2023.1.24
かな先生:派遣の先生インタビュー
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派遣保育士実績:3年
大阪府大阪市 保育園勤務(現在は直接雇用で活躍中)
#“仕事に行きたくない”と思ったことがない
#幼稚園教諭から保育士へ
#派遣仲間の見えない絆
■現在の働き方は?
大阪府の私立保育園でパート保育士として勤務しています。月曜日〜土曜日の中で週2〜3日のシフトです。
保育養成校を卒業して、幼稚園で7年正職員として勤務。その後、今の園でベルサンテの派遣保育士として3年勤務したのち直接雇用に切り替わりました。
■“幼稚園”の先生になろうと思ったきっかけは?
私が4、5歳のころに通っていた幼稚園の先生がとっても優しくて、「こんな先生のようになれたらいいなぁ」と憧れたのがきっかけです。
小中学校の文集にも、「幼稚園の先生になりたい」と書いていたんですよ。そのくらい、もうずーっと、子どものときから幼稚園の先生に憧れていました。
3歳から約20年習ったピアノを始めたきっかけも、幼稚園の先生になりたかったからなんです。
その後、幼稚園教論を目指す短大へ進み、先生のすすめで就職をした幼稚園には、正職員として7年間在籍しました。先生同士がとっても仲が良くて居心地も良く、結婚するまで楽しく働きました。
■幼稚園”から“派遣保育士”へ、転職をされたのはなぜですか?
大学時代の友人の紹介でベルサンテさんに登録しました。
当時の私は結婚を機に幼稚園を退職して、この先どうしようかな……と悩んでいた時期でした。ちょっとだけ他業種でアルバイトなどもしてみたのですが、どうもしっくりこなくて……。そんなときにベルサンテの派遣保育士として働いていた友人が「『派遣の保育士』という働き方があるよ」と教えてくれたんです。
そのときの私は、子どもと触れ合う仕事がしたい、でも、結婚をする前のような立場で働くのはちょっと難しいかも、と思っていました。
派遣なら、勤務時間もきちんと決まっていたり、育休や産休、有休も取得でき、扶養内で働いている先生もたくさんいると聞いたし、友人自身も働きやすさを感じていたので私もやってみようと思えました。
■ベルサンテの第一印象はどうでしたか?
はじめにお話を聞きに行ったときに、派遣の働き方や雇用についての説明がとっても丁寧で、なおかつ育休や産休について尋ねてもきちんと答えてくれたので、「丁寧な会社だな!ここなら安心して働ける」と思いました。
ちょっとびっくりなんですけど、担当のkamiikeさんが、私の姉の知人だったんです。働き始めて何度かやり取りをするうちにわかったことなんですが、姉に伝えたら、姉もびっくりしていて(笑)。
でも、それがきっかけでさらに親近感が湧きましたね。kamiikeさんはとても話しやすい方だったので、働いてから不安なことや悩みについてもたくさん話を聞いていただきました。
■実際に派遣保育士として働いてみていかがでしたか?
働く前に聞いていた通りで、正社員の先生方を支えるような派遣ならではの立ち位置が、当時の私にはちょうど良かったです。
ベルサンテの専属の担当者がいることも大きかったですね。働き方について疑問に感じたことやなかなか園長先生にお話しにくいこともkamiikeさんに相談させてもらったり、交渉してもらうこともありました。
園と自分との間にベルサンテさんが入ってくださる安心感は、あるのとないのではまったく違うなと改めて今感じています。
これは他の雇用ではなかなかないと思うので、働いてみて初めて分かったベルサンテさんで働く魅力でしたね。
■「直接雇用」になっていかがですか?
また新しい環境に飛び込むよりも、慣れ親しんだ環境で長く続けた方が働きやすいと思って勤務4年目を迎えるタイミングで、派遣から直接雇用に切り替えました。
同じタイミングで直接雇用に切り替えたベルサンテの先生が二人いて、今でも一緒に働かせてもらっています。現場で声を掛け合うこともあるし、一緒に食事に行くことも。
「元ベルサンテの派遣保育士」という見えない絆は今でもあって、なんだか心強い存在です。
派遣の時と同じ役割や働き方で仕事をさせてもらっているので、大きな変化はないですけど、やっぱり長く働くことで、子どもたちや職員さんとの関係性は深まるなと思います。
去年まで、1〜3歳までの持ち上がりを初めて経験させてもらいました。3年間ずっと同じ子どもたちと関われたので、みんながすっごく懐いてくれたんです。
長く同じ環境で働き続けることで保護者の方にも顔を覚えてもらえるという点でも、より深い関係が気づけるなと実感しています。
■ 「やっぱり、保育っていい」と思う瞬間は?
私は幼稚園から保育園への転職だったので、はじめは慣れないこともありました。
でも子どもと接する時間の長さや距離感がより近くて、保育はやっぱり家庭的な雰囲気がいいなと思います。今年は、初めて0歳児さんに入らせてもらっているのですが、本当に、もう可愛いの一言につきます(笑)。
目と目が合うだけでニヤ〜って笑ってくれるときもたまりませんね。
今年で保育園歴としては6年になりますが新しい経験をしてまた一つ保育の良さを知りました。
あとは、この間も担当園児が初めて歩いたんですけど、その瞬間クラスの先生同志で拍手喝采!一人担任とは違って、みんなで喜びを共有できることは保育ならではの魅力だなと改めて感じました。
保護者さんからは、子どもを見守って成長させて下さってありがとうございます!と仰ってくださいますが、お母さんお父さんの代わりに、こちらが素敵な瞬間を見せてもらえて有難いなって思いますよね。
■これまでの保育士人生を振り返ってみていかがですか?
私は「仕事に行きたくないな」と思ったことが基本的にないんですよね。
仕事で失敗をして落ち込むことはありますが、働きやすい環境で人間関係にも恵まれていますし、こんな楽しい仕事に巡り会えて本当によかったな、と素直にそう感じます。
幼稚園を辞めてから少しだけ子どもと接する仕事から離れている期間もありましたが、今こうして保育士を続けられているのは、やっぱり「子どもが好き」。これに尽きます。
私の周りの友人で、一度は保育士を辞めた子も、みんな結局は保育士に戻ってるケースが多いんです。保育士という仕事は大変なこともあるけれど、やっぱり楽しくて魅力的な職業なんだと思います。
■仕事でのマイルールは?
一日のなかで、クラス全員の子ども一人一人に「関わる」ことを心がけています。
幼稚園時代の経験で、どうしても手のかかる子どもに目がいってしまうこともあったのでそうではなく、できる限り個々に目を向けて、今日一日を振り返ったときに、「あの子と話していないな」と思うことがなるべくないようにしたいんです。
子どもにとっても、保護者さんにとっても、「私(子ども)のことを見てくれている」という安心感を持ってもらえることが保育における大切な仕事だなと思っています。
■今後のキャリアは?
今、扶養内勤務でお仕事させてもらっていますが、徐々に国の制度も変わる予定みたいなので、今後の働き方については少しずつ考えていかないとなと思っています。
今は色んな働き方があったり、時代も変わっていきますけど、いざというときに頼れるという意味で、ベルサンテの存在はとても大きな支えになっていますね。
今は有難い立場で働かせてもらっているので、そういった環境に感謝しながら自分の役割に責任をもってキャリアを積み重ねていきたいなと思っています。
■好きな言葉は?
「ありがとうとごめんなさい」
「気持ちをきちんと言葉にすること」
■ 【編集後記 fromかな先生担当の保育コンシェルジュより】
かな先生との「縁」の話をひとつ。もともとかな先生とは私が担当する保育士さんからのご紹介がきっかけでした。
はじめてお会いしてご紹介に至るまで、終始「笑顔で明るい」かな先生。「なんだかこっちまで元気がもらえそう」という印象でした。
そして就業後にも、いろいろとお話をしていると、実は私が前職でお世話になった先輩の妹さんだったことが分かりました。この仕事をして10年程経ちますが今までで一番「縁」を感じた瞬間でした。
その「縁」がかな先生が派遣から直接雇用になった今でも切れることなく続いていることを嬉しく思います。
そして今回取材させていただき、かな先生が働く上で、園児さんや保護者の方、職場の先生などたくさんの人との「縁」を感じながらお仕事をされている姿を見て、今の園に紹介できて良かったと改めて思いました。
今の環境で働いているのも「縁」なのかなと。そして最後に、同じ園で長く働くことで繋がった「縁」に感謝しながら、今後もかな先生と関わる人に元気を与えてほしいと思います。そしてかな先生自身も元気でいてほしいなと思います。これからも「園」で繋がった「縁」を大切に。
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インタビュー・構成 ・文: 野間直樹
文:堀池恵美
写真 : 黒田彩加