2023.5.2
保育士の年収が低いって本当?平均年収はいくらくらい?給料アップしたい時はどうする?
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「保育士って、仕事の大変さに対して給料が物足りない……」と感じてしまった経験のある保育士さんもいるのではないでしょうか?
一方で、保育士の年収について具体的な金額を知る機会は限られているものです。
実際のところ、保育士の年収はいくらくらいなのかご紹介していきますので「今の年収に不満がある」という保育士さんはぜひ参考にしてみてくださいね。
保育士の年収は、ほかの職種に比べて低い?
保育士という仕事に就くためには、資格を取得したり保育について学び正しい知識を身につけたりと、しなければならないこともたくさんあります。
保育士になるために、多くの努力を積み重ねたという人もいるでしょう。
そして保育士という仕事に誇りを持ち、さまざまな努力を重ねていた人ほどその分の報酬を求めてしまうかもしれません。
一方で、保育士という仕事について「給料が低い」という印象を抱いてしまう人もいるのではないでしょうか。
保育士の労働環境については、問題視されることが多くニュースにもなりました。
そうして多くの人が「保育士の仕事は給料が低い」という主張をしたために、現在はかなり改善されてきています。
詳しくは後述しますが、ほかの業種に比べて極端に給料が低いわけではありません。
また給料が低いとされていた頃は、「労働時間に対する給料が見合っていない」という意味合いも強くありました。
現在ではいわゆる「ブラック保育園」が問題視されたことにより、労働環境の改善を取り入れる施設も増えています。
さらに近年では、ニュースなどにも取り上げられるように待機児童の問題が深刻化しています。
これにより、保育施設を増やしている地域も増え、その分保育士の需要がアップしています。
「一人でも多く、能力のある保育士を獲得したい」と考える保育施設は、待遇にも注目し好条件を提示することで多くの保育士へ働きかけています。
保育士の労働環境は、大きな転換期にあると言えるでしょう。
保育士の平均年収って具体的にいくらくらい?
ここで気になるのは「実際のところ、保育士の平均的なお給料って具体的にいくらくらいなの?」ということではないでしょうか。
「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、保育士の平均年収は「382.2万円」とされています。
平均の月収は「25.6万円」です。
ますます需要の高まっている保育士には、今さまざまな働き方があります。
公立の保育園、私立の保育園、こども園、病院や一般企業の施設内にある保育所など……。
運営している立場も違いますし、仮に同じ「公立保育園」であっても地域が変われば給与も当然変わってしまいます。
このような点を考慮すると、多くの保育士が平均の通りに給与を支給されているとは言えないでしょう。
平均年収は、あくまで一例としてとらえてください。
保育士の年収はどのように変わってきている?
「昔、保育士をしていたけれど過酷な労働環境で辞めてしまった」
「保育士の仕事で給与に不満があり、未来が心配」
このように考えている人もいるかもしれません。
しかし待機児童問題や保育士不足といった問題が可視化され、大きく問題として取り上げられたことによって、かなり改善されてきています。
自治体ごと、保育士の待遇改善のためのプログラムを用意していることもあります。
キャリアアップ研修制度やベースアップ施策の影響により、保育士の労働環境はよくなってきていると言えるでしょう。
かつて「保育士の仕事は大変」と感じた人であっても、今改めて保育士の労働環境をチェックしてみると「あの頃とは違う」と感じるかもしれません。
改善のための施策には、例えば「2%引き上げ施策」があります。
2017年4月に施行されたこちらによって、保育士が受け取る給与が平均して2%引き上げられました。
2%というと小さな数字に思えるかもしれませんが、毎月のことと考えればなかなか馬鹿になりません。
例えば月給が30万円なら、毎月6000円程度プラスされます。
さらに、このような基本月給とは別に手当の充実を図っている施設もあります。
例えば「副主任」「リーダー」のように、一般の保育士のほかに役職を設けて、役職に該当している保育士には別途手当を用意する制度です。
これにより、毎月数万円の手当を受け取れるようになります。
給与に満足していないなら転職も検討しよう
このように国や地方自治体は、能動的に保育士の労働環境改善を行っています。
その他にも、保育施設単位でさまざまな対策を行っているケースもあります。
そのため「同じ地域の同じ規模の保育施設なのに、施設が変わったことで給与も大きく変化した」ということもよくあるのです。
現在の保育施設で給与や労働環境に納得していないのであれば、転職を検討しましょう。
働く場所や働き方が変わることで、自分にとって納得のいく保育士生活が実現できます。
まとめ
現在、保育士の労働環境はかなり改善されてきていますが、その中でもどうしてもいまだに「保育士=安月給」というイメージを抱いている人もいます。
保育士不足が嘆かれ、国や自治体、保育施設が環境改善を行っている今、視野を広く持てば納得のいく条件の職場を見つけることもできるかもしれません。
現在の職場に満足していない人も、ブランクがある人も、派遣を利用して改めて職場探しをしてみてはいかがでしょうか。