あやの先生:派遣の先生インタビュー

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2023.2.14

あやの先生:派遣の先生インタビュー

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あやの先生

派遣保育士歴:9年目
滋賀県大津市 こども園勤務

#保育士と母親の両立に悩み
#車の中で一人反省会
#ありがとうを持ち続けたい

現在の働き方は?

早いもので、ベルサンテの派遣保育士と働き始めて今年度で9年目になります。産休育休を二度取得させてもらいました。

現在は滋賀県のこども園で8:45~16:00、月~金で勤務中。5歳と3歳の子どもを育てながら、毎日奮闘中です。

保育士になったきっかけは?


(▲あやの先生の手作り製作)

幼稚園のころに出会った先生が、私を保育の道へと導くきっかけになった存在です。

その先生はいつも明るくて「みんなで一緒に遊ぼうよ!」と、まるで我が子のように接してくれて。だから幼稚園は楽しい場所!先生は大好き!という記憶しかありません。毎日が楽しくって仕方なかったんです。

子どものころから周りに小さな子がたくさんいる環境で育ったことも、保育を目指すきっかけの一つかもしれないですね。自然と年下の子の面倒を見るようになっていったので。ちゃっかりお姉さん風も吹かせてましたが(笑)。

大学進学も迷うことなく保育を選び、卒業後は児童館に勤めることに。大学在学中に実習で初めて児童館を訪れたときに感じた、アットホームな雰囲気が忘れられなくて。児童館には6年間勤務しました。

ベルサンテを知ったきっかけは?

ベルサンテは、友人の紹介で知りました。

そのころ私は児童館を辞めたばかりでした。職場はとっても楽しく、まるで家族のような環境で居心地も良かったんです。だけど、仕事に熱中するあまり帰宅時間が遅くなることも多く、そのときちょうど結婚を意識し始めたタイミングでした。

時期的なことに加えて、今後長くキャリアを重ねられる働き方を探したい!と思って退職を決意しました。

次の進路に悩んでいたときに、高校からの友人が「私の働く保育園にベルサンテの先生がいるよ」と教えてくれたんです。

派遣なら時間がきちんと決まっているから、結婚をしても家庭と仕事のバランスが取りやすいかもしれないと思ってベルサンテでお世話になることに決めました。

ベルサンテで働いてみていかがですか?

すごく充実しています。

保育士に限らず、働くママたちにとって、仕事と家庭の両立は大きな課題。つねに時間との勝負なわけですが、派遣だから終わる時間がきっちりと決まっているのが何よりありがたい。

私は2児の母ですけど、夫が忙しいのでほぼ平日はワンオペ状態。なのでなおさら派遣の働き方でないと難しいというのが現状です。

ベルサンテの担当の方の存在も大きいです。仕事と育児を日々こなすには、体力だけではなく精神力も必要です。

そんななか、仕事で悩んだりすればすぐに相談できますし、親身になって話を聞いてもらえるのが本当にありがたくて。「話せる相手がいるって、こんなに安心できるんだ」と実感しています。

ベルサンテを通じて出合った園の印象は?

ベルサンテの派遣保育士として、これまで5つの園で経験を積んできましたが、どこもアットホームで、派遣でも正職員の先生と同じように仲間に入れていただけました。

実は私、すごく緊張しやすい性格なんです。新しい環境にもすぐに溶け込めるようなタイプではありません。

だけど、どの園でもウェルカムな雰囲気で受け入れてもらえたので、ゆっくり自分のペースで馴染んでいくことができました。

辞めた園の先生とは、今でも連絡を取り合い、ご飯へ行くことも。人脈が広がることで色んな価値観に触れられるのは、派遣ならではの魅力だなと感じました。

保育士として大切にしていることは?

“子どもたちに、ありったけの愛情を注ぐこと!”もうこれに尽きますね。

保育園に通う子どもたちのほとんどは両親が仕事で忙しく、親と触れ合う時間も限られています。

だからこそ、保育園にいるときくらいは、子どもたちに私のなかにあるありったけの愛情で包んであげたい。私も働く母親だから、保護者の方の気持ちが痛いほどわかるんです……。

たとえば、何かできれば「すごい!」「上手にできたね!」と目いっぱい表現して褒めてあげると、子どもたちのがんばるスイッチが入って、また何かができるようになる。その繰り返しで、いつしかどんどんできることが増えていく。

そして保護者の方へ「今日こんなことができましたよ!」と伝えるようにもしています。

見えないところでお子さんはちゃんと成長していること、がんばっていることを、子どもの代わりに私が伝えることで、愛情が深まる親子のコミュニケーションに繋がればいいなと思って。

「母親」と「保育士」の両立に悩んだことはありますか?

母親であり保育士である私にとって、「我が子と触れ合う時間がきちんと持てていないこと」の悩みは正直ずっとあります。

以前に子どもの健診のときに、その悩みをポロっと保健師さんに話したことがあるんです。そうしたら「そんなの大丈夫よ。一緒にいてあげて、ギューッて抱きしめてあげればいいんだから!」と言ってもらえて。

先輩ママでもある保健師さんから言ってもらった一言にすごく心が救われました。

朝保育園に着いたらまずは深呼吸をして「今日もがんばろう」と心のなかでつぶやいてから車を降りるのが習慣に。

そうやって母親から保育士へと気持ちを切り替えています。今の保育園にはママさん保育士さんがたくさん活躍されているので、悩んだときにすぐに相談できる環境もありがたいですね。

「やっぱり、保育っていい」と感じたエピソードは?

派遣保育士1年目に出会った、加配の女の子のことは今でも忘れられません。

その女の子はとても人見知りで、話すこともそれほど得意ではありませんでした。なのになぜか私には心を開いてくれたんです。

いつも私の名前を呼んでくれたり、家でも私のことを話してくれていたり。「今日もあやの先生の話をしていましたよ!」とお母さんから聞いたときは、保育士やっててよかったな!と思いましたね。

地域のサポーター的な存在である児童館と比べて、子どもたちや保護者とより深く関わり合いをもつ保育園だからこそ経験できたことでもあります。

仕事で落ち込んだときはどうしていますか?

周りからは「明るい性格だね」と言われることが多いのですが、悩んで落ち込むことなんて毎日のようにあります。

たとえば、新人の保育士さんについ先回りをしてフォローし過ぎてしまうこととか。その度に「本人の自発性をまた奪ってしまった……」と猛反省。帰宅時の車内での一人反省会はすっかり恒例になっています(笑)。

いろいろと空回りをして悩むこともたくさんあるけれど、園長先生からの「頼りにしているよ!」の言葉に励まされたりと、周りの人たちの支えでなんとか乗り越えられているのだと思います。

どのような保育士でありたいですか?

保育士だからというわけではなく、人として、何事にも感謝できる人でありたいですね。

これまでの人生を振り返ると、いろんな人たちに支えてもらってきたからこそ、いろんな経験ができたのだなと改めて思うんです。その経験をさらにこれからの保育士としての人生に活かしていけたらと考えています。

自分の子どもにも「ありがとう」と思えるのは大切なことなんだよって伝えています。とはいいつつ、すぐに「おもちゃ買って!」と言ってくるので、きちんと伝わっているのか不安ではありますが……(笑)。

「ありがとう」って、とても気持ちのいい言葉だなと思って。伝える側も、受け取る側にとっても。これからも大切にしていきたいです。

好きな言葉は?

初心を忘れず謙虚に!!

【編集後記 fromあやの先生担当の保育コンシェルジュより】

初めてお会いした時から変わらないいつも自然で飾らないあやの先生。子育てとお仕事の日々でお忙しい毎日だと思いますが、その積み重ねがあやの先生の保育士としての魅力度を高めていらっしゃいますね。

ナチュラルな佇まいの一方でこの10年のなかで苦労されたこともありましたね。しかしいつも謙虚に、自分ができることを全うする姿勢が今に繋がっているのだと感じました。

帰りの車のなかで一人反省会をされていることを初めて知りました。

失敗した自分と向き合うことって難しいですよね。それを日々繰り返しながら純度の高いありったけの愛情を子どもたちに注ぐあやの先生に、担当者として、子を持つ親として感謝の気持ちでいっぱいです。

来年度はベルサンテの派遣保育士として節目ですね。長くご一緒させて頂けていることに感謝の気持ちでいっぱいです。あやの先生が益々充実した保育士人生を歩んでいけるようサポートさせて頂きます!私自身、あやの先生と同じ年齢の子を持つ親としてもまた子育て談義ができる日を楽しみにしていますね。

改めてこの度は、取材にご協力頂き本当にありがとうございました。

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インタビュー・構成 ・文: 野間直樹
文:堀池恵美
写真 : 黒田彩加

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