「早くオムツを外したい!」 トイレトレーニング で焦る保護者への声掛け

  1. 保育現場のお役立ち情報

多くの人が悩む、 トイレトレーニング 。保育士も保護者から相談を受けることが多くあります。もしも保護者から トイレトレーニング についての相談を受けたら、どのような声掛けをすればよいのか紹介をします。

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1. トイレトレーニング は多くの保護者が悩むもの

保護者が子育て中に悩む課題はたくさんあります。
その中でも多くの家庭で悩みの種となるのが トイレトレーニング です。
「ずっとオムツの子はいないから大丈夫」といったことが言われることもあります。
しかしこれは保護者にとってものすごくプレッシャーな言葉です。
最近ではトイレで用を足せるようになっておくことが入園基準となっている保育園もあります。
そのため「いつまでもではなく、年少に上がるまでにはオムツが外れなくては」と焦る保護者も少なくありません。
もしも保護者が トイレトレーニング で悩んでいる場合にはどのような声掛けをすることが望ましいのでしょうか。

2. 保護者がオムツを早く外したい理由を考えよう

これは トイレトレーニング に限ったことではないですが、保護者へ声をかける際には背景を考えることが大切です。
なぜ焦っているのか何が不安なのか、といったことがきちんと理解できていないと適切な言葉かけができません。
優しさのつもりでかけた言葉によって傷つけてしまうこともあります
トイレトレーニング で悩む理由も保護者によって様々です。
例えば、どのようなものがあるのでしょうか。
・すでに同月齢の子たちのオムツが外れている
きょうだい児や親戚のよりもオムツが外れるのに時間がかかっている
発達障害や知的な遅れの不安
・祖父母からのプレッシャー
オムツの処理をするのが嫌だ
オムツ代の節約をしたい
もちろんこれ以外にも理由はあります。
子育てには正解がありません。
子どもによってもできること、できないこと、得意不得意も異なります。
そのため、わが子の様子を見ていて不安を感じる場面はたくさんあるのです。
今は、核家族化や共働き世帯の増加など、社会環境も変化しています。
相談できる相手や育児に協力してくれる家族が近くにいないことも多いです。
そのため、子どもの成長や今後の子育てのこと、経済的なことなど様々な部分で不安になることがあります。
このような不安や自信のなさ、ストレスといったものを特に感じる壁となるのが トイレトレーニング なのです。
そこで、保護者から トイレトレーニング に対する不安や悩みを相談されたら、背後にどのような思いが隠れているのか考えるようにしましょう
それを理解すると、どのような声掛けがベストかみえてきます。

3. トイレトレーニング で焦る保護者への声掛け例

保護者の悩みがどういったものなのか理解できたら、具体的にどのような声掛けをすればよいのでしょうか。
まずは、保護者の気持ちに寄り添うことです。
多くの保護者は思うように トイレトレーニング が進まないことで、ストレスフルになっています。

「叱ることはやめましょう」とか「もっと褒めてあげてください」といったネガティブな言葉がけは避けましょう

保護者を追い詰めることになってしまいます
では、どのような言葉を掛ければよいか?
小さな成果でも少しずつ状況を共有することを目指していきましょう。
例えば、こういった行動は保護者に伝えると喜ばれます。
・周りの子たちのマネをしてトイレに行った

トイレはできなかったけれど便座には座った

・自分から「おしっこが出た!」と声をかけてくれた

トイレへの意識が高まっている行動は、保護者も知ることができると嬉しいことです。
全くなにもできていないわけではないこと、家庭での取り組みが成果となっていることを伝えるようにしましょう。
もしも余裕があれば「ご家庭での取り組みのおかげです」「お母さんの声掛けのおかげです」といった保護者へのねぎらいの言葉をかけるようにします。
辛いと感じている場面では、否定せず話を聞くことが大切です。
特に トイレトレーニング を進める時期は「イヤイヤ期」とも重なります。
保護者が声をかけても子どもたちが言うことを聞かず疲弊してしまうことも多いです。
声の掛け方や、家庭での取り組み方についても「ここが良くない」「これが上手くいかない要因」といった強い言葉は使わないようにします。
「こうしてみたらどう?」「こんな声を掛けてあげると良いかもしれないですね!」といった優しい表現を使うようにしましょう。

執筆者:山口友美 先生(教育職員免許状1)

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