児童福祉施設の概要まとめ!施設ごとの違いと特徴とは?

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2023.8.16

児童福祉施設の概要まとめ!施設ごとの違いと特徴とは?

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子どもを育てている上で、困ったことがあったときに「誰を頼ればいいんだろう」と抱え込んでしまう人もいるのではないでしょうか。

子どもにまつわる福祉施設は、種類や数が多いため、違いを理解し必要に応じて最適な施設を利用する必要があります。

今回は、主要施設をピックアップしてどういった施設なのかご紹介していきましょう。

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児童福祉施設とは?


児童福祉施設とは、端的に説明すると子どものための保育、保護、養護を行う施設のことです。

児童福祉法によれば、児童福祉施設は次のように定義されています。

「児童福祉施設とは、助産施設、乳児院、母子生活支援施設、保育所、幼保連携型認定こども園、児童厚生施設、児童養護施設、障害児入所施設、児童発達支援センター、情緒障害児短期治療施設、児童自立支援施設及び児童家庭支援センターとする。」

このように、一言で児童福祉施設と言ってもさまざまな種類があるのです。

今回は、中でも一般的にあまり知られていない施設をピックアップして、違いについてご紹介していきます。

助産施設とは?


助産施設は、出産時に利用される施設のことです。

特に、異常が見られるなど入院が必要でありながら経済的な理由などによって病院での出産・入院ができない人のために提供されます。

施設名が「助産施設」というわけではなく、一般的な病院の一部が理由を抱えた人のために開放されます。

利用の際には、地域で助産施設として指定されている施設を確認する必要があります。

児童福祉施設は無料で利用できるものもありますが、助産施設の場合は無料ではありません。

世帯所得を踏まえた上で、各家庭の負担額が決定します。

乳児院とは?


乳児院とは、親が面倒を見ることが難しくなってしまった乳児を保護するための施設です。

乳児の定義は生後1年以内の子どもとされていますが、それだけでなくもう少し大きい子どもが乳児院を利用していることもめずらしくありません。

子どもが乳児院に入所する理由は、親の虐待や経済的な理由などさまざまです。

乳児院を出るとき、子どもは両親や親族に引き取られたり、里親を見つけその人と生活をともにしたりと新しい生活を見つけていきます。

いずれも叶わなかった場合、児童養護施設へ転所することになります。

児童厚生施設とは?


児童厚生施設は、子どもたちが自由に、また健やかに遊びを経験するため展開されている施設です。

例えば、児童館などをイメージすると分かりやすいのではないでしょうか。

利用の仕方は手続きを踏んで入所する、定期的に通所するといった形に限りません。

時間のあるときや親御さんが面倒を見れないときに利用し、自宅内ではできない遊びを通じて健康を促進することが目的です。

公営のもの、民営のものともに全国で多数展開されています。

児童厚生施設には、遊びを指導するための職員を設置しなければいけません。

母子生活支援施設とは?


母子家庭のために展開される、健やかな生活を送ることを目的とした施設です。

例えば住む場所がない、DV被害に遭っている、経済的に困窮しているなど、施設利用の理由はさまざまです。

また、DV被害を受けて駆け込んでくる母子を保護する目的があることも特徴で、家族に居場所が知られてしまわないよう施設の場所、建物外観、連絡先などの情報は公開されていません。

そのため、利用の際はまず市区町村や都道府県の福祉事務所へ相談する必要があります。

福祉事務所の判断を仰いだ上で保護の必要があると判断された場合、母子生活支援施設を利用することになります。

情緒障害児短期治療施設とは?


子どもがちょっとしたことで怒ったり、泣き出したりと感情や情緒を自分の力でコントロールできない場合、情緒障害の可能性があります。

情緒障害児短期治療施設は、そうした情緒障害のある子どもを短期間預かる、または通所させる中で、治療することを目的とした施設です。

急に怒り出したり泣き出したりといった言動は「子どもならよくあることでは?」と思うかもしれませんが、強いストレスによって情緒障害を引き起こすと、何かあった際に口を閉ざしてコミュニケーションがとれなくなる、家族や周りの人に暴力を振るうといった問題行動に出るようになります。

さらに暴力や窃盗などの犯罪行為、過食や拒食などの摂食障害、自傷行為の引き金になる可能性もあります。

施設を利用してカウンセリングや心理療法を実施するのと同時に、生活習慣の改善や教育を行い、子どもが社会適応できるようにサポートします。

まとめ

種類豊富な児童福祉施設だからこそ、利用するときにも働くときにも違いを理解しておく必要があります。

一般的な保育施設で働いている保育士も、必要に応じて適切な施設を案内するため知識を身につけておきましょう。

制度や施設は移り変わっていくものですから、こまめに情報収集することをおすすめします。

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