本当に大切なものは、目にみえない
父親になって3ヶ月
子どもに何をしてあげられるだろう
良い子育てってなんだろう
これからもこんな尽きない悩みが続くであろうなか
今、ひとつ感じることがあります。
子どもにとって良い「環境」を提供してあげること。
子育てをするうえで最も重要な要素の一つなんだと実感しています。
その思いを頂くきっかけになったのが
今回ご紹介する「星の子保育園」です。
琵琶湖を望む絶景が見える少し高台にある保育園
園に行く道中には、近くにあるハーブ園で飼っている
ヤギのメェ~という鳴き声が聞こえる、のどかな環境。
園長の中西先生が大切にしていることがこちら
「環境を豊かにすることは、子どもの育ちを豊かにすること」
例えば、子どもにとって身近な存在である
「おもちゃ」
キャラクターや電池で動くものよりも、子どもの発達に合わせた玩具や遊具を
中心にたくさん取り入れ、遊びを通して学びが生まれる環境をつくっておられます。
こちらは子ども達が帰った後の保育室
遊んだ後、倉庫に片づけるのではなく
今日の続きを明日もできるように、そのまま。
ここからどんな風に組み立てようかな~
形はどうしようかな~
子どもの意欲や創造性が膨らみます。
大切なことは「遊びだけのため」の環境がいつもそこにあること。
また、子どもに対する「保育の方法」も「環境」の一つ
担当の保育者が子ども一人ひとりの生活リズムに応じた保育を行います。
朝起きる時間も違えば、お腹のすく時間も異なる子どもが保育室にはいます。
そんな子どもたちが、一斉に一緒にご飯を食べる、活動することは
子ども達にとって小さなストレスとなってしまいます。
大人だって同じ。
お腹もすいていないのに食べないといけない。
お手洗いに行きたくないのに行かないといけない。
個々に対応できる環境を設定することができれば
そんな小さなストレスを軽減することができ
保育士さんも声をからすような大きな声掛けをしなくてもいい
働く側の負担も軽減できるのです。
口では簡単ですが、そういった環境設定を行うまでには
時間もお金も情報共有の手間もかかります。
研修をしたり・・
会議を重ねたり・・・
保育園全体でこの取り組みを時間をかけてじっくり行っている結果
よい「環境」の構築が進んでいます。
これでもまだ発展途上とのこと
これから予定していることは・・・
園庭には小川や緑豊かな環境を増やします。
保育のフォトコンテストをやってみます。
堅苦しくない保育について語り合う場を設けたいなと思っています。
環境づくりは、子どもだけのものではありません。
先生たちにとっても、働きやすい環境づくりが大切。
最近新しくなった園長室のチェア
中西園長:「園長室って堅苦しいですよね。
親御さんや職員が来られた時に、ほっと心が和んで
相談しやすい気持ちになったり、居心地よく感じてもらえるように
可愛いものに変えてみました。」
働き方だってそう
短時間の先生、週3回の先生、土曜日のみ勤務の先生
みんな色んな事情のなかで働いている。
ひとつのルールだけにとらわれず、個々にあった働き方を受け入れて下さる
環境です。
私の担当の保育士さんもその一人
結婚を機に大阪から滋賀に引っ越しをする予定のユキ先生。
「引っ越しまでは大阪から通いたいんです。」
そんな背景もくみ取って下さり、勤務時間を
電車の時間に合った勤務開始に設定して下さったり、
園長先生から「引っ越しの前の日は忙しくなりますよね?
お休みの調整利くので言って下さいね!」
その言葉を聞いてユキ先生も勤務につく不安が解消されたようです。
おもいやり・やさしさ・自分は愛されているんだという自己肯定感
「目にはみえない大切なもの」
これを育む為の環境づくりにゴールはありません。
その目に見えないものを大切にされている保育園
また次にどんな環境の変化があるのか
訪問する日が楽しみです!
ライター:野間直樹 ほいコレコンシェルジュ