2024.12.27
保育士の給料は手取りいくら?平均年収は?給料が安いと感じたときの対処策
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保育士の仕事に関して「給料が安い」「手取りが低い」という意見を聞くこともあるかもしれません。
これから保育士として活躍したいと考える人にとって「給料が安い」というのは不安要素となるのではないでしょうか。
それでは実際のところ、保育士のリアルな給料はどのくらいになるのでしょうか?
保育士の実際の手取り給料はどれくらい?
「保育士の給料は安い」と聞いたことがあっても、実際の金額についてはなかなか知る機会がないのではないでしょうか。
令和5年の「賃金構造基本統計調査」を参考にしたところ、保育士の給料は月給にして「271,400円」という結果が出ていました。
ちなみに、年間賞与は「712,200円」という結果でした。
この結果を参考にすると、平均年収はおよそ「3,969,000円」ほどが目安となるでしょう。
ちなみに、その他の職種における平均年収はおよそ「5,069,400円」という結果も出ています。
比較すると、保育士の仕事が「他の職種に比べて特別に給与の高い仕事とは言えない」と認められる結果と言えます。
公立保育施設と私立保育施設で給料は変わる?
保育施設には、「公立」のものと「私立」のものがあります。
そうした運営の違いによって、保育士の給料も少し変わる場合があります。
新人保育士の初任給はそれほど変わらないものの、長く勤めた時や役職に就いた時に違いが出てくるのです。
例えば施設長や主任保育士といった立場になると、私立保育士よりも公立保育士の方が、同じ仕事をしていても高い給料を受け取る傾向にあります。
しかし、すべての施設において「必ず公立保育士の方が給料が高い」というわけではありません。
そもそも大きな差がない施設も多いですし、経験年数などによってはかえって私立保育施設で働く保育士の方が良い給料をもらっていることもあります。
つまり「給料がやすいかどうかは、施設によっても大きく変わる」と言えます。
保育士の給料が低い、安いとされる理由は?
保育士の給料が一般的に低いとされる理由には、少なからず「仕事が大変であること」も関係しているでしょう。
保育士の仕事は、日々体力仕事となります。
子供達と毎日遊んだり学んだりと同じ時間を過ごすだけでも体力が必要になりますが、その上で保育士は事務作業を行うなどのさまざまな仕事を任されます。
保育士によっては、勤務中に仕事を終わらせることができず残業や持ち帰り仕事をすることになるかもしれません。
実働時間に比べると、手取りはどうしても物足りなく感じてしまうでしょう。
そして保育士の給料が物足りなく感じやすい理由には、そもそも「保育施設の収入源が限られている」ということも関係しています。
特に私立保育施設の場合、施設全体の収入源は「保護者から受け取る保育料」に偏ります。
もちろん、その他に補助金などもありますが施設としての収入を増やすということはなかなか簡単ではないでしょう。
多くの子供を預かり、その分多くの保護者から保育料を受け取れば収入を増やすこともできますが、そうすると結局保育士一人が担わなければいけない仕事量が増えます。
現時点で「仕事量に対して給料が安い」と感じている保育士にとっては、あまり解決になりません。
だからと言って受け入れる園児を限定し、保育施設としての収入が限られれば、必然的に保育士が受け取れる給料も少なくなってしまうでしょう。
保育士の給料を上げる方法とは?
保育士として安定的に長く活躍するためにも「給料をあげたい」と考えている人も多いのではないでしょうか?
現在の給料に納得していないのであれば、転職をおすすめします。
前述の通り、給料の具体的な金額は保育施設によって全く違います。
そのため、現在の職場で当たり前の給料であっても他の職場の状況を知ったことで「とても少ない金額だった」とわかることがあるでしょう。
「同じ仕事をしているのに受け取れる給料が大きく変わる」というのは悲しいものですから、広い視野を持って転職活動をしてみましょう。
合わせて、さらなるスキルアップを目指すこともおすすめです。
各種研修を受けることによって、保育士はスキルアップを目指すことができます。
そして各種研修が履修済みでとなれば「スキルを保有した保育士」として扱われるようになり、その分の手当が給料にプラスされるので、より良い条件で働けるようになるでしょう。
各種研修を受けていることは転職の際にもプラスに働くため「もっと給料をあげたいけれど、今すぐ転職できない」という人はまず研修を受けるところからはじめてみるのもいいかもしれません。
まとめ
保育士の仕事は、他の仕事に比べ給料が低いと言われやすく、実際に調査でもそうした結果が出ています。
とは言え具体的な金額は、保育施設によっても変わります。
納得できる環境で働きたいのであれば、転職活動を行いながら理想の条件の保育施設を探しましょう。