保育ドキュメンテーションとは?作るメリットと作り方を確認しよう

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2021.10.16

保育ドキュメンテーションとは?作るメリットと作り方を確認しよう

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「保育ドキュメンテーション」という言葉を耳にしたことがありますか?

今、日々の記録を残すため保育業務の中に保育ドキュメンテーションを取り入れる保育士が増えているんです。

保育ドキュメンテーションとはいったいどのようなものなのか、特徴やメリット、作り方とともにご紹介していきましょう。

保育ドキュメンテーションとは?

保育ドキュメンテーションとは、保育施設で行われている子どもたちの毎日の活動を記録したものです。

イベント時に子どもたちの姿を撮影する親御さんや保育士は多いと思いますが、一方で普段の何気ない姿はついとりこぼされてしまいがちでしょう。

そこで、子どもたちの何気ない日常を写真、動画、音声といった形で残しておくことを目的としています。

保存したデータは、保護者の方々と共有したり、保育士同士で共有したり、今後の展開を考える上で参考にしたりといった形で利用されます。

保護者にとって、普段なかなか目にすることのできない「保育施設での日常」を知れる貴重なきっかけとなるでしょう。

そして保育士にとっては、普段の活動記録として価値があると同時に、毎日の活動を振り返るためにも使えます。

今後、長期的な保育計画を立てる上でも参考にできる、大切な記録となるでしょう。

保育ドキュメンテーションのメリット

保育ドキュメンテーションのメリットとして、例えば「大切な瞬間を見逃さなくなる」ということが挙げられます。

大人からすれば驚くべきスピードで成長している子どもたちは、ついこのあいだまでできなかったこともあっという間にできるようになっていくものです。

見逃したくない大切な瞬間も、日頃から保育ドキュメンテーションを意識していれば保存しやすくなるでしょう。

未満児さんクラスであれば「立てるようになった」「歩けるようになった」というような、保護者さんにとっても見逃したくない大事なシーンを保育施設で迎えることもあるかもしれません。

そんなとき、保育ドキュメンテーションがあれば「立ち上がった瞬間の動画」などを保護者と共有し、喜びをわかちあうことができるでしょう。

「泣いてばかりだった◯◯ちゃんが、今ではこんなに毎日笑顔で遊んでいる」
「内気な◯◯くんが、自分からお友達を遊びに誘っている」
「新しい遊びやスポーツなど、以前できなかったことができるようになった」

保育士ならば目にする機会の多いこのようなシーンも、子どもたち一人ひとりの成長を実感できる大切なシーンです。

たとえ何気ない一瞬であっても、保護者さんに見せることでとても喜ばれることでしょう。

もちろん保育士さんにとっても、子どもの成長を実感できる瞬間はモチベーションの向上につながるはずです。

日頃の保育を見直す上でも役立ち、データを見返せば一歩引いた場所から子どもたち一人ひとりの姿を確認できます。

その場にいるときにはつい見逃してしまうかもしれない、子どもたちの表情の変化などをチェックすれば、新たに気付くこともあるかもしれません。

保育ドキュメンテーションを利用するときの注意点

このようにさまざまなメリットのある保育ドキュメンテーションですが、実施にあたっては単純に保育士の仕事が増えてしまうので注意が必要です。

新人保育士のように毎日の業務に必死な保育士は特に、その中で写真や動画も撮ろうと考えると大きな負担になってしまうでしょう。

施設側としても「すべての保育士に必ずやってもらう」というような制約をもうけて、保育士を追い込んでしまわないように注意したいものです。

保護者さんも「去年の先生は動画で見せてくれたのに、今年の先生はないの?」と考え出すようになってしまうと、保育士に大きなプレッシャーを与えてしまいます。

あくまで「こういうやり方もある」と紹介する程度に留めておきましょう。

そして保育士自身も、プレッシャーを感じすぎないようにしたいものです。

毎日色んな出来事や事件がある保育施設ですから、写真や動画の撮影について「していて当然」となってしまうと、ほかの仕事がおろそかになりかねません。

「あのシーンを撮れなかった」「形に残せなかった」と後悔してしまうのも悲しいですから、義務感を覚えないようにしましょう。

保育ドキュメンテーションの作り方

保育ドキュメンテーションを作るときには、まずは素材となる写真や動画を撮影しましょう。

新しい遊びや学びに触れた子どもの楽しそうな姿、お友達と一緒に過ごすときのうれしそうな姿、ご飯を食べているときの満足そうな表情など。

子どもたち一人ひとりが輝く姿は、ぜひ積極的におさめましょう。

さらにそれだけでなく、遊びや学びに真剣に取り組んでいる姿、厳しい表情をしている姿も残しておくとよいでしょう。

そのときには、どんなシーンなのか、子どもはどんな様子だったか、どんな話をしていたか残しておきましょう。

そうした素材をつなぎあわせながら、保育士のコメントも考えていきます。

◇なにをしているところなのか
◇保育士として活動にはどんなねらいがあるか
◇子どもはどんな様子だったか
◇子どもはそのときどのように話していたか

あくまで一例ですが、こうした要素を取り入れながら文章を組み立てて、撮影したシーンの状況を説明しましょう。

丁寧な説明文を添えることで、保護者目線でもわかりやすい内容となります。

まとめ

保育ドキュメンテーションを利用すれば、保育施設における何気ない日常生活を写真や映像に残すことができます。

保護者と共有したり、普段の保育を見直したりする上でも役立ちますので、ぜひ活用すべきでしょう。

みるみるうちに成長していく子どもたちの姿を実感できる、大切な機会になるはずですよ。

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