2024.10.22
保育士は休みが少ないって本当?年間休日は平均何日?働き方をイメージしてみよう
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保育士の仕事は「きつい」「厳しい」と考えられることも少なくありません。
その理由にはさまざまありますが、ひとつに「休みの少なさ」も挙げられるでしょう。
保育士の休日休暇は具体的にどれくらいなのか、解説していきましょう。
保育士の仕事探しで注目したい「年間休日」とは?
保育士の仕事といえば「忙しい」「休みがない」というイメージを抱く人も多いのではないでしょうか?
そのため現在就職活動や転職活動をしている保育士さんは「少しでも休みの多い職場に就職したい」と思いますよね。
保育関連の求人を見て「休みの多い職場」を見極めるためには「年間休日」に注目しましょう。
年間休日とは、その施設や企業、店舗などにおいて1年間で休日が何日くらいあるのかを示した数字のことです。
保育施設によって「土日完全休園」というところも、「シフトローテーション制」というところもあるでしょう。
どのような勤務形態であっても「1年にもらえる休日数」がわかるのが年間休日というわけです。
年間休日は施設ごとに異なる規定となっているので、複数の求人を見比べてみると違いがわかるでしょう。
保育施設の場合には「年間休日108日」から「年間休日120日」あたりを設定しているケースが多いようです。
もちろん保育施設によって詳細はまったく違いますので「年間休日130日以上」というような保育施設もあります。
反対に少ない保育施設であれば「年間休日105日以下」ということもあり得ます。
「年間休日130日以上」と「年間休日105日以下」という保育施設では、単純に計算しても「毎月二日以上休日の日数が違う」と言えます。
前者の保育施設であれば毎週土日は必ず休み、後者の保育施設であれば土曜日は隔週休みなどというような、働き方の違いが出てきます。
同じ仕事をしているのにこのような違いがあるとなれば、いずれ仕事の不満に直結していくことにもなるでしょう。
年間休日に注目し、納得のいく求人を見つけることは就職活動、転職活動において重要なポイントとなります。
年間休日数ごとの保育士の勤務パターン
それでは、年間休日数ごとに具体的にはどのような働き方になるのか解説していきましょう。
まずは年間休日105日の場合です。
年間休日105日というのは、労働基準法で定められている休日日数の最低ラインと言えます。
仮に、1日8時間×平日5日で働いた場合には、週に40時間の労働となります。
この条件での最大労働日数は260日となり、1年間の365日から引くと残りが105日になります。
つまり、年間休日105日はだいたい「1週間に5日働く」とイメージすると良いでしょう。
こう聞くと「思ったより厳しい条件じゃないのでは?」と思うかもしれません。
しかし実際は「祝日やお盆、年末年始の休暇、GWなど無関係で必ず週に5日働く」というペースになります。
お盆や年末年始にまとまった休日を取ろうと考えたら「週6日働く」という週も増えるでしょう。
他の保育施設や企業などが長期休暇を取得しているあいだも、平時と変わらないペースで働き続けるイメージとなります。
年間休日108日の場合も、基本的にはあまり変わりません。
例えば「三が日はすべて休みにする」というだけでも3日必要になりますので、これだけで年間休日105日の場合と変わらないでしょう。
「三が日は休みになるが、それ以外は祝日やお盆、年末、GWに関係なく週に5日必ず働く」と考えると、決して休日の多い働き方とは言えません。
続いて、多くの企業で導入されている「年間休日が120日以上」の場合です。
完全週休2日制を採用している職場では、年間休日数がおおむね120日前後となります。
さらにお盆や年末年始、祝日、GWといった休暇にも休みを調整しやすくなるでしょう。
いわゆる「カレンダー通りの休み」というような休みの取り方ができます。
保育施設だけでなく、大企業でもこのくらいの日数を年間休日として掲げている企業が多いようです。
最後に年間休日が130日以上の場合です。
年間休日が130日以上となると、いわゆる「ホワイト企業」として扱われることが多くなります。
カレンダー通り休めるのはもちろんのこと、その他の休暇も充実しており、会社独自の休暇制度を採用している場合もあります。
年間休日に含まれない休暇もある?
中には、年間休日に含まれない休暇も存在します。
そのひとつが「保育施設が独自に設定している休暇」です。
例えば、バースデー休暇やリフレッシュ休暇などが該当します。
ただし、すべての保育施設で設定されているわけではありません。
「年間休日は少ないけど、その分リフレッシュ休暇を取ればいいや」と考えていたのに、そうした休暇がない保育施設だった…というようなことが起きないように注意しましょう。
続いて「年次有給休暇」、いわゆる有給です。
6カ月間の継続勤務において8割以上出勤した場合、原則として10日の有給休暇を取る必要があります。
こちらも求人の年間休日には含まれていません。
ちゃんと休める保育施設はどうやって見つける?
このように保育士の年間休日は、保育施設ごとに定められています。
ところがその日数は保育施設ごと違います。
そのため「自分はどのくらい休みたいか」、「どのような働き方なら無理なく続けられるか」を考えることは、求人探しにおいて非常に大切です。
そしてもし、現在働いている保育施設に対して「休みが少ない」と感じているのであれば、より休みやすい職場への転職も検討しましょう。
しかし休日の詳細についての確認や交渉は、相手へ気を遣ってしまい「やりにくい」と感じることもあるかもしれません。
そのときには派遣サービスを利用しましょう。
派遣では、職場と保育士のあいだに担当者が入り、確認や交渉をしてくれます。
切り出しにくい「休日について」も事前に確認できるので、よりスムーズに自分に合った求人を見つけられますよ。
まとめ
保育施設の休日休暇は、それぞれまったく違うため事前の確認が必要不可欠です。
特に「年間休日105日、108日」といった条件は実際に働いてみると「休めない」と感じるかもしれません。
派遣を利用し、納得のいく条件の求人を見つければその後の保育士生活において「少ない休みで無理に働く」ということがなくなり、楽になるはずですよ。