2024.5.14
ゆうき先生
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ゆうき先生
派遣保育士歴:4年目
大阪府大阪市 保育園勤務
#子育てしながら保育士資格取得
#ダラダラ時間って大切
#子どもから認められる保育士に
今の働き方は?
3人の子育てが少しずつ落ち着いてきたので、独学で勉強して保育士資格を取得しました。
まだ、資格を持っていない時にベルサンテさんと出会い、保育補助から勤務させてもらったんです。
現在は、大阪市内の保育園で1歳児クラスを担当。勤務時間は月曜日~金曜日、8時45分~16時です。
「ママは先生に向いてるよ!」をきっかけに保育の道へ
社会人と子育ての経験を経て、私が保育現場で働くことになったのは、3人の子育てがひと段落ついた時のこと。
進路について考えていたときに、ふと「どんなお仕事がいいかな~?」って3人の子どもに聞いたらみんな「ママは先生に向いているよ!きっといい先生になると思う!」って言ってくれたんです。
専門学校で法律を学んだことや、学生時代から得意だった英語を活かして、国際弁護士を夢見ていた私の人生のなかで「保育現場」に身を置くなんてまったく考えたことはありませんでした。
ただ、子育てを経験して「子どもって面白いな、子どもの成長に関わる仕事って素敵だな」という気持ちがあったので、子どもたちからの言葉はめちゃくちゃ嬉しくって。
それが自信にもなって、保育関係を視野に入れて仕事を探し始めました。そしてタイミングよく、知人の紹介で児童発達支援施設で勤務することに。
「もっと子どもと深く関わりたい」と、保育士資格取得を決意
児童発達支援施設では3年ほど勤務させていただきました。
施設では、発達障害のある幼児さんとピアノや音楽のリズムに合わせて歌ったり、一緒に遊びながら体幹を鍛えたり。
そこで出会った子どもたちは、私にはないものをたくさん持っていて、感情もとっても豊か。想像以上に子どもと関わる面白さを体感しました。
支援で行うスポット的な時間だけではなくて、「もっと子どもたちと長く、深く関われる環境で働きたい」という気持ちがどんどん芽生えてきました。
そこから保育士資格取得に向けて独学で猛勉強!苦労の末、取得することができました。念願叶って資格取得できたときは、資格証の写メを同僚に見せて回るくらい嬉しかったです!
無資格・保育未経験でまさかの勤務スタート
ベルサンテさんでお世話になったのは、児童発達支援施設を退職した後。当時は無資格、保育未経験だったので、ダメ元で登録させてもらったんです。
そしたら当時担当のkamiikeさんがすぐに連絡をくれて、私の希望や状況を丁寧にヒアリングしてくださって。そこからトントン拍子で保育補助の仕事が決まりました。
保育業界のことは全く分からなかったので、業界についてや進路の進め方、顔合わせに同行してくださったり、全てサポートしてくれたのですっごく心強かったですね。
今担当してくれているmatsumuraさんも優しくて喋りやすくて感謝しっぱなしです。普段のコミュニケーションから誠実さが伝わってくるお人柄にも安心感があります。
自分が選んだ道は正解だった
初めての保育現場では0、1歳児を担当。園の子どもたちの自立っぷりにびっくり!園の先生方の支援ってすごいんだなと目の当たりにしました。
当時は、保育士資格取得に向けて勉強中だったので、教科書に書いていることが実体験を通して理解できる点も有意義でしたね。
勉強が行き詰ったときにも、「資格をとるためにここにいるんだ」と資格取得の目的を再確認できたり、園の子たちを見ていると「出来ないことをそのままにするんじゃなくて、できるように頑張ろう!」と勇気づけられました。
資格を取る前から保育現場で働くことができた経験は、今振り返るととっても大きかったと思います。
保育士資格を取得する前後での心の変化
保育士資格を取得した後は、「自覚」が変わってきました。
「今日はここまでブロックが積めるようになったな。じゃあ次はこういう声かけをしてみよう。明日はこんな環境を設定しようかな。」という感じで、些細な変化を感じ取って、子どもの成長を見過ごさないようにする意識が高まったかなと思います。
資格を取って、これでやっと園の一員になれたような、でもまだまだなんですけど、周りの先生と同じ土俵の端の方には立てたかな、みたいな。
今はたくさん吸収して学んで、自分なりの保育ができるようになりたい。そして早く「子どもから認められる保育士」になるために、ここからがスタートって感じですね。
そのために、お風呂で“ひとり反省会”の毎日です(笑)。
子どもに教えてもらった「ダラダラ時間の大切さ」
仕事と子育ての両立で大切にしていることは、家で子どもたちと過ごす時間。前に、当時小学2年生だった娘に言われてハッとしたことがあって。
娘が学校から帰ってきて家でダラダラしているのをみて、「宿題した方がいいんじゃない?」とか「暇ならお手伝いしてほしいな」って言ったんです。
そしたら、「学校でも頑張っているのに、家でも頑張らないといけないの?じゃあ、どこで息抜きすればいいの~?」って。確かに!と感じて、それをきっかけに、私も家にいる時は、なるべく子どもたちと一緒に息抜きしよう!と思うようになったんです。
今は仕事から帰ると子どもたちと一緒にのんびりテレビを見たり、娘たちとTikTokで人気のコスメをチェックしたりするのが私の大切なリフレッシュです。
「やっぱり、保育っていいな」と思う瞬間は?
「ゆうき先生、大好き!」って言われるのが一番嬉しいですね。
最初に担当した0、1歳児クラスの子たちが今年、年長さんです。今は担当じゃないですけど、園で私を見つけると「ゆうき先生〜!」って名前を呼んで走って来てくれたりします。
会った時には「昔こんなん一緒にしてたの覚えてる?」と、昔話をすることも。ただ、子どもたちは忘れちゃっていることがほとんどなんですけどね(笑)。
でも寂しいとかはなくって、むしろ子どもたちが忘れてしまうようなことを覚えていられるのが保育士の特権だと思っています。
保育園に通っている時期って、子どもたちの人生でいっぱい吸収できる貴重な時期じゃないですか。なので、私のことは全然忘れてもいいから、“いい通過点” にはなっていたいなって思います。
ありのままの姿こそ伝わるものがある
保育でも子育てでも大事にしているのは、子ども「個人」と接すること。
子どもから教えてもらうことって本当にいっぱいあるから、たとえ私と考え方が違っても、まずは子どもの意思を尊重してあげたいんです。
じつは保育園で働き始めてしばらくの間、自分の子どもたちに疲れている姿を見せないようにしていました。その姿を見て、「働くのって大変そうだな」って思ってほしくなかったんです。
でも、あるとき同僚から「ありのままの姿を子どもたちに見せたらいいと思うよ、家族なんやから」って言われて。それをきっかけに、自然な姿を見せるようになったら、子どもたちも学校であったことを以前よりたくさん話してくれるようになりました。
子どもがいたから巡り会えた言葉によって自分自身が学び、成長させてもらえているなと感じています。
子どもは十人十色。母として、保育士として、これからも子ども一人ひとりに寄り添う気持ちを大切にしていきたいです。
好きな言葉
みんな違ってみんないい
【編集後記 fromゆうき先生担当の保育コンシェルジュより】
ゆうき先生 、毎日お仕事お疲れ様です。撮影当日、とっても緊張されている雰囲気はありましたが、いざ撮影が始まると笑顔が素敵なゆうき先生の姿を見る事ができ、すごくうれしかったです!
園児さんの声に耳を傾け寄り添い、多くの子どもたちから慕われている姿に感動しました。最初は、無資格でお仕事をスタートし、大変な事がたくさんあったと思いますが、「お仕事×家事×勉強」と両立を成し遂げたゆうき先生!目標を達成して今尚さらに保育の高みを目指して励む姿に、私も頑張ろう!と刺激をいただきました。
園長先生含め、クラスの先生のお力添え、ご協力があり今のゆうき先生があると感じております。引き続きゆうき先生らしく、園長先生、クラスの先生ともコミュニケーションを取りながら無理せず保育士としての歩みを進めてくださいね。
これからも新たな目標に向かうゆうき先生をしっかりサポートさせていただきます。引き続きどうぞよろしくお願いします!
from 保育コンシェルジュmatsumura
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インタビュー・構成 ・文 : 野間直樹
文 : 堀池恵美
写真 : 黒田彩加