目が持つ力
人間の目は二つ
たった二つしかないこの目が
「仲間を支える そして、子どもを育てる」
チームワークが全てと言われる保育の仕事
いつも訪問する度に感じていた
園が身にまとう「明るさ」の秘密が今回の取材を通して分かった気がします。
今回紹介するのは
滋賀県大津市にある社会福祉法人 禅心福祉会が運営する
【
永興藤尾こども園と永興富士見こども園は
同じ滋賀県大津市にありますが、それぞれ異なるエリアにあります。
永興藤尾こども園は、今年新園舎にお引越ししたばかり。
まるで、カフェのような
おしゃれな「ブキウギしょくどう」でインタビューをさせて頂きました。
まずは永興藤尾こども園のお二人
たかね先生
・保育士歴:3年目
・1歳児担当
・一番大切にしていることは「笑顔!」
・旅行大好き!今夏はシンガポール旅行を計画中!
さとか先生
・保育士歴:2年目
・4歳児担当
・出身園が永興小金塚保育園(5歳の時にここで保育士になると決めていました!)
・マイブームはスニーカー集めと飼っているフレンチブルドッグと遊ぶこと
●—永興さんと言えば色んな取組をされていますが、具体的にはどんな活動をしていますか?
さとか先生:
お茶・剣道・器械体操・運動遊び・絵画教室・スイミング・科学遊び、サッカーなどを取り入れています。
たかね先生:
永興では、全ての取り組みを完璧にできることを目指しているのではないんです。
子ども達一人ひとりが、自分の好きなことや輝けることを一つでもみつけてほしい!という思いでやっています。
●–仕事をするなかで大切にしていることはありますか?
たかね先生:
やっぱり「笑顔」かなと思います。去年一緒だったけいこ先生がめちゃくちゃ元気ハツラツでどんな時も笑顔の先生なんです。
子ども達も元気になるし、周りの職員も元気になります。
その先生から自然に学ばせてもらいました。
●—素敵な先輩との出会いがあったんですね!
職員間の人間関係はいかがでしょうか?
さとか先生:
この園は、頑張っている姿を周りの先生がしっかり見てくれている感じがします。
「ありがとうな~」「ごめんね~」とか陰でしている些細な仕事に対しても
ちゃんと見てくれていて、それを言ってくれるのがすごく嬉しいです。
「よし、また頑張ろう!」って思えます。
たかね先生:
給食の先生も、忙しい時とか職員会議には気を使って差し入れしてくれたりします。
アツアツのコロッケとかおいしいサンドウィッチとか。
あ、でも皆大好きなのは、手作りおはぎです!
めちゃくちゃ美味しいですよ!
気にかけてくれているのが嬉しいですよね。
●—忙しいなかたくさんのお話を聞かせて頂きありがとうございます。
中でも、さとか先生の「たくさんのことを経験させてもらっている分、きっと
同年代の保育士に比べて力がついているんじゃないかと思います!」とおっしゃった言葉がとても印象に残りました。
優しい雰囲気のお人柄の中にある、前向きな力強さを感じました。
続いて話を伺ったのは
永興富士見こども園からこちらの先生
ほのか先生
・保育士歴:3年目
・0・1歳児担当
・「否定的な言葉」を使わないよう意識しています!
・ドナルドとデイジーが大好き!
●—ほのか先生からみた永興さんの特徴はどのようなところですか?
ほのか先生:
永興の特徴の一つは、行事などにも工夫を凝らしていることです。
例えば、昨年の運動会は「ドラえもん」をテーマにしました。
障害走も、スモールライトを当てて小っちゃくなったり大きくなって進む。
みたいにテーマに沿った取り組みをしています。
準備はやはり大変ですが、子ども達や保護者さんがすごく喜んでくれます。
●—ほのか先生が、保育をするうえで大切にしていることはありますか?
ほのか先生:
「否定的な言葉をなるべく控える」ことを意識しています。
例えば「ここは走ったらダメ!」ではなくて
「そんなに急いでどこに行くの~?」という風に
否定的な言葉をなるべく使わず子どもを認める言葉かけにできればなと気をつけています。
—それってどこで学んだんですか?
男性保育士として全国的に活躍されている、てぃ先生の話を聞いてなるほど!と思ったので今年はその点をすごく意識しています。
●—色んなところから保育に関する情報を収集しているんですね。
ほのか先生:
いえいえ、まだまだです。
でも、私はこの園の中で先輩から学ぶことがたくさんあります。
今のクラスチーフのいくこ先生はすごくテキパキしていて、私自身こうなりたいと思える先生です。
大先輩なのに、雑務も含めて「私これしとくねー!」ってさっとしてくれたりするんです。
後輩にもすごく気を使ってくれて、私たちが気持ちよく仕事させてくれる先生です。
去年一緒だったゆう先生もすごく尊敬できる先輩です!
すっごい面白い先生で、トイレのスリッパをちょっと遠ざけて、私が履きづらそうにしてるのをみてクスッと笑っていたり。
しょうもないですよね!笑
良い意味でふざけ合える関係性があります。
でもいざとなった時や、私が困ったときはさっと「大丈夫?」と声をかけてくれたり
支えてくれたんです。
こんな先輩と出会えることはすごく有り難いと思っています。
●—終始笑顔で、質問に対してもすぐに言葉に出てくるほのか先生。
きっと、「常に意識している」「いつも思っている」からこそだからだと感じました。
最後にお話を聞いたのは
運動遊びのスペシャリストであるリーベのアフロコーチ
永興藤尾で運動あそびを教えて8年目
永興さんとの関わりも深いアフロコーチから見た園についてお話を伺いました。
●—他にも多くの保育園を担当しているアフロコーチから見て
永興さんの他園との違いはどんなところですか?
アフロコーチ:
一言でいうと「エネルギー値」が高いということですね。
感覚的ではありますが、他園と2~3段階くらい違いがあると感じるほど違います。
—エレルギー値とはどんなものでしょうか?
アフロコーチ:
体力的な部分もあるのですが、それ以外の湧き出るパワーがすごいです。
楽しい!と思うことに対して反応がすごく敏感ですし、とにかく元気です。
●—そんなにも違いがあるんですね!
では、先生達の印象はいかがですか?
アフロコーチ:
先生達もホント元気ですよね。もちろんメリハリはありますが、すっごく「ノリ」がよくて柔軟な印象が強いです。
園長先生を始め、先生方が明るく元気でエネルギーに満ち溢れていますよね。
運動遊びの時は、先生も子どもと一緒に遊ぶんですけど
子どもよりも真剣に真面目に遊んでくれます。
その姿は純粋に素敵だし、それがきっと子どもに伝わっているんだと思います。
●—今日も運動遊びを拝見しましたが、先生達かなり本気でしたよね!
アフロコーチ:
この園の先生は特に、子どもに対してすごく正直な印象があります。
過度に褒めるのではなく、できていないときはしっかり目をみて指摘してはります。
そこは僕たちも大切にしている部分なので、すごく共感しています。
現場では、なあなあにしてしまったり
子どもを甘やかしてしまうケースもあると思うんです。
永興さんの先生は、しっかり本質を見て子どもに接しているんだなと感じています。
●—まるで永興の職員さんと見間違えるほど溶け込んでいらっしゃる
アフロコーチだからこそ分かるたくさんのお話を聞かせて頂きました。
ありがとうございます!
年齢の若い先生は経験が浅い為、自分のことでいっぱいいっぱいになることは
必然かもしれません。
でも、困っているところに、そっと目を向けられる先生がいる
そんな環境がここにあります。
— 思いやりの目が、可能性に秘めた芽を育てます —
これからを担う先生にとって
無限の夢を持つ子どもたちにとって
きっと「こんにちはー!!」という元気で明るい笑顔と声が
あなたを迎え入れてくれると思います。
取材にご協力頂きました職員の皆様、リーベの皆様ありがとうございました!
永興藤尾こども園
addres:滋賀県大津市茶戸町22-6
access:京阪「四宮駅」より徒歩10分
tel:077-510-0102
永興富士見こども園
addres:滋賀県大津市富士見台3-30
access: 京阪「粟津駅」より徒歩10分
tel: 077-548-7770
ライター:野間直樹 保育コンシェルジュ