大きな園×辞めない園=小市保育園
【定員数200名以上】
こう聞くだけで何となく大変そうというイメージから就職先の候補から外れることもあります。
本当に大きな園は大変なのでしょうか?
仕事ですからきっと大変だと思います。
しかし!実は小規模保育園よりはるかに辞める人が少ないのです。
確かに小規模保育園は一人一人とじっくり関わることができ、体力的にも負担が少なく働くことが出来ます。後は、一緒に働く保育士さんが良い方たちであれば楽しく保育が出来るので良いと思います。
しかし、一概には言えないですが小規模保育園を探される方は楽そうだからとか、大きな行事もないし準備も簡単そう。というような理由で探される方が多くあまり良い考えを持った保育士さんが来ない傾向があるようです。
結果そういった考えの方たちに仕事を押し付けられたり、人間関係の部分で苦労したり、また、フリーの先生もいないので休むことも出来ず無理をして仕事に行き気持ち的にしんどくなり辞めてしまうようです。
これはあくまで比較であって大きい保育園の方が良いということではありません。もちろん大きな保育園でもしんどくてすぐに辞めてしまう保育士さんもいらっしゃいますからね。
そんな中、今回ご紹介する保育園は定員数250名以上の大きな保育園です。
しかしながら年々、保育士の退職者が減ってきています。
それは何故なのか?
先に園名を伝えておきますと【社会福祉法人 小市福祉会 小市保育園】と言います。大阪を代表するオフィス街「本町駅」から乗り換えをすることなく7分で行けます。さらに最寄駅からも非常に近く、ゆっくり歩いても5分で着きます。
主要な駅である天王寺駅から保育園まで21分程度、梅田駅からでも保育園まで25分程度で行けるとても好立地な場所にあります。
1956年開園の小市保育園は定員数250名以上の大きな保育園です。
小市保育園は大阪市東成区にあるのですが、東成区は比較的待機児童が少ない地域なのですが、毎年250名以上のお子様をお預かりしているというのは安に小市保育園の人気を物語っているように思います。
約60年間にわたりお子様をお預かりしながら大きな事故もなく今なお発展を続ける小市保育園の魅力や良さを園長先生のインタビューから感じてもらえたらと思います。
実は園長先生は、元々園長先生どころか保育士になるつもりもなかったのです!!
遡ること数十年前、園長先生は四年生の英文科がある大学に通い、将来は海外旅行が好きということもあり旅行会社で働けたら良いなーと思っていたそうです。
しかし、学生時代からお付き合いしていた方(のちの旦那様)のご家族が小市保育園を運営されており、大学を卒業と同時に結婚をして、保育の道に入られたそうです。
当初は資格もなかったのでお手伝いをしながら資格を取得したそうです。
自分の夢を諦め、今は園長先生として小市保育園を切り盛りしている姿は男性から見てもかっこいいものがあります。
そういう経緯もあってか、とても理解力があり優しく、良い意味で園長先生という感じもなく、普通のお母さんとしての視点もあって話もすごく面白い方です。
― それでは園長先生にインタビューをしていきたいと思います。
Q.小市保育園の一番の魅力は何ですか?
A.一番の魅力かー、難しいですねー。
けどやっぱり多様性があって、色々な状況の保育士さんがいる中で助け合ってみんなが保育が出来ているところかなー。
もちろん、休まないに越したことはないんだけど、やっぱりどうしてもって時あるもんねー。そういう時にみんなでフォローし合って休みを取る先生が少しでも気持ちよくとれるというのは小市保育園の強みでもありますね。
Q.大きな園は人間関係がしんどそうという声を良く聞くのですが実際はどうですか?
A.よく、学生さんにも話をするんですが、学生時代のクラスを思い出して欲しいんです。みんなと仲が良かったですか?と。
実際はたくさんいるクラスメイトの数人と仲良くなり、クラスが替わるとまたそのクラスで新しく仲が良い人が出来る。
もちろん合わない人もいると思うけど、私は無理にその人と仲良くならなくても良いと思っている。ただ仲が良い人と助け合ったり、支え合うことで頑張れることがある。
少ない人数の保育園にいるより、仲が良い人や刺激になる出会いはたくさんあるから決してしんどいということはないですよ。
でも、確かにそういう声って良く聞きますよねー。
Q.小市保育園ならではのことはありますか?
A.昔から、音楽に力を入れていることですね。
ただ、これを言うとピアノが出来ないといけないと思われるんですけど、外部から講師の先生も来てますし、決して得意でないといけないということではないからそこは伝えておいてね!
Q年々退職者が減っていますが何か秘密があるのですか?
A.私や主任の先生、もしくはクラスの先輩が気にかけてということは昔からあったんですが、ここ数年は誰がということ関係なく助け合ったり、相談に乗れる雰囲気が出来てきたからだと思います。
Q保育士さんに求めるものは何ですか?
A.やっぱり人の気持ちが分かる人。素直な人。共感が出来る人
本当にうちは保育士さんも多く、主婦の方もいます。どうしても休まないといけないこともある中でそういう立場の人の思いに立ってあげてほしいし、もちろん子どもや保護者の気持ちにも寄り添って考えてくれる人が良いですね。
― 取材を終えて
今回、小市保育園を取材させていただき、感じたのはお互い様の思いやりの心です。
保育士と言っても家庭環境や状況は様々です。
独身の方・結婚されている方・お子様がいる方・介護をされている方etc.
例えば、独身の方よりもお子様がいる方の方が大きく見たらやはり大変だと思います。
そんな時に、独身の先生は同じような給与もらってるんだから当然!自分で選んだ道なんだから!両立するのが当然!と思うのか。
逆に自宅に帰っても色々としないといけないことがあって大変だろうなー。少しでも協力してあげないと。と思うのか。
小市保育園は後者の考えが非常に浸透しています。
そして、助けてもらった方もいつか子育てが落ち着いて、助けてくれた独身の先生が結婚をして子どもが出来た時は必ず助けてあげよう!と思える関係性。
いつ誰がどうなるかは分かりません。
お互い様の心で助け合う。この考えが人間関係の部分にもつながり、働きやすい環境になって行っているのだと思います。
そしてこれは大きな園であり、保育士の人数も多いからこそ出来ることでもあるのです。
大きな園ではありますが、助け合える・やりがいのある小市保育園で働いてみませんか!?
ライター:川上耕平 ほいコレコンシェルジュ