2019.4.19
保育士が給料をあげる方法は?待遇の不満は我慢しないで!
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保育士の中には、仕事の責任や忙しさに対し、受けとる給料が見合っていないと感じてしまう人もいるのではないでしょうか。
特に現在、保育士として活躍しながら現在の給料の安さに不満がある人は、今後のことも不安になるかもしれません。
今回は、保育士の給料事情に注目し、より高い水準につなげていくにはどうすればいいか考えてみましょう。
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保育士の仕事は給料が安い?
保育士に対して「給料が安い」というイメージを持つ人も多いかと思いますが、実際のところどうなのでしょうか。
国税局による「民間給与の実態調査結果」 を参考にする限りでは、保育士の給料だけが他の業種と大きく違うわけではなく、金額そのものはあくまで平均的と言えるでしょう。
しかし保育士は多くの職場で昇給制度がないことから、長く勤めていても給料がアップしにくいという特徴があります。
そのため一般企業のように年齢に応じた金額が受け取れず、加齢とともに体力が落ちていく中で仕事が厳しくなる一方、十分な給料がもらえないという不満に陥りやすいのです。
その結果、経験があるにもかかわらず辞めてしまう保育士も多く、全国的に保育士の数が圧倒的に不足していることが問題視されています。
そこで今、「保育士処遇改善等加算」などの制度に代表されるように、保育士に十分な労働環境を提供するための対策が行われています。
もちろん個人でも、給料アップのためにできることがありますので、具体的にご紹介していきましょう。
職場を変えることで給料アップを目指す
保育士の給料は、職場や地域によって大きく違います。
例えば、私立の施設と自治体が運営する公立の施設とでは、同じ地域・同じ経験値の人材でも給料に違いが見られる場合があります。
自治体が管理する施設は、自治体から補助金を受け取っている場合も多く、人件費にも反映されやすいため給料が高めに設定される傾向にあります。
一方で好条件ゆえに志願者も多く、公立の施設はすでに人材が確保されており、万が一急な欠員で穴が空いたときにも求人の倍率が高くなります。
恵まれた条件の職場に就職できるかどうかは、運次第と言えるでしょう。
公立の施設への転職を検討しているのであれば「今すぐ転職したい」というタイミングに限らず、長い目で根気よく求人情報を探しましょう。
キャリアアップすることで給料アップを目指す
給料をアップしたいと考えていても、今すぐ転職するのは難しかったり、「現在の職場がすごく居心地がいいから、なるべくなら今のまま働き続けたい」と考えたりする人もいるのではないでしょうか。
現在の職場で給料をアップするためには、管理職やリーダーなどのキャリアアップを目指しましょう。
キャリアアップして何らかの役職に就いたときには、役職手当を受け取ることができます。
役職手当の具体的な金額は職場によって違いますが、月数万円ほどアップする場合もあり、結果的に給料アップが望めます。
特定のキャリアアップ研修を受けることによって保育にまつわる知識や技術を深めることができ、修了すれば知識の優れた保育士として認められます。
しかし、実際に役職に就けるか、そして手当をもらえるかどうかは、職場の環境にも左右されます。
すでに十分人材が確保されている職場では管理職やリーダーの人数が足りており、資格を取得したり経験を積んだりしても思うようにキャリアアップできないかもしれません。
保育士の活躍する場所について
例えば「現在働いている保育園の給料に満足しているわけではないけれど、ほかの保育園でもあまり給料がアップすると思えない」という人は、より広い視野での転職を検討するのもいいでしょう。
保育士の活躍できる場所は、保育園だけではありません。
近年では、認定こども園、小規模保育施設、事業所内保育施設など、保育士が活躍できる環境が広がっています。
例えば、子持ちの人材でものびのびと働けるように、職員や社員の子どもを預かることを目的とした保育施設をオフィスに設置する企業が増えています。
こうした施設で働く保育士は、他の社員と同様に一般企業の給与や待遇、福利厚生を受け取れる場合もあり、保育園や施設の待遇よりも高水準が期待できます。
もちろん、常にどの地域でもこうした求人があるわけではありませんので、求人サイトを活用しながら魅力的な求人は逃さないようにキャッチしましょう。
求人サイトやハローワークを利用する際には「月給○万円くらいを最低ラインにしたい」というような具体的な給料に関する希望のほか、「保育園に限らず、どのような施設でも働きたい」など、柔軟な姿勢があることをアピールしてください。
まとめ
保育士の労働環境はかねてから問題視されている分、改善へ導くための対策も少しずつ確実に行われています。
「保育士の給料はどこも変わらないだろう」、「きっと転職しても同じような給料になるだろう」と考えず、広い視野でよりよい職場を探しながら、納得できる待遇を目指しましょう。