2024.2.2
派遣保育士は稼げる?正職員との給料の差は?派遣で働くメリットは?
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保育士の仕事では、他の職業と同様に「派遣」という働き方があります。
そこで気になるのは「派遣保育士の場合には、正職員として働く場合とどのように違うの?」ということではないでしょうか。
今回は、保育士の働き方について「派遣」「正職員」の違いに注目しながら解説していきましょう。
保育士の派遣と正職員の時給相場はどう違う?
保育士というと「保育施設と雇用関係を結んで行う仕事」とイメージする人も多いのではないでしょうか。
しかし実際は、保育施設と直接雇用を結ぶパターンだけでなく、間に派遣会社を挟むパターンもあります。
その場合、保育士は派遣会社と雇用関係を結ぶことになり、給与や福利厚生といった働き方は派遣会社に依存し、会社によって変わります。
とは言え、給料相場については正職員と派遣保育士とで大きく変わることはありません。
実際に求人情報を確認し平均時給を見てみても、違いは数百円ほどだとわかるのではないでしょうか。
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」などのデータを踏まえても、給料自体にはあまり違いがないと言えます。
そのため「正職員の方が絶対にいい」「派遣だと稼げない」というわけではありません。
派遣保育士はなぜ稼げる?
派遣保育士の時給を調べると、思ったよりも高いことに驚いた人も多いのではないでしょうか。
そこには、保育業界全体が抱えている「慢性的な保育士不足」が大きく関わっています。
待機児童問題など保育業界全体の各種課題は、一時期に比べ改善したように思えるかもしれませんが、まだまだ完全にクリアになったわけではありません。
地域によっても深刻さは違いますが、多くの施設で「人材が不足している」という状態でしょう。
そのため「時給を引き上げてでも、経験豊富で即戦力となる保育士を獲得したい」と考えている施設が多いのです。
これが、派遣保育士が高時給につながる理由と言えるでしょう。
また、派遣保育士の場合は正職員と違い社会保険費用などが必要ありません。
そのため、保育施設にとっても派遣保育士の方が金銭的な負担を抑えやすくなるのです。
正職員を雇うコストを抑えたいと考えている保育施設の場合には、積極的に派遣保育士を雇用したいと考えるでしょう。
派遣保育士として働くメリット
派遣保育士は、時給が高いだけでなくそのほかにもさまざまなメリットがあります。
例えば、労働時間などの雇用体系についても派遣と正職員では大きく違います。
残業や持ち帰り業務などは、正職員にとっては「つきもの」と言えるでしょう。
しかし派遣保育士であればそれらの問題から解放されやすく、基本的には定時での帰宅が叶うでしょう。
というのも、派遣保育士は「保育施設が人材派遣会社へお金を払って派遣してもらっている人材」です。
そのため、契約内容などもシビアに定められています。
保育施設側にとっては「派遣保育士を残業させるとなると、その分の残業代が派遣会社から厳しく請求される」という点を無視できません。
勤務時間についても意識が高く「ちょっと仕事が残っているから残業してもらおう」という話にはなりにくいでしょう。
残業時間が短いことや、残業手当がきちんと支払われることの優先順位が高い人にとって、派遣保育士は理想の働き方と言えるかもしれません。
また、勤務時間や週の勤務日数についても非常に柔軟なのが派遣保育士の魅力です。
「子育ての時間もしっかりとりたいから、週に2日だけ働きたい」「午前中だけ働きたい」というような働き方は、正職員ではなかなか難しいかもしれません。
しかし派遣保育士であれば、柔軟な働き方も叶えやすいでしょう。
保育士が給与をアップする方法
保育士として働き続ける上では「今の給与のままでいいんだろうか?」と不安を覚えることもあるでしょう。
保育士が給与をアップするためにも、派遣保育士という働き方を選ぶことは効果的です。
「ひとつの職場で長く勤めていれば、給与がアップしていく」ということもありますが、全ての職場でそうとは限りません。
昇給システムの有無も異なりますし、同じ場所で長く勤め続けていても給与が変わらない場合もあります。
その場合、働く環境を変えることで給与アップにつながることもあるでしょう。
派遣保育士として活躍することは、自分の理想の条件に合う職場を見つけることにもつながります。
改めて「どのくらいの給与が理想なのか」「どのような労働環境で働きたいのか」といった点をよく考えながら、理想の働き方を探してみましょう。
まとめ
一般的に「派遣よりも正職員の方が条件がいい」とイメージされやすいものですが、派遣保育士は時給が高めに設定されており、そこまで変わらないと感じるかもしれません。
正職員よりも自由な働き方ができることから、派遣保育士の方が自分の働き方に合っていると感じることもあるでしょう。
労働時間や福利厚生など細かなポイントもしっかりチェックしながら、派遣保育士の道を検討し理想の働き方を叶えましょう。