2019.12.26
保育士になるための受験資格「実務経験」とは?どのように積んだらいい?
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これから保育の資格を取得しようと考えている人や、現在は資格を持っていないけれど保育の仕事に就きたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
一方で、資格取得に必要な「実務経験」がネックになり、道を諦めてしまう人もいるでしょう。
そこで実務経験の定義から、これから資格を取得するにあたってすべきことまで解説していきましょう。
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保育士になるためには実務経験が必要?
保育士になるための手段として、指定の養成学校に通って資格を取得する方法、国家試験を受験する方法の2パターンがあります。
保育士の仕事は資格が必須となりますので、どちらかの方法で資格を取得しない限り未経験の人材が保育士として勤めることはできません。
まったくの未経験でこれから資格を取得するなら、後者の「受験」パターンを選ぶことで、働きながら保育士を目指すことができます。
保育士試験を受験する際には年齢制限がないため、保育にまつわる学部や学科を卒業していない人も取得を目指せるのが魅力です。
保育関連の学校へ進学した経験がなくとも「中学・高校を卒業後、児童福祉施設において2年以上かつ2880時間以上従事して、実務経験を積んでいる」という条件が満たされれば、受験資格ありと認められます。
つまり、保育系の学校や大学・専門学校を卒業していない状態で保育士を目指すのであれば、必ず実務経験を積まなければいけないということです。
そもそも「実務経験」の定義とは?
ここで気になるのは、受験資格として設定されている「2年以上かつ2880時間以上の実務経験」の詳細ではないでしょうか。
大前提として、保育士資格の取得における「実務経験」とは「保育所や認定こども園といった保育施設で働いた経験」を指します。
そのため、お近くの保育園、幼稚園、さらに家庭的保育事業や小規模保育事業などの事業所で規定の時間以上働いていれば、実務経験があると見なされます。
ただし、施設によってはたとえ保育事業を扱っている施設であっても、都道府県が定める基準に達していないという理由で、実務経験としてカウントされない場合もあるため注意しなければいけません。
「保育士試験受験資格認定基準」として公表されていますので、事前に確認しておくことをおすすめします。
実務経験を積むにはとにかく保育の現場で働こう
前述の通り、保育士は要資格の職種です。
しかし中には、資格を持っていない人でも保育に携わる立場として現場に立てる職種があります。
例えば、保育補助はその名の通り、補助をする立場として保育の現場に立ち、子どもたちの対応をする仕事です。
このような形で働くことも「実務経験」としてカウントされるため、これから保育士の資格を取得したいと考えている人にとって、最適な仕事の一つと言えるでしょう。
保育補助という立場でも保育の現場に立てることは変わらないため「資格を取得するかどうかはまだ悩んでいるけれど、とりあえず保育の仕事を経験してみたい」という人にとっても狙い目の職種です。
しかし保育補助は、すべての保育施設で必ず募集している職種ではありません。
近くの保育施設で保育補助の求人が見つからなければ、規定の時間に到達するまでは遠方の施設へ通う、もしくは求人が見つかるまで根気よく探す必要があります。
「実務経験のない方も歓迎」と書かれている求人をこまめに探し、気になる職場が見つかったらチャンスを逃さないよう積極的に応募してください。
資格取得支援体制が整っている施設が特におすすめ
実務経験を積むために保育施設で働くのであれば、できるだけサポート体制が整った施設を探しましょう。
例えば、福利厚生として「資格取得支援」と明記されている施設であれば、働きながら保育士を目指す人へのサポートが期待できます。
保育士資格を取得するために必要な受験料など、一部の費用を負担してくれる施設もあります。
なにより、園長や先輩保育士に「これから資格を取得しようと考えている」とあらかじめ伝えておくことで、なにかと融通が利きやすくなるというメリットが期待できます。
試験近くのシフトを調整してもらったり、受験のコツを教えてもらったりすることもあるかもしれません。
他の保育士に応援してもらいながら資格取得を目指せる環境なら、自分一人で取り組んでいるときよりも前向きな気持ちになりモチベーションも高くキープできるでしょう。
まとめ
保育士になるために一定期間の実務経験が必要と聞いて「今から目指すのはハードルが高いかもしれない」と感じた人もいるのではないでしょうか。
しかし実際は、資格がなくとも案外身近な場所で保育に携わり、実務経験を積むことができるのです。
未経験から保育士の道を目指す人は、第一歩としてまずは保育の現場に立つことからはじめてみてはいかがでしょうか?