2022.7.27
先輩保育士に聞いた!実習生への適切な指導方法とは?
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保育実習にやってくる実習生たちは、未来の同僚保育士さんにもなりうる大切な存在です。
しかし、実際に向き合う上では実習生への対応に悩んでしまうこともあるのではないでしょうか。
そこで今回は、先輩保育士さんに聞いた実習生への対応のポイントをご紹介していきます。
絶対に否定しない、1つ注意したら2つ褒める
実習生への指導について保育士さんが意識しているというのが「否定しない」ということでした。
まずは実習生の意見を聞き、その上で改善点などを伝えていくことで、スムーズな指導につながるそうです。
特に、注意や指導は伝え方に悩んでしまうかもしれません。
注意されることに、まだまだ慣れていない実習生も多いものです。
そのため「ひとつの注意に対してふたつの褒め言葉をセットにしている」という保育士さんもいました。
褒め言葉を欠かさずかけて自信を持てるようになると、実習生のモチベーションもアップできるでしょう。
こまめな声かけをする
実習生は、はじめての経験が立て続く実習に緊張や不安を覚えているものです。
そんなとき、先輩保育士さんから声をかけてもらえば、自然と楽な気持ちになります。
話の内容は「○○大学なんだね」など、簡単で構わないそうです。
はじめての環境で緊張している実習生にとって、何気ない雑談は心が軽くなるきっかけとなるでしょう。
とにかくなにか声をかけることで、実習生の緊張をほぐすことができ、実習生の能力を最大限活用した業務の実現が叶いやすくなります。
「大丈夫?」「困ったことない?」「なにかあったら言ってね」といった声もあわせて、積極的にかけるように意識してみましょう。
1対1で話す時間を作り、行動の意図を丁寧に伝える
実習生とのやりとりについて、「ラフな場面のコミュニケーションを大切にしている」という保育士さんもいました。
1対1で話す機会を意識的に作ることによって、実習生の緊張や不安をほぐすことができるようになります。
はじめは雑談だけの時間でも、何度もくりかえすうち色んな話や考えを引き出せるようになるはずです。
「実は……」という、実習生の本音が聞けるチャンスにもなりますよ。
1対1での時間を作ることは何気ない会話はもちろん、実習生にお願いする業務についてじっくり説明できるようになるのも魅力です。
なぜそのような行動をしてほしいのか、意図はなんなのかなど、丁寧に伝えてあげましょう。
実習生にとっても、保育の理解が深まるチャンスにつながりますよ。
雑用は必要最低限にする
実習生に対して保育施設に慣れてほしい、難しくない仕事に触れてほしいという思いからつい簡単な仕事を任せてしまうこともあるかもしれません。
しかし雑用ばかり任せてしまうと、実習生にとって豊かな経験になりにくくなります。
せっかく子どもと触れ合える環境にいるのですから、誰でもできる雑用ではなく、子どもと過ごす時間をしっかり作ってあげるようにしましょう。
先輩保育士さんからも「なにより子どもとかかわってほしい」という声がありました。
もちろん実習の内容や期間によっても対応は異なります。
その中でも、できるだけ保育施設ならではの仕事を任せるようにすることで実りの多い実習となるでしょう。
自分で考える力を鍛えてもらう
保育の業務に慣れている保育士にとって、実習生の言動はときに「あれ?それでいいの?」「こうした方がもっと効率的なのに」と感じることもあるでしょう。
ついつい「ここはこうやった方がいいよ!」などとアドバイスしたくなってしまいますよね。
しかしなんでもすぐにアドバイスや答えを与えるのではなく、ときにはぐっとこらえて見守ることも大切です。
なにもかも指示を出したり、手助けしたりすると本人が自分の力で考える機会がなくなってしまいます。
そのような状況は、相手が成長するチャンスを奪っているとも言えるでしょう。
自分でよく考えてもらうため、実習生に「失敗してもいいからね!と伝えている」という保育士さんもいました。
そうして、実習生にとって働きやすい環境を作ることが相手の成長につながりますよ。
まとめ
忙しい保育士さんが、保育業務を行いながら実習生の指導を行うとなるとなかなか大変ですよね。
もちろん実習生も緊張しさまざまな不安を覚えているため先輩として、しっかりサポートすることで効率的な業務の実現につなげましょう。
今回ご紹介したアイディアは、どれも先輩保育士さんたちが保育の現場で実践しているアイディアばかりですから、ぜひ生かしてみてくださいね。