2024.10.20
あやか先生
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あやか先生
派遣保育士:12年目
京都府京都市 保育園勤務
#新設園での苦労
#母親の代わりはいない
#大丈夫、何とかなる
これまでと今の働き方を教えてください
保育科の短大を卒業後、兵庫県内の保育園で正職員として3年間働きました。
結婚後、京都に引っ越したタイミングでベルサンテさんで派遣保育士をスタート。今は京都市内の保育園でフルタイムで勤務中。3歳児クラス担当です。
三児のママさん保育士として育児と仕事に奮闘中です。
夢のような時間を過ごせた職場体験
中学の職場体験で地元の公立保育園に行ったのが保育士になりたいと思ったきっかけです。
子どもも可愛く、働いている先生たちもみんな楽しそうで、私たちにも優しく接してくれて。ただただ毎日が楽しくって、とにかく夢のような一週間でした。
大学の進路を決める際にも、その楽しい記憶が後押ししてくれて、迷わず保育科の短大に進学しました。
目の前のことで精一杯だった新卒時代
短大を卒業後、正職員として新設の保育園に就職しました。施設も人間関係も全てが新しいスタートでワクワクしていたのですが、実際は正直大変で……。
今振り返ると理解できるんですけど、全部一から作り上げていくのはやっぱり難しいことですよね。
こんな保育がしたい!というより、とにかく子どもたちをケガさせないように見守るので精一杯という感じでした。保育を楽しむことができずに、この先続けていけるのかなという不安もありました。
でも途中で投げ出すのは嫌だったし、保育園は一年を通して子どもの成長を支えるのが大事という認識があったので、とにかく一年ずつ乗り越えていこうと試行錯誤していたことを思い出しますね。
すがる思いでベルサンテに電話をかけたあの日……
新卒で入った保育園を退職後、一人目を出産したときに、保育士以外の仕事に就こうか考えた時期がありました。当時の私は、結婚を機に地元の兵庫県から京都に引っ越したばかり。
土地勘がなく職探しも難航する中、ふと、自分の子を預けて他の子を見ることに疑問が湧いたんです。
それで、本屋さんや食堂などの面接を受けたりもしたんですけど、小さい子どもがいるとなかなか仕事が決まらなくって。「お子さんの急病で休むときは自分で代わりを探してください」と言われたこともあって厳しい現実を突きつけられた感じでした。
そんなとき、たまたま手にした求人のフリーペーパーにベルサンテさんの求人が載っていたんです。
せっかく資格も取ったわけだし、やっぱり私には保育士が一番合っているんじゃないか。子どもが急病のときも他業種に比べると保育園の方が理解があるとも感じて、「どうか助けてください~!」と、すがるような思いでベルサンテさんに電話をかけました。
派遣って、こんなに頼っていいんだ
これまで派遣で働いたことがなかったので、派遣ってなんなんだろう? 書類審査はあるの? もしダメだったらどうなる? と疑問だらけ。
ですが、京都の登録センターで詳しく話を聞かせてもらって不安要素が解消された上に、条件的にもピッタリな園を紹介していただいて、スムーズに勤務先が決まってビックリ!
これまでいくつもの面接を受けて落ちた日々はなんだったんだ……みたいな(笑)。
あと「仕事で悩んだり、しんどい思いをしたときは、園長先生とか同僚に言えないこともあると思うので気軽に相談してくださいね!」と言ってくださったことがすごく心強くて。
知らない土地だし久しぶりの保育復帰だし、不安を抱えていた自分にとって、安心感をもって仕事を始めることができましたね。
「お母さんの代わりは、あやか先生しかいないんだよ」
派遣歴は今年で12年目になります。私の場合、産休育休も取得しつつ、ほとんどを同じ保育園で働かせてもらっています。
今働いている保育園は、我が子のことを第一に考えさせてもらえる素晴らしい環境です。あるとき、子どもの急病で欠勤したとき、同僚の先生に言ってもらった言葉がすごく有難くて。
「保育園の先生は代わりがきくけど、子どもにとってのお母さんは、あやか先生しかいないからそばにいてあげてね」って言ってもらったんです。
迷惑をかけることの申し訳なさがあったんですけど、この言葉に救われました。今の職場は、ママさん保育士が多いので、共通の話題も多く公私ともにお世話になっています。
この環境を紹介してもらえたベルサンテさんにも感謝していますし、ここで働ける有難みも感じているので、ずっとここで今の働き方を継続できたら嬉しいですね。
今、本当の意味で保育士になれた
新卒時代はとにかく目の前のことに精一杯だったので、本当の意味で保育士として働けているのは、派遣保育士になったこの12年間なのかもしれません。
「この子の筋力を発達させてあげるためには、こういう動きが必要だな」とか「この動きが苦手だから咀嚼の弱さに繋がっているな」とか、今の園の先生方が、子どもの成長のために必要なことを常に考えて、それを実践に繋げている意識の高さが衝撃でした。
保育で悩んだときには周囲の先生に相談することも。クラスの先生はもちろん、園長、主任を含めた他の先生方も、快くアドバイスをしてくれます。
子どもを預かるお姉ちゃん的な存在だった新卒時代から、保育士としての意識、スキル、やりがいを感じることができたのは、周りの先生方のおかげですね。
「なんでもだいじょうブイ!」
私はもともと「大丈夫大丈夫、なんとかなる」というマインドでずっと生きてきました。仕事でもプライベートでも、あまり考え過ぎないタイプですね。
去年、一緒に二歳児クラスを担当していた先生で「なんでもだいじょうブイ!」というのが口癖の先生がいらっしゃったんです。
私が働く保育園は0歳児からパンツ保育なのですが、二歳児はトイレトレーニングの真っ最中。トイレが成功すれば担任の先生たちみんな、まるで踊りだすかのように大成功の喜びを表現するのが恒例です。
もし失敗しても、その先生は「なんでもだいじょうブイ!」といつも子どもに声をかけていたから、私たちも「大丈夫だよ~、全然いいよ~」って常に言っていて。
子どもにとっても前向きになれるし、現場の雰囲気も穏やかになる、とっても素敵な言葉だなと感じています。
三児のママの仕事と子育ての両立は?
▲あやか先生お手製のメレンゲ♪
子育てについては、そんなにたいそうなことはしていなくて、子どもたちが勝手にすくすく育ってくれています(笑)。
でも今の働き方は仕事とプライベートのバランスが良いのだと思います。毎日忙しいんですけど、フルタイムの方がメリハリがついて規則正しい生活を送れる要因かなと。
なので、平日は活動的に動いている分、お休みの日はちょっとダラダラすることも。
プライベートでも「なんとかなる」精神です(笑)。
ちなみにリフレッシュ法は、メレンゲを泡立てること!無の状態で卵白をガーッと泡立てるのが気持ちいいんです。卵の消費量はすごいんですけどね(笑)。子どもが横から「やりたい!」って言ってきても「これは私がすきなことなんだー!」って絶対にゆずりません(笑)。
あとは、大好きなK-POPの動画をひたすら観ること。特にBTSの大ファンで、朝の出勤前に音楽を流して洗濯物を干しながらテンションを上げたりしています。
「やっぱり、保育っていい」と思う瞬間は?
クラスの子どもたちが自分の前で”素”を出してくれるときが、すごく嬉しさを感じます。
担任だけのときと、他のクラスの先生が入ってくれた時と全然様子が違うんですよ!
他の先生が入ってくれたときは、子どもたちは「かしこく」なるんです。
担任だけに見せる表情や距離感があったり。その分ふざけたり、だらだらする日もあるんですけど、それもひっくるめて私に心を開いてくれている証拠なんだな、可愛いな〜と感じます。
中には担任に叱られてワーッと泣いて、言い返してくる子もいます。もちろん、ダメなことをしたらダメと叱る必要もあるけれど、先生に負けず言い返せる力があることはすごいなと感心する場面も。
子どもの言い分もわかるし、担任の気持ちもわかる。両者ともに応援する姿勢で微笑ましく見られるようになったのは、長年保育士をしているからこその視点なのかもしれないですね。
もし保育士をしていなければ母親の視点でしか子どもを見られないけれど、保育士として働いていると色んな子どもたちの姿を見ることができるじゃないですか。子どもの色んな感情に触れられるところも、この仕事にしかない面白さなのかもしれませんね。
今後について
仕事とプライベートの両立ができて、本来やりたかった仕事をこれだけ充実してできているのはやっぱり派遣保育士だから。
正職員の先生たちのサポートをしつつ、毎日楽しく働ける今の働き方がベストなのかなって思います。
今いる環境に感謝しながら、これからも可愛い子どもたちと向き合っていきます。
大切にしている言葉
「大丈夫、なんとかなる」
今までずっと大切にしてきた言葉ですが、保育士として働くなかで
この言葉の大切さが確信に変わりました。
これからもきっと色んなことがあると思いますが、これまでのように、
この言葉が私を支えてくれると信じています。
【編集後記 fromあやか先生担当の保育コンシェルジュより】
あやか先生、いつもお仕事お疲れ様です!
前任のkanayamaから引き継ぎ、あやか先生の担当になってからまだ日が浅いですが、私にとってあやか先生は偉大な存在です。同じ園でこれほど長くご活躍されている先生は、ベルサンテの派遣保育士の中でも稀有な存在です。
園からのご期待に応え続けていらっしゃるからこそ、今のあやか先生があり、園児や保護者、そして周りの先生方にとっても、なくてはならない存在ですね!
また、ベルサンテの派遣保育士として働く中で「本当の保育士になれた」と仰っていただいたことが、とても嬉しく、私自身の仕事のやりがいを再認識させていただきました。
今後は、あやか先生が引き続きやりがいを持って働けるよう、私が全力でサポートいたします。育児と仕事の両立など大変なことも多いかと思いますが、どうか無理をなさらず、くれぐれもご自愛ください。これからもどうぞよろしくお願いいたします!