保育士の副主任とは?役割・給与・派遣でも目指せる方法を解説

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2025.4.10

保育士の副主任とは?役割・給与・派遣でも目指せる方法を解説

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副主任とは?その役割を徹底解説

副主任というポジションが作られた背景

保育士の「副主任」というポジションはなぜ生まれたのでしょうか?
副主任は2017年に導入された国の制度「処遇改善等加算Ⅱ」によって新たに設置されたポジションです。この背景には保育士業界全体の課題がありました。

具体的には以下のような問題があります。

1. 保育士のキャリアパスが不明確だったこと
2. 中堅保育士のスキルや経験が十分に評価されていなかったこと
3. 管理職の負担増加と現場管理の効率化が求められていたこと

この制度は中堅保育士の役割を明確化してキャリアの道筋を用意することで、経験を積んだ保育士がさらに成長できる環境づくりを目的としています。

副主任の基本的な役割

副主任の役割は「主任保育士の補佐」です。さらに現場に近い立場で保育全体の質向上や管理業務のサポートを行う役割も期待されています。具体的には以下のような業務があります。

・クラス運営や保育計画の調整
・若手保育士の育成と指導
・園内のチーム間での調整やリーダーシップの発揮
・保護者との相談対応など、主任と現場をつなぐ役割

園によって細かい仕事内容は異なるかもしれませんが、どの園でも園内の運営と保育現場をうまく調整して橋渡しする立場を求められるケースが多いのが特徴的です。

管理職と現場職の違い

管理職である主任とは違い、副主任は「現場寄りのリーダー」という役割です。主任と比較すると具体的な現場業務を多く担当するため、日常の保育におけるリーダーシップがかなり重要になります。
一方、より上位職の主任保育士や園長は運営業務や事務管理に多くの時間を割くことが一般的です。

しかし、「組織全体の保育の質を向上させる」という点では主任と副主任で目指すべきゴールは同じです。副主任保育士は中間管理職として、管理側や現場の声をどちらも理解し、スムーズに組織が回る環境を作ることが求められています。

副主任に求められるスキルと役割

保育士として身につけたいリーダーシップやマネジメント

副主任は園全体の運営に関わる役職であり、リーダーシップマネジメント能力が非常に重要な要素です。では、具体的にどのようなスキルが必要なのでしょうか?

・コミュニケーション能力
保育士同士や主任、園長、保護者、さらには子どもと接する際にも適切な意思疎通を図るスキルが求められます。

・問題解決能力
園内で発生するトラブルや課題を柔軟に解決する力が必要です。新人保育士のサポートや、保護者からの相談対応などです。

・優先順位のつけ方
日常的な忙しさの中で何を先に取り組むべきかを冷静に判断するスキルは、現場を円滑に動かすための柱です。

・指導力と育成スキル
副主任としての重要な役割の一つが後輩や新人育成です。他の保育士が成長できる環境を作りつつ、規律を保ちながら優しく指導するバランス感覚が鍵となります。

「マネジメント研修」で基礎的なマネジメントスキルを学ぶことは、組織の中での中間的な役割を担う副主任にとって非常に有益です。

具体的な仕事内容と必要な能力について

副主任の具体的な仕事内容は以下のように分類できます。それぞれに必要な能力について解説します。

・日常保育のサポート
副主任は主任保育士とは違い、現場の保育業務への参画も多く求められます。これには、日々の保育スケジュールの運営や他スタッフのスムーズな動きの監督が含まれます。

必要な力: 現場でのリーダーシップ、スケジュール管理能力、問題発見力

・若手保育士の育成
新人保育士や中堅保育士が成長するための指導やアドバイスを行います。時にはメンタルケアやモチベーション向上も求められる場面があります。

必要な力: 指導力、育成計画の設計能力、共感力

・保護者対応
保育園は保護者との関係性も重要です。副主任は保護者との意見交換や相談にのり、時にはクレーム対応も行います。

必要な力: 傾聴力、問題解決力、毅然とした対応力

・園全体の調整役
担当のクラスや分野だけでなく、園全体を視野に入れた取り組みを行うのが特徴です。乳児クラスと幼児クラスへのリソース配分などにも関与することがあります。

必要な力: 視野の広さ、チーム間調整力、状況分析能力

重要なのは「保育の質」と「職場環境」をどちらも同時に高める努力です。
現場でのリーダー的な役割と管理のバランス感覚が必要とされ、副主任には多面的なスキルが求められるのです。

副主任になるための要件とは?

必要な経験年数と条件

副主任には一定の経験とスキルが求められます。その中でも特に重要なのが保育士としての経験年数です。副主任になるには以下の条件が必要です:

・経験年数がおおむね7年以上
約7年以上の保育士としての実務経験が目安として求められます。現場で培われた保育スキルだけでなく、幅広い年齢層の子どもたちと関わる中で得られる対応力や柔軟性が必要とされるためです。

・職務分野別リーダーの経験
現場リーダーとしての役割を担う「職務分野別リーダー」のポジションを経験していることが必要です。副主任はリーダーをまとめる立場であり、リーダーシップの実績が求められます。

キャリアアップ研修とその要件

副主任になるにはキャリアアップ研修の受講が必須です。この研修では保育士としての専門性だけでなく、マネジメントに関する能力を高めることが求められます。

・研修の分野と受講数
副主任保育士になるには4分野(合計60時間)以上の研修を修了しなければなりません。「マネジメント」分野の研修が必須で、残りの3分野は以下から選ぶことができます:

・乳児保育
・幼児教育
・障がい児保育
・食育・アレルギー
・保健衛生・安全対策
・保護者支援・子育て支援

ポイント: 研修を受ける際は、自らのキャリアパスや園内で期待される役割に合わせて分野を選ぶと良いでしょう。

・研修の実施内容
研修では具体的な実務スキルや保育の質向上のための知識が学べます。
「保護者支援・子育て支援」分野では、保護者対応における心理的アプローチ方法を学ぶなど、実践的で応用の利く内容に重点を置いています。

発令の流れ

キャリアアップ研修を修了すると、勤務先の保育施設から副主任としての発令を受けます。この発令は保育園の人事制度や評価プロセスに基づいて行われます。

ただし、発令の権限を持つのは各保育施設なので、希望しても施設側の事情で満たされない場合もあります。自身のスキルをアピールしつつ、上位役職を設けている施設でのキャリア形成を考慮することが重要です。

副主任としての待遇や給与

副主任の給与水準

副主任の給与は、一般的な保育士と比べてどの程度高いのでしょうか?
副主任保育士になると月額最大4万円の手当を受けられるのが「処遇改善等加算Ⅱ」の大きなポイントです。しかし、この手当の適用や金額は施設の裁量に委ねられているため、必ずしも全員が同額を受け取れるわけではありません。

以下は副主任を含めた保育士の平均的な給与例です:

経験年数 平均月収(手当あり) 手取り額の目安
5~9年 約25万円~29万円 約20万円~23万円
10~14年 約26万円~30万円 約21万円~24万円

出典)e-Stat_政府統計の総合窓口「令和5年賃金構造基本統計調査」
(※手当の額は最大4万円が加算された場合を含みます)

副主任としての手当も加算されることで、さらに収入が安定します。

手当が加算される仕組み

副主任に対する手当の根拠となるのが「処遇改善等加算Ⅱ」の制度です。この制度では保育士のキャリアアップを目的として、以下のような仕組みが導入されています:

・対象施設
認可保育園や認定こども園などが対象ですが、施設の取り組みが大切です。

・補助金としての手当上限
主任や副主任、職務分野別リーダーなどに分施設単位で支給される補助金を配する形が一般的です。施設の判断で一部を他の職員に分配することもあり、副主任個人への手当が確定額とは限りません。

手当の額は施設ごとに違いますが、平均的には5千円~4万円程度となっています。正確な金額は事前に勤務先の施設で確認しておくことをおすすめします。

処遇改善と昇給の可能性

副主任保育士のポジションは、今後主任保育士や園長などのさらなる上位役職へのステップです。副主任としての経験が評価され、処遇改善や昇給の可能性が広がるのが魅力です。

また、副主任にはリーダーシップや管理能力が求められるため、これらのスキルをキャリアアップ研修で磨くことが、職責にふさわしい給与待遇を実現する鍵となります。

注意点:施設間での待遇差

副主任として働く場合の給与や手当には、施設ごとの裁量や申請状況が大きく関わるため、以下のことに注意しましょう:

1. 「処遇改善等加算Ⅱ」を実施していない施設では手当が付かない
副主任としての役職が設定されていても、制度利用をしていない場合は現場での役割と実際の給与待遇が一致しないことがあります。

2. 施設による分配方針を事前に確認すること
施設内で副主任ポジションがどのような施策で運営され、手当や待遇がどのように計算されているのかを事前に知ることが重要です。

派遣保育士、副主任を目指す方法

派遣保育士でも副主任を目指せるのか?

派遣保育士であっても副主任を目指せます。派遣という雇用形態でも保育士としてのキャリアやスキルが認められ、施設内の役職に選ばれることがあります。
ただし、施設の方針や規模によって、役職が派遣社員に開かれているかは違います。

派遣保育士が副主任を目指す際のメリットと課題

メリット
1. 多様な現場経験が積める
派遣保育士は複数の施設で働くことができるため、様々なケースを経験して柔軟な対応力や問題解決能力を磨くのに適しています。

2. フットワークの軽さ
派遣の特性上、柔軟な働き方を選択できるため、自分に合う施設や職務環境を見つけやすく、理想的なキャリアアップの場を探せます。

3. 学びながら働ける環境
派遣保育士向けの支援や研修プログラムを使って、必要なスキルを体系的に学ぶことができます。

課題
・副主任ポストがある施設を選ばなければならない
副主任保育士の役職は必須ではないため、そもそも制度や役職が整備されていない施設ではキャリアアップが難しいです。

・雇用形態による制限
派遣社員を役職者として登用するケースは稀で、昇進や手当の受け取り条件が難しくなる場合があります。

派遣保育士としてキャリアアップを目指す場合は、施設選びや派遣会社のサポート内容をよく確認することが成功のポイントです。

副主任を目指す際に活用できる支援やリソース

派遣保育士が副主任のポジションを目指すためには、以下のようなリソースを活用するのがおすすめです:

1. 保育士養成学校や派遣会社のキャリアサポート
派遣保育士専門の求人サイトや派遣会社では、キャリアアップを支援するための研修や相談会を開催しています。「マネジメント研修」や「現場リーダー研修」などの受講は、スキルアップの近道です。

2. キャリアアップ研修の活用
派遣会社が自治体や施設と連携し、キャリアアップ研修を提供しているケースもあります。

3. 施設選びの工夫
あらかじめ「処遇改善等加算Ⅱ」を実施しているかを確認しましょう。派遣であっても役職設定がある施設を選ぶことも重要です。

副主任になれる可能性を高めるポイント

派遣保育士ならではの強みを活かし、自分をアピールすることがポイントです:

1. 多様な経験を積む
派遣ならではのメリットを活かし、複数の施設で働くことで幅広いスキルを得る。特に特定年齢層や特別な保育ニーズに対応できる経験は強みです。

2. コミュニケーション力の向上
様々な施設やスタッフとの接触が多い派遣保育士は、優れた対人スキルを持つことが評価される場面も多いです。日頃から正確な報連相(報告・連絡・相談)を心がけましょう。

3. 積極的な研修参加
認定を受けていなくても各種の保育研修に積極的に参加し、副主任としての基盤を作っておくことも重要です。

4. 副主任経験者の求人を選ぶ
実際に副主任ポジションが設けられている施設に勤務すると、自然とその役職に関与する可能性が高くなります。派遣会社を通じて事前にその条件を確認しましょう。

副主任として働くメリット・デメリット

副主任として働くメリット

副主任保育士として働くことには多くの利点があります。キャリアアップだけではなく、保育士としての充実感や成長を実感できるポジションです。以下でその主なメリットについて解説します。

1. キャリアアップとしての道筋が明確になる
副主任は主任保育士や園長など、次なるポジションへのステップです。この役職では「リーダーシップ」や「マネジメントスキル」を実務経験で培うことができるため、さらなる役職を目指す準備ができます。

2. 給与や手当が向上する
処遇改善等加算Ⅱを適用されることで、基本給与に加えて月額最大4万円の手当が支給されます。

3. やりがいと責任感を得られる
副主任の役割は、保育の現場を支えながら園全体の運営にも携わることです。「自分の活躍が園全体に影響を与えている」と実感することで、やりがいを感じられるポジションです。

4. 保育士としてのスキルが向上する
現場の業務だけではなく、後輩の育成や保護者との連携、プロジェクトの計画立案などマルチスキルを求められるため、保育士としての幅広いスキルセットを習得できます。

5. 保育園運営の深い理解が得られる
副主任は現場と管理職の中間ポジションであるため、園の運営状況や意思決定プロセスに触れる機会が多くなります。このような経験を積むことで組織全体を考えられる視野を広げることができます。

副主任として働くデメリット

一方、副主任保育士として働くことには解決すべき課題もあります。特に、初めて役職につく場合にぶつかる壁も少なくありません。
以下では代表的なデメリットを解説します。

1. 責任の重さ
副主任はスタッフや後輩育成、保護者対応、現場管理など、幅広いタスクを任されるため、責任が重くなります。

2. ワークライフバランスへの影響
現場の業務に加えて、管理業務や調整役を担う副主任は業務が増えます。
ワークライフバランスを保つことが難しくなるかもしれません。

3. 周囲との関係性の変化
一般保育士から副主任へ昇格すると、同僚との距離感や人間関係に微妙な変化が生じる場合があります。
「昇格後のリーダーシップの取り方」を慎重に考える必要があります。

4. 処遇改善のルールに依存する
処遇改善等加算Ⅱが施設単位で申請されるものである以上、施設の運営方針や財政状況によっては十分な手当が受けられないケースもあります。

5. 制度や役割が施設によってまちまち
副主任という役職の位置づけや役割は、施設ごとに違います。仕事内容がイメージと違う場合があります。

メリットを最大化するための心構え

副主任保育士として働く上で、メリットを最大限享受し、デメリットを減らすための対策を考えておきましょう。

1. 効率的な業務の進め方を学ぶ
与えられる職務の範囲が広いため、日々の業務の優先順位付けと時間管理を心がけましょう。

2. ストレス管理を意識する
プレッシャーのあるポジションだからこそ、仕事外でのリフレッシュやメンタルケアを大切にしてください。

3. スキルアップに努める
キャリアアップ研修や自己学習でスキルを積極的に向上させ、副主任としての立場に磨きをかけ続けることが重要です。

4. 信頼関係の構築を意識する
職員や保護者と良好な関係を築くために、相手の立場に立った思考やコミュニケーションを取る努力を怠らない姿勢が求められます。

副主任保育士を目指すための具体的ステップ

副主任までのキャリアプランを設計する

副主任を目指すには、体系的なステップを踏んで経験やスキルを積み上げることが必要です。ただ目標に向かって突き進むのではなく、計画性をもった取り組みが重要です。以下に、キャリアプランの具体例を挙げます。

1. 自分のゴールを明確にする
まずは副主任保育士として「どのようなスキルを身につけたいのか」「次にはどんな役職を目指すのか」を明確にすることです。単なる昇格で終わらず、キャリアの先を見据えることでモチベーションを維持できます。

・自己問答の例
 ・現場主導型のリーダーを目指したいのか?
・将来的に主任や園長になることを望むのか?
・長期的にどのような責任を負いたいのか?

必要なスキルの習得とリーダー経験を積む

現場で必要とされるスキルを計画的に磨きつつ、実際にリーダーシップの経験を積むことが重要です。

1. 職務分野別リーダーを経験
副主任の基盤となる役割が「職務分野別リーダー」としての経験です。これは通常クラス単位・チーム単位のミニリーダー的なポジションで、一部分野の責任者として運営能力やチーム指導力を試されます。

これを経験するメリット
 ・小さな規模でリーダーシップスキルを磨ける。
・他の保育士の信頼を獲得するチャンス。

2. 仕事の「プラスアルファ」を心がける
単に与えられた業務をこなすだけでなく、「別な視点」から業務に取り組む姿勢も評価につながります。
例:後輩指導で独自の工夫をする、保護者対応で丁寧ながらも的確な対応を心掛けるなど。

キャリアアップ研修を計画的に受講する

副主任を目指す条件として必須となるのがキャリアアップ研修です。以下のような段階で準備を整えることができます。

1. 選ぶべき研修分野を明確にする
研修にはマネジメント分野が必須ですが、残りの3分野は自由に選択できます。自分に合った分野を選ぶことが有効です。

・自分の興味や長所に関連する分野
例:障がい児保育への関心があるならその分野の研修を選択。

・これから伸ばしたいスキルに関連する分野
例:リーダー業務が増えそうなら「保育衛生と安全対策」の分野を学ぶ。

2. 研修スケジュールを把握する
キャリアアップ研修は自治体ごとに実施されるため、受講可能なスケジュールや場所を事前にリサーチしてください。年度ごとの募集枠は限られており、早めの申し込みが重要です。

自分の成果をアピールする

副主任職に発令されるには、園内での評価が重要になります。
日々の業務の中で副主任候補として自己アピールを意識することも大切です。

1. 園内で「チームを支える存在」を目指す
自分のクラスやチームにとどまらず、他のクラスや園全体を意識してサポートする行動を意識しましょう。

2. 管理職への定期的な報告を行う
定例会議や必要時に管理職(主任や園長)に報告を行い、自身の課題や成長過程を示すことで、昇格への意思を印象づけられます。

報告内容の具体例
 ・「最近の〇〇クラスで成功した保育の取り組み」
・「後輩指導で工夫した点や結果」

信頼できる派遣会社を活用しよう(派遣勤務の場合)

派遣保育士として副主任を目指す場合、キャリアサポートが充実した派遣会社に所属することが非常に有利です。
派遣会社が施設との交渉を行い、キャリアアップの後押しをすることも珍しくありません。

副主任を目指すまでの具体的ステップ例

1. 0~3年目: 基礎スキルを習得
・日々の保育業務を安定してこなす。
・保育計画や保育日誌の作成スキルを身に付ける。

2. 3~5年目: 職務分野別リーダーとしての経験
・小規模チームでの指導経験を積む。
・通常業務に加えてリーダー職として園内評価を高める。

3. 5年目以降: キャリアアップ研修の受講と副主任候補としての動き
・研修修了により条件を満たす。
・園長や主任の信頼を得るような実績を積む。

派遣でも目指せる副主任の役職まとめ

副主任というポジションが持つ可能性

副主任という役職は保育士としての経験とスキルを引き上げる大きなステップになります。
ただ単に管理職を目指すための途中経路ではなく、保育園内での重要な架け橋となる役職として、現場全体の調整や後輩育成などの保育の質を向上させる要となるものです。

また、派遣でも副主任を目指すことが可能であり、柔軟な働き方の中で多様なスキルを取得できるのが派遣保育士の魅力です。施設選びやキャリアサポートを上手に活用することで、派遣保育士でも十分に副主任としての役割へと近づいていけます。

副主任を目指すために「今」できること

副主任を目指すにための行動は「今から」始められます。以下は、すぐに取り組めるアクションステップです。

1. スキルアップへの投資
自治体や派遣会社の提供する無料の研修を利用し、必要なキャリアアップ研修を受講開始する。特に「マネジメント」分野の学習は副主任への道のりで重要な要素です。

2. 働き方の見直し
副主任ポジションが設置されている施設や、「処遇改善等加算Ⅱ」を活用している園を優先的に選択する。派遣会社の求人情報を活用し、条件の良い職場を見つける。

3. 自分の行動を記録する
日々の業務や成果、成功事例、工夫したことなどを記録する習慣をつける。経験やアピールポイントが蓄積され、後に昇格の際のPR材料になります。

4. 人間関係の構築を意識する
同僚や上司との信頼関係を深め、周囲の評価や推薦を得られる状態を目指す。周りから信頼される人物であることは、副主任ポジションを得る大きな後押しとなります。

副主任になるためのサポートを活用する

副主任を目指す過程で必要なサポートやリソースをフル活用しましょう。
個人で全てを解決するのではなく、以下のようなサポートシステムを利用すると効率的です。

・派遣会社の専門サポート
派遣保育士として働く場合、登録先の派遣会社が提供するキャリアサポートは貴重なリソースです。求人情報や研修紹介、施設交渉なども一括して行ってくれて手間を減らせます。

・オンライン研修や動画講座
自宅で学ぶことができるオンライン講座や動画学習を発掘し、副主任に求められるスキルを補強できます。子育て中の保育士でも時間を有効活用できます。

・経験者のアドバイス
実際に副主任や主任経験のある先輩から話を聞き、生の知識を借りることも非常に役立ちます。問題解決の参考となる具体例を教えてもらえるので、実務に生かせる情報が手に入ります。

副主任になることの意義と次へのステップ

副主任での経験は、保育士のキャリア形成において非常に大切なステージです。次に主任保育士としての昇進や園長職、さらには保育士教育分野への転職など、多様なキャリアパスを開くことにつながります。

・主任や園長のポジションを目指す
将来、園全体の運営や経営に携わることを考える場合、副主任時代に深めたマネジメントスキルとチーム作りの経験が大いに役立ちます。

・講師や研修リーダーの道へ進む
自分の経験を若手保育士へ伝える教育の道に進むことで、業界全体へ貢献できます。

・新しい働き方や事業への挑戦
副主任として取得したスキルを活用し、ベビーシッター事業や保育関連のスタートアップ企業に参入する道も考えられます。

保育士として人生を豊かにするために

副主任という役職は自分自身の成長だけでなく、周囲をサポートし、保育園全体や子どもたちの未来に影響を与える大きなポジションです。それを達成する過程で得られる経験やスキルは、単なる保育士業務の枠を超え、自分の人生をさらに充実させる資産となります。

この記事で学んだ知識やスキルを生かして、あなたの保育士キャリアを次のレベルへ引き上げてください。そして可能性を広げる挑戦を続け、より良い未来を築いていきましょう。

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