2024.1.10
保育士の給料は安い?初任給の手取りは平均いくら?収入アップしたいなら…
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「保育士の給料は安い!」こんな言葉を耳にした経験がありませんか?
せっかく「子どもが好き」「憧れがあった」というようなポジティブな姿勢で保育士の道を切り開いても、このような意見に触れると不安になってしまいますよね。
本当に保育士の給料は安いのか、またどのくらいの金額なのか、この機会に確認してみましょう。
保育士1年目では給料はどのくらいもらえる?
保育士の給料問題について具体的に調査していくために、まずは「保育士1年目」の給料を調べてみました。
平均的な給料の金額は、厚生労働省による「令和2年賃金構造基本統計調査」という資料にて確認できます。
こちらの資料によれば、保育士1年目(20〜24歳)の平均的な給料の金額は月に20.5万円とのことです。
ちなみに、保育士1年目の平均年収では、305.2万円という結果がでていました。
月給に対して年収の方が高くなるのは、ボーナスがあるためです。
ボーナスのない職場の場合には、単純に月給を12倍した金額が年収となるでしょう。
ただし月給にしても年収にしても、この金額はあくまでも「平均」です。
すべての人が受け取れる金額ではありません。
地域や働き方、大卒なのかどうかというような点でも変動します。
そのため、上記の金額に足りていないからといって「不当な金額だ」と決めつけることはできません。
保育士の初任給は施設によって違う?
保育士1年目の給料は、勤めている施設がどのような種類なのかによっても変動します。
一般的に公立の保育施設の方が、私立の保育施設に比べて給料が高い傾向にあります。
というのも、公立の保育施設は、国が管理しています。
従って、そこで働いている保育士は「公務員」にあたります。
公立保育施設で働く保育士も学校や官公庁で働いている立場と同じように扱われるため、おのずと待遇も良く設定されるのです。
総務省による「令和2年地方公務員給与の実態」という資料では、公立公務員保育士の給料も発表されています。
しかし平均初任給を見ると「17.7万円」という金額です。
これだけ見ると「あれ?」と思ってしまいますよね。
一般的な平均初任給が20.5万円であることを踏まえると、むしろ不満のある金額と言えそうです。
しかし公務員の魅力は、さまざまな待遇が整っている点にあります。
長く勤める中で昇給のチャンスが多かったり、賞与が十分であったりすることから、働き続けるほどどんどんいい待遇になっていきます。
今すぐに受け取れる金額だけに注目せず、長い目で見ながら判断すると良いでしょう。
保育士が収入をアップさせる方法とは?
こうしてみると、保育士の初任給に対して不満を覚えてしまうかもしれません。
「給料が良い」とは言い難い金額であることから、不安や不満を覚えてしまうでしょう。
しかし、どのような職場もはじめは給料に不満があったとしても長く勤めることで給料が変わっていく可能性があります。
長い年月勤めるほどに給料がアップしていくと考えれば、初任給に不満があったとしても、未来に期待ができそうですね。
ただしどのくらいの頻度で、どれだけ給料がアップするかは施設ごと違います。
また、園長が保育士を評価し、その評価によっても給料が変わるでしょう。
「半年ごとに必ず◯円ずつあがる」というようなシンプルな話ではないため、もどかしく感じられるかもしれません。
さらに、キャリアアップや役職に付くことによって手当がつくため、これらを目指して奮闘するのも良いでしょう。
手当には条件がありますが、目指していれば確実な収入アップにつながるでしょう。
例えば経験年数が3年を越えている保育士で「職務分野別リーダー」となることで、月5000円の給料アップが見込めます。
経験年数が7年を越えてくると「保育士専門リーダー」「副主任保育士」という責任感のある役職も目指せるようになります。
そのときには、月に4万円という大きな金額が支給されます。
これは、収入をアップしたい人にとって大きな魅力となるでしょう。
転職を検討するのもおすすめ
基本給や賞与などの条件は、施設によってまったく異なります。
さらに保育園だけでなく、こども園や児童福祉施設など、視野を広げて求人を探してみると、理想的な条件が見つかるかもしれません。
特に今、さまざまな現場で保育士の需要が高まっています。
多くの現場が人手不足であることから、「少しでもいい条件で保育士を獲得したい」と考え、待遇を改善する現場も少なくありません。
「就職してみたら思ったよりも収入が低かった」という場合には、転職することで理想の条件で働けるようになるでしょう。
まずは自分にとって理想の条件とはなにかを洗い出し、条件に合う職場を探してみましょう。
転職サービスを利用することで、よりスムーズな転職が叶いますよ。
まとめ
保育士の初任給は、20.5万円が平均とされています。
しかし働き方や施設によっても変わりますので、必ずこの金額になるわけではないと理解しておきましょう。
物足りなさを感じている人は、転職活動を行いよりよい条件の求人を探してみるのもいいかもしれません。