
89000View
子どもと触れ合う仕事がしたいと考えたとき「学童指導員」という道を選んでみてはいかがでしょうか。
今回は学童指導員の仕事内容や、資格の有無、「放課後児童支援員」との違いについて解説していきましょう。
やりがいと収入の両立を
転職を望む保育士の方には、保育士専門の求人サイトが断然オススメ。
保育業界の知識に乏しい求人サイトでは、あなたのスキルを適正に評価し、最適な職場を紹介してもらえない可能性も……。
保育士専門の転職サイトなら、あなたの持つスキルを最大限活かし、やりがいと収入を両立できます。
学童指導員になるために資格は必要?
結論からお伝えすると、学童指導員になるために必要な資格はありません。
国家資格が必要となる保育士のように、子どもを相手にする仕事では資格が求められるケースが少なくありませんが、学童指導員は無資格でも従事できます。
そのため、保育関連の資格は持っていないものの、今すぐ子どものいる現場で働きたいと考える人にとって狙い目の職種と言えるでしょう。
一方で、学童指導員と似た職種として挙げられる「放課後児童支援員」の場合は、資格が必要です。
2015年に誕生したこちらの資格は、保育士の資格や社会福祉士の資格を持っている人なら取得を目指すことができます。
どちらも、学童施設で働く仕事であるという点は共通していますが、有資格者の場合は「放課後児童支援員」、資格のない人の場合は「学童指導員」と呼ばれています。
そもそも「学童」とは?
そもそも学童とは、共働きの家庭など保護者が自宅にいない時間が長い子どもたちか健やかに過ごすために解放される施設のことです。
そのため、子どもたちが学校を終える午後の時間から、保護者が仕事を終えて帰ってくる夜までが主な業務時間となります。
ただし学校が夏休みや冬休みの長期休暇期間に入るときには、朝から施設を解放して子どもたちを一日預かることもあるでしょう。
「学童」以外に、「学童保育」、「学童クラブ」、「放課後児童クラブ」といった呼び方をされることもあります。
都道府県や市区町村が運営している施設もあれば、私設のケース、小学校の一教室が解放されたり、児童館の一部を利用したりするケースもありますが、どの場合でも基本的な役割は変わりません。
施設によっては、子どもたちの対応だけでなく子育てに悩む保護者のフォローやサポートまで含めてトータルで対応することもあります。
2015年以降は、学童保育施設には必ず1名以上の放課後児童支援員を配置することが義務づけられており、放課後児童支援員と学童指導員の協働の場になっています。
学童指導員の主な仕事内容
主な仕事内容は、子どもたちが遊びや学びなどをして過ごす自由時間を安全に、健やかに楽しんでもらうためのサポートです。
基本的には放課後や長期休暇期間の対応となるため、勉強や課外活動をきっちり行うというよりは自由に遊んだり散歩をしたりと楽しい時間を過ごす子どもたちが多く、だからこそ一人ひとりにしっかり目を向けなければいけません。
遊びの中でふざけてケガをしたり、お友達との仲たがいをしたりしたトラブルが発生した場合には、柔軟な対応を求められるでしょう。
さらに放課後のおやつや、長期期間中の昼食の用意、準備、食事指導、片付け指導を求められることもあります。
学童指導員に求められること
学童施設は年齢制限がない、もしくはかなり広く設定されていることがめずらしくありません。
保育園児から小学生、中学生、ケースによっては高校生まで一つの施設で対応することもあり、年齢ごとに違った対応が求められます。
例えば保育士であれば1~5歳児など一定年齢の対応を求められることが多いものですが、学童指導員の場合にはより幅広く対応しなければならないため、一人ひとりをよく観察する力が求められます。
思春期にさしかかり複雑な思いを抱える子も増えてくるため、その子がどう考え、何を望んでいるのか能動的に考えながら対応する癖をつけましょう。
「学校」と「家庭」のあいだにある学童は、子どもたちにとってどちらでもない大切な居場所となるはずですから、相手のことをしっかり考えられる人ならよろこばれ、活躍できる職場と言えます。
学童指導員のキャリアアップの道
最初にご紹介したように、学童指導員は資格を持たない人でもチャレンジできる仕事です。
だからこそ、子どもとかかわる仕事に就きたいも考えている人、現在はまったく違う仕事をしているものの将来的には保育分野への転向を視野に入れている人に最適な仕事と言えます。
学童指導員としてのスキルをつんだら、資格を取得して放課後児童支援員を目指すのもいいでしょう。
同じ職場で働く場合でも、資格を保有することで手当が出たり、待遇にも変化が見られたりするはずです。
さらにスキルアップをしたいのであれば、放課後児童育成支援士といった資格や、保育士の資格を目指すこともできます。
働きながら実践的なポイントを学び、さらにキャリアアップの道も検討しながらプロフェッショナルとして高みを目指してみてはいかがでしょうか。
まとめ
資格がいらない学童指導員の仕事は「子どもとかかわる仕事がしたい」と考えている人のはじめの一歩にぴったりです。
将来的なキャリアアップも視野に入れながら、希望に合った学童指導員の求人を探してみましょう。