2023.10.23
まりな先生:派遣の先生インタビュー
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派遣保育士歴:6年目
愛知県名古屋市 保育園勤務
#震災を機に進路チェンジ
#産育休で変わった保育観
#「癒し」って大事
今の働き方は?
派遣保育士として6年目。
今は0、1歳児担当。月~金、9:30~15:30で勤務しています。
来月に二人目の子どもを出産予定。産休まであと少し。大きなお腹で頑張っています。
幼少期はどんなお子さんでしたか?
転勤族だった親の影響で、4歳から小学生まで台湾で過ごしていました。
日本に帰国後、中学から高校までの6年間はバドミントン部に在籍。高校のときは部長を務めて、人と人とのつながりやチームワークなど、もがきながら人と関わる力を身につけていったように思います。
「私は人が好きなんだ」と気づいたのもこの時期です。
実家にいたときは自分の部屋にいることよりも、家族とリビングで過ごすことのほうが多くて、仕事で忙しい父も休日には家族との時間を作ってくれていました。
今思うと親から絶対的な愛情を注いでもらっていたことや学校生活を通して、人と関わることが好きになったのかもしれません。
震災がきっかけで自分と向き合い、保育の道へ
高校卒業後は、保育系ではない四年制の大学に進学して、社会学を専攻していました。
三回生の就活中に東日本大震災が起こって、企業説明会や面接が全て止まってしまった途端、「わたしが本当にやりたいことって何なのかな…」と、ふと疑問に。
大学時代に子どもと遊ぶサークルで楽しかった思い出、子どものころから親戚の小っちゃい子たちと一緒に遊ぶことが好きだったことを思い出しました。
それに加えて、自分のことを知らない人と関わるよりも、お互いを知った環境のなかでより関わりを深められる仕事がいいなという考えに辿りついたんですよね。
私は「子どもと関わる仕事がしたいんだ」って自分に納得ができたんです。
そこから、決まっていた内定も断り、新たに保育の専門学校に行くことを決めました。
「保育士になりたい」と伝えたときのご両親の反応は?
自分のやりたいことを見つけたものの、当時はすごく葛藤がありました。
同級生たちが次々と就職を決めて社会に出ていく焦りや、ふたたび学生生活を送る両親への後ろめたさもありましたね。
まず母に相談をしたら「やりたいんだったら頑張ってみたら?」と背中を押してくれました。
父には結局言えませんでした。後々になって、父は忙しい仕事の合間に保育学校のことなどを調べてくれていたのだと母から聞いて知りました。
私の決断を応援してくれた両親のおかげで、無事に保育士となって今年で9年目。
今では一児の親としても働く私に、母は「頑張っているね」と言ってくれています。
父とは顔を合わせるとぶつかり合うことも多いんですけど、芯の部分ではいつも見守ってくれているんだなと感じています。
ベルサンテを選んだ理由は「産休・育休制度の取得実績」
無事に資格を取得して、東京の保育園で3年勤務した後、結婚を機に夫の実家がある愛知へ引っ越すことに。
そのタイミングで、正規雇用から派遣へ働き方を変えました。
前職の保育園で派遣保育士さんがいらっしゃって、働き方を近くで見ていたので「結婚したら派遣の働き方が私にとって理想的だな」と当時からイメージしていたんです。
私自身が親からたくさん愛情を注いでもらったように、自分の子どもにもたくさん愛情を注いで、楽しい思い出を作ってあげたい。
そのためには、産休育休制度をちゃんと取得できる派遣会社が第一条件でした。
たくさん派遣会社に登録した中から、ベルサンテさんを選んだのは、産休育休の取得実績が、きちんとあることに加えて、担当してくれているkouchiさんの印象がとてもよかったからです。
親身に話を聞いて気持ちに寄り添ってくれる感じが、他の派遣会社とは全く違いましたね。
登録当時はまだ東京にいたこともあり電話を中心としたやり取りでしたけど、いろんな話を聞いてもらったり、名古屋のことを教えてもらったり、とても心強かったです。
産休・育休中はどのように過ごしていましたか?
子どもと過ごす時間をたくさんもらえたことはもちろんですし、「この先も仕事ができるという保証」はとっても安心感がありましたね。
初めての育児は大変なこともありましたけど、念願叶って授かった命ということもあって毎日がとても楽しかったです。
男の子なので単純で分かりやすく育てやすいのかも(笑)。
保育士としての価値観も少し変わりましたね。
「子どもたちの大切な時間や命を預かっている」という気持ちが一層強くなりましたし、仕事面での変化も少し感じていて。
例えばお帳面を書くときに、保護者さんが知りたいこと、気持ちに寄り添ったコメントを書けるように意識しています。
ママさん保育士として、子育てで大事にしていることは?
“密度の濃い時間を子どもと一緒に過ごすこと”
仕事復帰してからは一緒に過ごせる時間が限られているので「子どもともっと真剣に向き合いたい」という気持ちに変わりました。
たとえば、30分だけでも子どもと一緒に遊ぶ時間を作るとか、寝る前には2、3冊、子どもが読みたい絵本を読む、甘えたいときには思い切り甘えさせてあげるとか。
あとは、寝る前に「今日も一日ありがとう!明日もいっぱい遊ぼうね!大好きだよ!」と言ってギューッとハグすることが赤ちゃん時期からのルーティン。
3歳になった今では自然と息子から言ってくれるようになりました。
こうやって振り返ると、派遣の働き方を選んでやっぱり良かったなと思います。
15時半には仕事が終わって16時半には息子のお迎えに行けるので、自分自身も心のゆとりを持ちつつ、仕事と子育てを両立できています。
「やっぱり、保育っていい」と感じることは?
子どもの成長を、一番近くで毎日見守れることがすごく貴重だと日々思っています。
歩けるようになる、トイレにいけた、これが食べれた、とか親よりも先にその瞬間を目にすることが多々あるわけで。
それを親御さんに話して一緒に喜びあえる瞬間も嬉しい時間です。
あとは、仕事の中に「癒し」があるって有難いことだと思うんです。
子どもたちのふとした行動や言葉に、クスッと心から笑わせてもらっています。そこが保育ならではの魅力なのかなと思いますね。
今後についてのお考えは?
来月から二人目の出産に向けて産休に入ります。
復帰後は、また派遣保育士としてキャリアを積み重ねていきたいと思います。
今の環境で継続することも一つですし、派遣の魅力を活かしてまた別の派遣先にいって、他の保育観に触れてお仕事してみたいなという気持ちもあったり。
私は好奇心旺盛なタイプなので、保育という大きな枠の中で自分ができることがあればどんどんチャレンジしたいなと思っています。
大切にしている言葉は?
「よく笑う」
よく笑うこと、日常の小さな幸せに気づけることを大事にしています。いつも笑っているほうがいいことあるかな、と思って。
「笑う門には福来る」って言うじゃないですか。
でも、現実はそうもいかず、つい自分の子どもの前ではガミガミ怒っちゃうこともあるんですけどね(笑)。
良いことも悪いことも全て意味があるのかなと思っていて。
どんな道を選んでもその道が正解だったと思いたいので、なるべく笑ってポジティブに過ごしていけたらいいなと思っています。
【編集後記 fromまりな先生担当の保育コンシェルジュより】
kouchi(中央)と仲良しのベルサンテの派遣保育士かほり先生(向かって右)と3ショット
まりな先生が初めてベルサンテスタッフに応募をいただいたのは、2017年2月。
6年後の2023年2月に、このように取材をさせていただくなんて、思ってもみなかったですね(笑)。
今回の取材、快く受けていただき、本当にありがとうございました。
最初は新たな土地で過ごすことや働くことに戸惑いもあったかと思います。
その中で、6年間の歳月をサポートさせていただき、それらがまりな先生のお役に立てているようであれば幸いです。
お母さんになられて、家事育児をしながらもお仕事をするのは大変だと思います。
でも、子どもと寄り添い、目線を合わせて保育をする姿や、お願いされたこともテキパキとこなす姿は、園長先生も担任の先生も褒めておられましたよ。
今回で二回目の産休育休となります。お体をお大事に。そして元気な子どものご出産を願っています!
復帰をまた楽しみにお待ちしていますね!
from 保育コンシェルジュ kouchi
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インタビュー・構成 ・文 : 野間直樹
文 : 堀池恵美
写真 : 石原結香