2023.5.15
保育士は残業が多い!残業を減らす対策方法は?職場の雰囲気で帰れない時はどうする?
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保育の仕事をしていて、「きつい」と感じやすいポイントの一つに「残業が多いこと」が挙げられます。
「保育士の仕事とはそういうもの」と割り切っている人もいるかもしれませんが、厳しい環境の中で無理を続けるとストレスや体調不良の種にもなりかねません。
残業を少しでも減らし、負担を軽くするにはどうすればいいか、コツをご紹介していきます。
保育士の仕事は残業が多くなってしまうもの?
保育士の仕事をしていて「残業が多いのが当たり前になっている」という人もいるのではないでしょうか。
保育の仕事というと主に「子どもの対応」「保護者の対応」をイメージすると思いますが、実際にはそのほかに事務作業もする必要があります。
事務職員を雇用している保育施設の場合、ある程度の仕事ならお願いできますが、そうでなければ保育士が日常業務のあいだに対応することになるでしょう。
もちろん事務職員がいる施設でもすべてを任せられるわけではなく、保育士が空いた時間で行うこともあります。
しかし日中、子どもたちから目を離すわけにもいかず、特に頭を使うような仕事であれば子どもたちのそばで集中するのは難しいですよね。
すると、事務作業や細かな仕事は子どもたちが帰った後にするしかなく、結果的に残業が増えてしまうのです。
さらに、イベントや行事の準備期間はますます忙しくなります。
運動会や発表会、お遊戯会、遠足などの行事やイベントの前は、プログラムや製作物も準備しなければいけません。
これらも通常の保育業務と並行して行うため、どうしても子どもたちが帰ってから行うことが増え、忙しくなってしまいます。
さらに卒園や入園の時期、ハロウィンやクリスマスなどには、施設内の飾り付けをすることもあり、イベント前だけでなく季節が変わるたびに忙しく感じられるかもしれません。
保育士が残業を減らすためにできること
それでは具体的に、保育士が残業を減らすためにはどのような工夫をすれば良いのか確認していきましょう。
まず大切なのは「今やらなければいけないこと」について正しく認識することです。
時間のない中でいっそう忙しく、残業をしてでも片付けなければいけないことが増えてしまう理由には「やらなければいけないことを忘れていた」「締め切りを間違えていた」というトラブルがあります。
前々から「この日までにこれを片付けなければいけない」と認識しておき、逆算して計画的に進めれば無理な残業は無くなります。
そのためにも「しなければいけないこと」はきちんと書き出し、TODOリストを作成する癖をつけましょう。
そうして「しなければいけないこと」を並べたら、それらに優先順位をつけましょう。
「◯日までに必ずやらなければいけないこと」「近いうちにやったほうがいいこと」「やるべきだけど今すぐではないこと」など、物事の優先順位はそれぞれ違うはずです。
その中で緊急度の高いタスクが突然入ってくることもあり、忙しい中では慌ててしまうでしょう。
その際にもきちんと「優先順位」を考え、今すぐしなくてもいいことを見極めれば、残業を減らすこともできるでしょう。
さらに一度取り組んだタスクや作成したものは保存しておき、翌年以降にフォーマットを再利用することでも時短につながります。
保育士同士で共有すれば、お互いに残業を減らすこともできるでしょう。
イベント前などの忙しい時期はどう切り抜ける?
きちんと対策をとっていても、やはりイベントや行事の前にはどうしても忙しくなりがちです。
イベントや行事の準備でどうしても残業が増えてしまいがちな時期には、「どこまでを手作りするか」を見極めることも大切です。
例えば運動会で配布するプログラム、遠足のしおり、その他の配布物など、作成しなければいけないものが多いとどうしても作業時間がかかってしまいますよね。
しかしすべてを一から手作りしなければいけないわけではないはずです。
今、インターネットで少し検索してみるだけでも、便利なフォーマットがたくさん見つかります。
保育士さん向けの便利な素材やフォーマットを活用すれば、「名前を変える」「日付を変える」などの簡単な作業で、必要なものが完成します。
個性を出したいときにも、フリー素材やデザイン集が役立ちます。
それらを組み合わせることで、個性を演出しながら見栄えの良い製作物が簡単に完成するでしょう。
もし、これまでに作ったものでまだ使えそうなものがあるのなら、使い回すのも手です。
クリスマスや発表会の衣装でも、きれいなものや、まだ使える小物などは使い回すことで「一から作り直す」という手間がなくなります。
製作物なども、シーズンが終わったらきれいに保存しておき次回のタイミングで活用しましょう。
残業を減らすためには環境の見直しも忘れずに!
残業が起きてしまう理由として、職場の雰囲気が関係していることもあります。
例えば「先輩保育士が厳しく、新人保育士が先に帰宅することはできない」というような環境です。
その場合には、仮に自身の仕事が終わっていても先輩保育士より先に帰ることができず残業しなければいけないケースもあります。
また、定期的に開かれるミーティングや話し合いがずるずる続いてしまうことによって、残業が起きてしまうこともあるでしょう。
このような環境由来の残業は「ミーティング前に話し合う内容を決定し、共有しておく」などの工夫をして残業をなくせるように努めましょう。
しかし、一保育士が意見したからと言ってすぐには採用されないかもしれません。
どうしても残業が減らず苦しい思いをしているのなら、職場を変えるのも一つの手です。
「保育士=残業が多くて当たり前」ではなく、残業を減らすための工夫を積極的に取り入れている施設もあります。
そうした施設への転職が、働き方を大きく変えることにつながるかもしれません。
まとめ
保育士にとって、残業問題は働くモチベーションに直結する大きな問題です。
特にイベント前などは発生しやすいため、前もって準備を進めておくなど計画的な対応が必要になります。
どうしても残業が減らせないときには、思い切って転職も検討してみましょう。