2021.9.4
保育園の夜勤ってどんな感じ?仕事内容と日勤との違い
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保育園の中には「夜勤」がある施設も存在するのをご存じですか?
保育施設というと日勤だけというイメージを抱く人もいるかもしれませんが、実は施設ごとに需要が異なります。
「夜勤を希望している」「保育の分野で活躍したい」という両方の要望を叶えられる求人について、解説していきましょう。
保育の仕事における「夜勤」とは?
夜勤のある保育施設には、例えば夜間保育施設や24時間体制の保育施設が挙げられます。
そのほかにも、病院内の保育施設、そのほか夜勤のある企業所内保育施設などが挙げられます。
開所時間が18時からといった、夜のあいだだけ利用できる保育施設もあれば、日中と夜間の両方子どもを受け入れている保育施設もあります。
閉所時間についても、夜22時までごろに定めている施設もあれば、日付をまたいで翌朝まで預かる場合もあります。
施設ごとに細かな規定やシフトも異なることから、気になる施設が見つかったらあらかじめ確認しておくとよいでしょう。
保育園の夜勤の仕事内容
夜間のみの保育施設では、夕方ごろに開所し、子どもたちの登園を待ちます。
そのあと、自由に遊んだり施設内のスケジュールに沿って食事をとったりして過ごします。
日中の保育施設との違いとして、沐浴やシャワーをした上で、寝かしつけをしなければならないことが挙げられるでしょう。
子どもたちが寝たら、保育士さんは仮眠をとったり、そのあいだに細かな事務作業をしたりと室内でできる仕事に没頭します。
なかなか寝付けない子や夜泣きをしてしまう子がいたら、不安を解消できるようその子に寄り添ってあげましょう。
夜間保育施設は、毎日同じメンバーが集まる日中の保育施設とは異なる雰囲気になります。
「急な予定ではじめて利用することになった」という子も多く、保護者と離れさみしさと暗い場所で眠らなければいけない不安から、精神的に 不安定になってしまう子もめずらしくありません。
そうした子に根気よく付き合って、不安を取り除いてあげることも夜間保育の大事な役割と言えるでしょう。
子どもが眠ることを拒否するのであれば、無理に寝かさず遊びに付き合ったり、気分転換をしたりすることもあります。
状況によっては仮眠をとれるケースもありますが、基本的にはきちんと起きて仕事をして、子どもたちに異変がないかよく見て回るなど責任を伴う業務をこなさなければいけません。
翌朝まで預かる施設では、朝がきたら規定の時間に子どもたちを起こします。
朝ごはんを用意してお迎えを待ったり、一人ひとりにあわせた遊びや学びを行ったりします。
そのまま日中も保育を行う施設であれば、そのまま日中に預かる子どもたちが登園する時間を迎えますから、日勤の保育士にバトンタッチです。
あいた時間を使って、日中に行う保育の準備を進めておくとよいでしょう。
日勤と夜勤の違い
日勤の仕事に慣れている保育士は、はじめての夜勤では戸惑うこともあるかもしれません。
日勤と夜勤の違いについて、仕事内容が異なることは先にお伝えした通りですが、そのほかにもさまざまな違いがあります。
例えば、日勤の場合年次ごとにクラスを分けて「2歳児担当」になれば自分のクラスの2歳児だけを見ている、というような働き方になるでしょう。
しかし夜間保育施設の場合には、施設全体で預かれる子どもの定員数も限られていることもあって「◯歳児担当」というように定められることはあまりありません。
施設の規模や受け入れている子どもの数にもよりますが、定員が少ない分配置される保育士の数も必然的に限られ、少ない人数で向き合う必要があります。
万が一トラブルがあったときには、保育士同士で連携をとりながら対応しなければなりません。
勤務体制についても、日勤のようなシフト体制とは異なる可能性があります。
夜勤の保育士は、夜勤専従と呼ばれ18時~翌8時までなどの固定シフトになることが一般的です。
勤務時間も平均的に日勤より長くなりやすく、慣れるまでは大変に感じられるかもしれません。
夜勤保育士のメリット
夜勤保育士のメリットには、やはり給与面が挙げられます。
例え同じ施設で働いていたとしても、夜勤は日勤に比べて給与が高めに設定されているため、効率よく稼ぐことができます。
効率的に稼ぎたい、深夜手当つきで働きたいという人にとって、とても魅力的な働き方と言えるでしょう。
また、夜間保育施設では一般的な保育施設と違い運動会や発表会、参観会といったイベントがありません。
イベント準備で忙しい日が続いたり、当日のドタバタで疲れてしまったりといった負担もなくなるでしょう。
また、夜勤では日中の時間が自由になります。
日中の時間にゆっくり休み、家のことや趣味に打ち込むなど自由に使えるでしょう。
特に夜勤明けの次の日に関しては、休暇となることが多いためゆっくりと時間を過ごすことができます。
場合によっては日中にほかの仕事をして、夜は夜勤保育士の仕事をするというダブルワークもできます。
夜勤を含めたダブルワークは、安定した収入を得たい人にとって非常に魅力的な働き方です。
職場に確認し、ダブルワーク可能な求人であれば検討してみるとよいでしょう。
保育園の夜勤のデメリット
夜勤のデメリットとしては、まずは生活リズムが崩れやすいことが挙げられます。
夜勤はメインの活動時間が夜となるため、体力や体調に自信のない人ならば日中はよく眠ったり、身体を休めたりすることがメインとなるでしょう。
お子さんや家族のいる人は、夜勤あがりに家族の用事を済ませたり、本当は眠りたいけれど起きてくる子どものために朝の準備をしたり……ということになってしまいます。
家族との生活リズムが合いづらくなると、せっかくの休みでも充実感を覚えにくくなるかもしれません。
日勤と交互で働いている人ならば、さらに生活バランスが崩れやすく身体への負担も大きくなる可能性があります。
体力に自信のある人や、それよりも収入を優先したい人であれば問題ありませんが、慢性的に疲れやすくなる点はよく理解しておきましょう。
また、身体に負担がかかりやすい理由の一つとして日勤に比べ拘束時間が長くなりやすいことも挙げられます。
夜勤は日勤と違って「私は9:00から17:00まで」「私は11:00から19:00まで」というように時間制のシフトを自由に組む機会は少なく、すべての保育士が決まったシフトで働きます。
時間に慣れるまでは、身体を十分労るようにしましょう。
まとめ
保育士の仕事というと「日勤の仕事のみ」とイメージする人もいるかもしれません。
しかし実際は、夜間の保育も非常に需要があります。
雇用形態や仕事内容についても日勤の仕事とは異なりますので、効率よく稼ぎたい方はよく比べた上で検討してみてはいかがでしょうか。