2022.3.2
派遣保育士とは?正社員との働き方や雇用の違い
1089View
あらゆる業界において働き方が多様化している現在、保育の現場でも働き方が変わっています。
今、保育士には「派遣」という働き方があるのをご存知ですか?
今回は、派遣保育士という働き方について解説していきましょう。
派遣保育士とは
派遣保育士とは、派遣会社を通じて派遣される保育士のことです。
一般的に保育士というと、保育園やこども園などの保育施設と直接して正社員として働くイメージがあるのではないでしょうか。
しかし派遣保育士はあくまで「派遣会社との契約」となります。
給与の支払いをはじめ各種手続きは派遣会社で行われ、福利厚生や保険の内容も派遣会社次第となります。
派遣保育士と正社員、パートやアルバイトの違い
派遣保育士は、派遣会社が雇用主であるという点がもっとも大きな違いであり、それ以外の細かな決まりは「条件によって異なる」と言えるでしょう。
例えば正社員はフルタイムの労働、パートやアルバイトは一定時間のみの労働というイメージがあるのではないでしょうか。
派遣保育士の場合、労働時間は契約内容によって異なります。
「派遣だからフルタイム労働ではない」ということもなく、契約内容によってはフルタイムでの労働となるでしょう。
そのほか、給料や保険、雇用期間なども派遣会社の規定に従うことになります。
中には「無期雇用派遣」と呼ばれる働き方もありますが、一般的に派遣は雇用期間があらかじめ決められている「有期雇用」です。
契約時には雇用期間や労働時間をきちんと確認しておきましょう。
派遣保育士のメリット
派遣保育士として働くメリットに、柔軟な働き方を叶えやすいという点があります。
結婚や出産、子育てや介護など、プライベートの事情によって正社員として働くのが難しくなったとき、やむなく退職を選ぶ人もいるでしょう。
しかしいざ復職しようとしても難しかったり、かと言ってパートやアルバイトでは収入面に物足りなさを感じてしまったりと、なかなか思うように働けないこともあるでしょう。
派遣保育士は、前述の通り労働時間から給与や保険まで、さまざまな決まりが派遣会社の規定によって違います。
だからこそ一人ひとりのライフスタイルに合わせて、無理のない働き方を叶えられるのです。
特定の曜日や時間帯しか働けない人や、保育士のほかにも仕事をしている人にとって、派遣保育士は理想的な働き方と言えるでしょう。
さらに、正社員に比べると業務の責任が重くなりにくいのも特徴です。
クラスを受け持つ必要がなかったり、持ち帰り業務や残業がなかったりと、負担を抑えながら働けるケースも少なくありません。
派遣保育士であればブランクがあっても働きやすく、セカンドキャリアを考えている人にもおすすめです。
保育士の派遣タイプ
派遣保育士には紹介予定派遣や登録型派遣といったタイプがあります。
もっとも一般的なのが、登録型派遣タイプです。
派遣会社に登録し個人の情報を登録しておき、条件に合う保育施設とのマッチングを行います。
施設側も保育士側も納得がいけば、その施設へ派遣され晴れて派遣保育士として活躍できます。
登録型派遣に比べると数は少なくなりますが、紹介予定派遣というタイプもあります。
こちらはいずれ正社員として雇用されるという前提のもと、最初の数ヶ月のあいだだけ派遣保育士という形で働く方法です。
いずれ正社員として働きたいと考えている人にとって、魅力的な働き方と言えるでしょう。
ちなみに登録型派遣であっても、条件が合えば派遣から正社員となる場合もあります。
保育施設側の「人材を獲得したい」、保育士側の「もっとここで働きたい」という気持ちがかみ合ったときには、正社員への道も開ける可能性があるのです。
派遣保育士になるために必要な資格や条件とは?
派遣保育士をはじめ、保育士として働くためには保育士免許が必要になります。
ただし派遣会社や求人内容によっては、無資格でも応募できる場合があります。
この場合、保育士というよりは保育補助など「保育現場で活躍する人材」として勤務することになるでしょう。
基本的な業務は保育士の指示に従うことになりますが、清掃業務や事務作業のほかにも子どもたちの送迎の補助や見守りを行うこともあります。
「保育の現場で子どもと関わりたい」と考えている人にとっては、十分やりがいを感じられるでしょう。
中には、「未経験可」という案件もあります。
無資格、未経験であっても、保育の現場に立てる可能性があるのです。
特にご家庭で子育ての経験がある人や、保育士免許はないけれど教員免許は持っているという人などは重宝されるでしょう。
まとめ
保育士というと「保育施設と直接契約する正社員」とイメージする人も多いのではないでしょうか。
しかし働き方が多様化している今、正社員に限らず派遣保育士という働き方を選ぶこともできます。
正社員に比べて自由な働き方を叶えられるため、ライフワークバランスを整えたい人や復職を考えている人、プライベートの時間を大切にしたい人におすすめです。