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  1. 保育

内田淑佳(うちだよしか)の保育道《第5回》【子どもは何故走るのか?】②

内田淑佳(うちだよしか)の保育道《第5回》【子どもは何故走るのか?】②

【子どもは何故走るのか?】②

あなたは、歩き出す時、右足から踏み出しますか?それとも左足?
え?決まってるのかしら…。
はい、おそらく決まっていると思います。思い出せそうですか?「無意識」が司っている行動とは、こういうものです。

無意識

何故?と理由を聞かれても困ってしまうし、それはやめて!と言われても、変更はなかなか難しいです。
例えば、右足から歩き出す人が、左足スタートに変えようと思うと、かなり意識していないと「無意識」が右足を前に押し出してしまいます。
子どもは「よーし!走るぞ!!」と「意識」して走り出しているわけではありません。「無意識」が走らせているのです。ですから「走らない!!」と何度言っても、また走り出してしまうわけです。
では、安全のために、走って欲しくないな…という場面では、どんな声かけをしたら良いでしょうか。

右足から歩き出す人を例にして考えてみましょう。
「右足から歩かないよ」と言われるのと、「左足から出してね」と言われるのでは、どちらが左足を出せそうですか?
そうです。「走らないよ」よりも「歩こうね」の方が、断然歩く姿をイメージしやすいです。

子どもが走る

では、声かけのタイミングはどうですか?
歩き出す直前に「左足からね!」と言って欲しくないですか?先のことを「お約束」させられても、「無意識」には届きません。
前回お伝えした、「無意識」を「意識」に変える言葉かけ、とはこのことです。
「無意識」が行動を起こす前に、「意識」に働きかけてあげるのです。
室内で走りまわる子どもたちに「お部屋では走らないって言ったでしょ!」と言うことは、
右足から歩き出す人に「お部屋では、右足から歩き出したらダメって言ったでしょ!」と言っているのと同じだと思ってください。

無意識と判断

子どもたちの行動は、「無意識」部分が大きいです。危険や安全を判断する力も育てて行きたいものですが、
「判断」というのは「意識」ですから、「無意識」が起こしている行動については、まずは「意識」が向けられるようにならないと育たないのです。
赤ちゃんは「無意識100%」です。そこから成長(発達)する過程で、「意識」を身に付けていきます。
次回は「危険や安全を判断する力」を育むことについて触れていきますね。

この記事を書いた人
【講師紹介】 内田 淑佳 先生
NPO法人
日本心理カウンセラー協会運営役員Human Environment Creator
一般社団法人そだち《子どもにとってより良い人的環境を作る活動をしています》