保育士試験とは?試験の概要・受験資格・試験科目などまとめて解説

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2019.8.8

保育士試験とは?試験の概要・受験資格・試験科目などまとめて解説

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保育士になるには、保育士資格が必要です。国家資格である保育士資格を取得しておけば、就職や転職に有利になるので、取得しておきたいですね。

本記事では、保育士試験の概要から、受験資格・試験科目・試験日程などまとめて解説します。保育士資格について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

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保育士試験とは?

保育士試験は、国家資格である保育士資格を認定するための試験です。保育士として働くためには保育士資格が必要となります。

保育士は「児童福祉法」にもとづいた国家資格で、第18条第4項で以下のように定義されています。

「保育士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもって、児童の保育及び児童の保護者に対する保育に関する指導を行うことを業とする者をいう」

保育士資格は、保育士試験に合格するか、「指定保育士養成施設」を卒業すると取得できます。「指定保育士養成施設」は、保育士を養成する学校です。

参考:保育士試験とは – 全国保育士養成協議会

保育士試験の受験資格

保育士試験は、「児童福祉法」の第6条の9にて以下のように定められています。

【保育士試験の受験資格(抜粋)】
・大学に2年以上在学して62単位以上修得した者
・高等専門学校を卒業した者
・大学に1年以上在学し、年度中に62単位以上修得することが見込まれる者
・高等専門学校、短期大学の最終学年に在学中で年度中の卒業が見込まれる者
・高等学校の専攻科、特別支援学校の専攻科を卒業した者、または当該専攻科の最終学年に在学中で年度中の卒業が見込まれる者
(いずれも修業年限2年以上)
・児童福祉施設で5年以上勤務し、総勤務時間数が7,200時間以上、児童の保護に従事した者

詳しい受験資格、およびその他の受験資格については、全国保育士養成協議会の受験資格のページをご覧ください。

参考:受験資格詳細 – 全国保育士養成協議会

保育士試験の試験科目

保育士試験の試験科目は、「児童福祉法」の第6条の10で以下のように定められています。

【筆記試験】
1:保育原理
2:教育原理、社会的養護
3:児童家庭福祉
4:社会福祉
5:保育の心理学
6:子どもの保健
7:子どもの食と栄養
8:保育実習理論
(全9科目)

【実技試験】
保育実習実技(以下から2分野を選択)
1:音楽表現に関する技術
2:造形表現に関する技術
3:言語表現に関する技術

保育士試験は、筆記試験と実技試験が行われます。筆記試験の全科目に合格しないと実技試験が受けられません。

保育士試験の試験日程

保育士試験は、前期(4月)と後期(10月)の年2回の実施です。筆記試験は2日間、実技試験は1日の日程で行われます。

2019年の保育士試験の試験日程は以下です。実技試験は、筆記試験から約2ヶ月後に行われます。

【前期】
筆記試験:2019年4月20日・21日(今年は終了しました)
実技試験:2019年6月30日(今年は終了しました)

【後期】
筆記試験:2019年10月19日・20日
実技試験:2019年12月8日

試験日程は毎年一定ではないため、受験する年度のスケジュールを確認しておきましょう。

保育士試験の受験料

保育士試験の受験料は、税込みで12,700円(令和元年現在)となっています。
これに払込取扱票郵送料を加えた金額が受験料になります。払込手数料は受験申請者負担です。

保育士試験の合格率

厚生労働省の発表によると、平成30年の保育士試験の受験者数は68,388人、うち合格者は13,500人でした。合格率は約19.7%です。

参考:H30保育士試験の実施状況

平成29年の保育士試験の受験者数は62,555人、うち合格者は13,511人でした。合格率は約21.5%です。

参考:H29保育士試験の実施状況

保育士試験の勉強の仕方

保育士試験の勉強の仕方は、大きく分けると3つあります。

・独学で勉強する
・保育士試験対策講座を受講する
・通信講座を受講する

独学でも合格される方はいますが、筆記試験は9科目すべてに合格しないといけないので大変です。働きながら独学するとなると、効率よく勉強しないと合格までに時間がかかってしまうでしょう。実技試験は専門知識が必要なので、その部分も独学の難しさです。

保育士試験対策講座や通信講座はお金がかかりますが、専門講師から実技試験対策の指導を受けられるというメリットがあります。もちろん、筆記試験対策の教材も用意されているので、独学より効率よく学べるでしょう。

おわりに:保育士を目指すなら受験してみよう

保育補助の仕事もありますが、保育士資格を取得しておいたほうが就職や転職に有利です。国家資格という安心感もあります。社会人になってから保育士を目指している方は、保育士試験を受験してみてはどうでしょう。

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