2025.7.20

【保育士の役職一覧】あなたのキャリアはどこまで続く？給与アップの仕組みを丁寧に解説

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【幼稚園の先生向け】保育士の役職とは？キャリアアップの仕組みと給与を徹底解説

「今の幼稚園のお給料、このままずっと変わらないのかな…」「園の先生としてキャリアアップしたいけれど、どんな道があるんだろう？」

毎日子どもたちの成長を支え、やりがいを感じる一方で、ご自身の将来のキャリアや待遇についてふと立ち止まって考えることはありませんか。特に、他の園や保育士の働き方が気になっている方もいらっしゃるかもしれません。

実は、保育士の世界には国が後押しする明確なキャリアアップの仕組みがあり、経験やスキルに応じて役職と給与がステップアップしていく道筋が用意されています。

この記事ではあなたのそんな疑問や不安に寄り添い、保育士の役職制度について詳しく解説していきます。

この記事を読み終える頃には保育士としての未来のキャリアパスが明確になり、「私にもっと合う働き方があるかもしれない！」と、新しい可能性に気づいていただけるはずです。

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1. 保育士の役職とは？

「役職がつけばお給料が上がるのは当たり前では？」と感じるかもしれません。しかし、近年の保育士の役職制度は国が保育業界全体の課題を解決するために作ったとても重要な仕組みに基づいています。

この制度は正式には「技能・経験に応じた保育士等の処遇改善（処遇改善等加算II）」と呼ばれ、2017年度から始まりました。制度ができた背景には、保育士の皆さんが安心して長く働き続けられるようにという国の強い思いがあります。

出典）「施設型給付費等に係る処遇改善等加算について」（こども家庭庁）

この制度によって保育士は経験やスキルに応じたキャリアを歩めるようになり、将来の見通しを立てやすくなったのです。

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2. 保育士の役職の種類はどのようなものがある？

具体的にどのような役職があるのでしょうか。ここでは園のトップである園長からキャリアの第一歩となるリーダー職まで、それぞれの役割や待遇について詳しく見ていきましょう。

2-1. 保育士の役職①【園長（施設長・副園長）】

園長は保育施設の運営・経営のすべてを担う最高責任者です。職員の採用や育成、保護者対応、行政との連携、予算管理など、その仕事は多岐にわたります。保育に関する深い知識や経験はもちろん、組織をまとめるマネジメント能力や経営的な視点が不可欠です。

副園長はその名の通り園長を補佐し、円滑な園運営をサポートする役割を担います。園の規模によっては設置されていない場合もありますが、園長と現場の職員との橋渡し役となる重要なポジションです。

これらの役職は処遇改善加算の直接の対象ではありませんが、その重い責任に見合った役職手当が支給されます。

2-2. 保育士の役職②【主任保育士】

主任保育士は、園長を支える園のNo.2であり、保育現場のリーダーです。現場の保育士たちをまとめ、指導や助言を行ったり、園全体の保育計画を作成したりと、保育の質の向上に直接的に関わります。

保護者からの相談対応や、若手保育士の育成など、園の要として頼られる存在です。一般的に10年以上の豊富な経験と、高いリーダーシップが求められます。主任保育士も処遇改善加算の直接の対象ではありませんが、園の給与規定に基づき、重要な役職として手当が支給されます。

2-3. 保育士の役職③【副主任保育士】

副主任保育士は処遇改善等加算IIによって新設された役職の一つです。主任保育士を補佐しながら他の保育士への指導を行うなど、ミドルリーダーとしての役割が期待されます。

• 役割: 主任の補佐、現場のリーダー業務、若手職員の育成、保護者対応など。
• なるための要件: おおむね7年以上の経験に加え、「マネジメント」を含む3分野以上のキャリアアップ研修を修了することが必要です。
• 給与: 国の基準では月額40,000円の処遇改善手当が加算されます。

現場のリーダーとしてキャリアを積みながら園の運営にも関わっていきたいと考える方に適した役職です。

2-4. 保育士の役職④【専門リーダー】

専門リーダーも、副主任保育士と同様に新設された役職です。こちらはマネジメントよりも、自らの専門性を活かして保育の質を高め、若手の指導にあたるスペシャリストとしての役割を担います。

• 役割: 高い専門性を活かした実践、他の職員への指導・助言、若手保育士の育成など。
• なるための要件: おおむね7年以上の経験と4分野以上のキャリアアップ研修を修了することが求められます。
• 給与: 国の基準では、副主任保育士と同じく月額40,000円の処遇改善手当が加算されます。

特定の分野（例えば、障がい児保育や食育など）で専門性を深め、現場のエキスパートとして貢献したい方にぴったりのキャリアパスです。

2-5. 保育士の役職⑤【職務分野別リーダー】

職務分野別リーダーは、若手保育士がキャリアアップを目指すための最初のステップとなる役職です。チームリーダーとして、保育の質の向上を担います。

• 役割: 担当する専門分野（乳児保育、食育・アレルギー対応など）において、他の職員への助言や指導を行う。
• なるための要件: おおむね3年以上の経験と、担当する分野のキャリアアップ研修を修了することが必要です。
• 給与: 国の基準では、月額5,000円の処遇改善手当が加算されます。

まずは得意な分野からリーダーシップを発揮し、チームをまとめる経験を積むための重要なポジションです。この経験が将来の副主任保育士や専門リーダーへの道につながっていきます。

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3. 保育士の役職、等級とは？

ここまでご紹介してきた役職制度は主に私立の保育施設で導入されているものです。一方、公立の保育園で働く「公務員保育士」の給与体系は少し仕組みが違います。

公務員保育士の給与は地方公務員の給与制度に基づいており、「給料表（俸給表）」というもので定められています。

この給料表は「級」と「号俸」というマトリクスで構成されています。

級（等級）

職務の複雑さや責任の度合いを示します。一般保育士から始まり、主任、園長と役職が上がるにつれてより上位の「級」が適用されます。

号俸

勤続年数に応じて上がっていきます。同じ「級」であっても、長く勤めるほど給与が上がっていく仕組みです。

つまり、公務員保育士は勤続年数を重ねて経験を積んで役職が上がる（＝級が上がる）ことで、着実に給与が昇給していくのが特徴です。民間企業のような業績給や園の経営状況による給与の変動が少なく、安定した収入を見通せるという安心があります。

出典）「令和5年地方公務員給与実態調査結果等の概要」（総務省）

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4. まとめ：あなたの経験を、次のステージで輝かせませんか？

今回は保育士の役職について国の制度から具体的な役職の種類、そして公立園での等級制度までを詳しく解説しました。

幼稚園の先生として子どもたちと向き合ってきたあなたの経験は、保育の現場でも必ず活かせるかけがえのない財産です。そして保育士にはその経験を正当に評価し、キャリアと待遇に反映させるための道筋が国によってしっかりと示されています。

しかし、こうした制度が全ての園で理想的に活用されているとは限りません。キャリアアップを実現するためには、職員の成長を応援してくれる、あなたに合った職場を選ぶことが何よりも大切です。

もし、ご自身のキャリアについて「もっと詳しく知りたい」「自分に合う園を探したい」と感じられたなら、保育業界に特化した専門のコンシェルジュに相談してみるのも一つの方法です。

例えば、私たちベルサンテスタッフは、保育分野に特化した人材サービスとして長年にわたり多くの先生方をご支援してまいりました。求人票だけでは分からない園の雰囲気や人間関係、キャリアアップ制度の運用実態といった深い情報をお伝えし、あなたの新しい一歩を全力でサポートいたします。

あなたの素晴らしいキャリアの可能性を広げるきっかけとして、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。もし、もう少し詳しい情報にご興味をお持ちいただけましたら公式サイトをご覧ください。あなたの新しい挑戦を心から応援しています。