2023.6.27
しほみ先生:派遣の先生インタビュー
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学生時代に派遣スタッフとして勤務。
現在は正職員として活躍中。
愛知県名古屋市こども園 勤務
#学生時代の経験が今に直結
#今の園が大好き!
#早く保育士として働きたかった
■今の働き方は?
今は、名古屋市のこども園で正職員として勤務。2年目になります。
大学2年生のときに、ベルサンテさんに派遣登録して学生派遣として約2年間、今とは別の保育園で、土曜日保育に勤務していました。
学生時代の経験のおかげで、今充実した保育士生活を過ごしています。
■保育士を目指すことになったきっかけは?
小さい頃から子どもが好きだったんです。
両親が共働きで忙しかったので2個下の妹の面倒をよくみていたので、自然と子どものお世話をするのが好きになっていました。
あと、私自身が保育園に通っていたときに毎日楽しかったのと、担任の先生のことも大好きだったので、いつか保育士になれたらいいなってなんとなく夢みていたんです。
このときの担任の先生とは、数年後に保育園で一緒に働くことになるとは……!
■学生時代に派遣で働いた理由は?
大学を卒業したら保育士として働くことを考えていたので、せっかくだったら現場で経験を積んでおきたいなと思ったのがきっかけです。
学生OKの求人をみてベルサンテさんに問い合わせをしました。そしたら偶然にも応募した園が、私の保育園時代に大好きだった先生が今も活躍されている母園だったんです。
そんな縁もあって話がポンポンと進んで土曜日保育の派遣スタッフとして勤務させてもらうことになりました。
今でも勤務前に訪問したときの恩師の表情は忘れられませんね。対面した時に「え?!しほみちゃん!?」って。第一声が「大きくなったね~!」だったのも笑っちゃいました(笑)。
■学業と派遣の両立はいかがでしたか?
部活漬けだった高校時代と比べれば、大学時代はほんとに余裕があって自由!むしろ空きコマとかができると時間がありすぎて何をすればいいんだろう……って悩んだことも(笑)。
小学4年生から高校までの約9年間はバスケットボール一筋の生活をしていたんですけど高校時代が一番大変でした。
まず、朝6時半から8時半まで朝練をして、お昼休憩にもバスケの練習があるから授業の間に早弁をして、授業が終わって夕方4時頃からまた練習。帰宅時間は毎日夜の10時くらい……今じゃもう絶対できないですね……(笑)。
ただ、この経験があったからこそ周りを見て行動する力が身についたのだと思います。
あとは何より打たれ強さですね。
仕事で大変なことがあっても、高校時代の辛さに比べると全っ然!と思えちゃいます(笑)。
大学時代に保育以外にも色んな経験をしたことは今振り返ると充実していたなって思います。
■学生派遣ではどのような仕事を?
授業がない土曜日に勤務させてもらっていて、時間は9時から18時までの8時間勤務。
平日と比べて土曜日は子どもが少ないので、乳児が5〜6人、幼児は多くて12人くらいを正職員さんと一緒にみさせてもらっていましたね。
恩師の先生と一緒に勤務することもあって、休憩の時間とかに昔の思い出話をしたりして、楽しくもあり、憧れの先生と仕事しているってすごく嬉しかったですね。
お仕事面では学生ながら、結構任せてもらえる部分もありました。
もちろん正職員さんがみてくれていたりフォローしてもらいながらだったんですけど、学生だから補助ねとか雑用ねという感じではなかったことも良かったです。
■学生派遣を経験して良かったことは?
実習ではなく、お給料をもらってお仕事をすることで責任感をもって体験できましたし、よりリアルな現場をみたり話を聞いたりすることによって、社会にでて保育士として働く自分をイメージできたことが大きかったように思います。
たとえば、園庭に出るときに子ども一斉に解放する先生と、まずは並ばせてから解放する先生がいたり。時間配分も先生によって違ったり。
なので、事前にシフトをもらったらまず来月のこの日は〇〇先生と組ませてもらうんだな。
じゃあこの点は気をつけようとか勤務前に意識して入るようにしていましたね。
色んな先生のやり方を知れることが楽しかったですし、先生事の特徴やタイプを理解して、次にすべきことを自分で見つけて動くことって大切なんだなと教えてもらいました。
そんな感じで保育現場をみて、「早く現場に出て周りの先生たちと同じくらい働きたい!」って気持ちや、もっと保育に深く関わりたいという気持ちがどんどん大きくなっていきました。
■保育士を目指す学生さんへアドバイスをするなら?
手遊びや絵本の読み聞かせなど、子どもたちと一緒に遊ぶレパートリーをたくさん増やしておくといいと思います。
たとえば、一つのクラスに20人も子どもがいると、お昼を食べ終わる早さや着替えるスピードがそれぞれ違うじゃないですか。
だからといって、早く終わった子は待ってくれないので、その待ち時間をどのように過ごすのかが勝負!そんな時に手遊びのおもちゃや絵本があるとすごく助かるんです。
あとはやっぱり学生時代に保育園で働いた経験もすごくためになりました。
保育士になる前に実際に現場をみておくと、将来の自分の保育士像をリアルに描けるのですごく役立つと思います。
■マイルールやストレス発散方法は?
「スッピンではいかない。ジャージは穿かない」でしょうか。
園のルールではないんですけどなんとなくそれがマイルールになっていましたね。
お化粧や着るものが自分の好みになるとモチベーションがあがりますし、保護者さんからの印象もあると思うので、なんでもいいやではなく身だしなみは気をつけようと思っています。
リフレッシュ法は、EXILEと三代目J soul brothersのライブにいくことですね。ライブは全公演応募していて、抽選にあたったところに行きます!
私の仕事へのモチベーションですね!
■やっぱり保育っていいな、と思う瞬間は?
子どもの成長を間近で感じられることですね。
今、0歳クラスを担当しているのですが、一週間でこんなにも成長するの?!とびっくりすることが、もう毎日のようにあって。
たとえば、先週はずっとずり這いも腹這いもせず寝ていた9ヶ月の子が、翌週になって急にハイハイしたり。この時ばかりは思わず「え?!」って声が出てしまいました(笑)。
一緒に働く先生たちもみんないい人ばかりで、園長先生は業務がスムーズに進むようにといろいろ工夫してくださったり。
私、本当に今働いているこの園が大好きなんです。
実は今年の夏から大学時代の友人と、この園で一緒に働くことになったんです。勤めた先の保育園が合わず、一度は保育士を諦めた友人なんですけど、「絶対うちに来たら保育士が楽しいって思えるよ」って伝えたらまさかの展開になっていまだに驚きです(笑)。
良い園に出会えたなと思っているので、長く保育士として頑張りたいと思っています。
■先生にとってベルサンテはどんな存在ですか?
↑談笑するしほみ先生と保育コンシェルジュkouchi
ベルサンテのkouchiさんが親身になっていろんなサポートをしてくれるので、とっても心強かったです。
就職活動のときにもたくさん相談に乗ってもらいました。園の人間関係や、雰囲気やルールとか園のホームページや見学に行っただけでは分からない情報もたくさん知っているので、自分の進路を決めていくなかですごく頼りになりました。
私もkouchiさんも、ふたりして話すのが好きなので、いっつも本題そっちのけで世間話しちゃうことも多いんですけどね(笑)。
今の勤務先にいるベルサンテのあや先生とも「kouchiさんって、しゃべり出すと止まんないよね」って笑いながら話すこともあるんですよ(笑)。
今回もこうして取材に声をかけてもらったり、たまに近況をお話ししたりベルサンテの雇用が離れてからもこうして関係が続いているのはありがたいです。
■好きな言葉
私の好きな言葉は「ありがとう」です。
派遣時代も今も、経験が浅くて何もわからない私へ周りの先生たちがかけてくれた言葉が「ありがとう」でした。
まだまだ未熟で大したことなんて出来ていないのに、そんな私にまわりの先生たちはいつも感謝してくれて。すごく嬉しかったし、頑張ろうとも思えました。
だから私も、仕事中に助けてもらったら、たとえ些細なことであっても、先輩でも後輩でも関係なく「ありがとう」と伝えています。
周りの先生たちから学んだこの気持ちを大切に、子どもたちが卒園してからも、しほみ先生に会いたい!と思ってもらえる先生になれたら嬉しいなぁ……。
【編集後記 fromしほみ先生担当の保育コンシェルジュより】
しほみ先生、現在は正職員として活躍されているにも関わらず、こうやって取材に快く答えていただきありがとうございます。
「将来、保育士を目指しており、少しでも経験を積むため」
何か覚えていますか?
しほみ先生が履歴書の志望動機に書いていたことです。学生派遣というかたちで、その思いに少しでもお手伝いができたことや、こういうかたちで誰かの為になれるという新たな経験をさせてもらえたことに、私も感謝しています。
しほみ先生の印象は「素敵な笑顔」。今でも園に訪問した際にお会いすることがありますが、いつも笑顔で挨拶してくださいますね。
ベルサンテの派遣を離れても関わってくださることは嬉しいですが、今でも笑顔で保育士ができている姿が、私には何よりも嬉しく感じる瞬間です。
「ありがとう」をきちんと言える人は、「ありがとう」をたくさん言ってもらえる人になれます。
これからも、しほみ先生の活躍を応援していますよ!
喋りだすと止まりませんね。笑
しほみ先生のインタビュー以上にならないようにこの辺で…
from 保育コンシェルジュ kouchi
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インタビュー・構成 ・文 : 野間直樹
文 : 堀池恵美
写真 : 黒田彩加