実習生に読んでほしい!保育中の『ヒヤリハット』とは

  1. 保育

保育の中で、怪我や事故につながりそうなヒヤリハット…。そもそも『ヒヤリハット』という言葉をあまり聞いたことがない実習生さんには特に読んでほしい、保育中のヒヤリハットについてお話します。実習前に読んで、しっかりと心の準備をしておきましょう。

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1.ヒヤリハットって…なに?

『ヒヤリハット』という言葉を知っていますか?
あまり聞きなれない…
という実習生さんもいるかもしれません。
それではまず、
『ヒヤリハット』とは何か?
ヒヤッとしたり、ハッとしたりすること・した場面をいいます。
つまり、怪我や事故につながりそうなリスク
このヒヤリハット、
保育現場では、とても重要なのです!
日々、保育士さんは色々な危険予測をしながら保育をしています。
それでも、思わぬところにヒヤリハットが…
このヒヤリハットを見過ごさないことが、
怪我や事故を未然に防ぐ上で、何よりも大切!
保育の中で起こるヒヤリハットをしっかりと共有しておくことで、
危険予測の幅が広がり、怪我や事故を減らすことができるのです。
そこで今回は、保育実習でも起こりうるヒヤリハットを実習生のみなさんにご紹介したいと思います。
実習生も、保育現場では一人の『先生』です。
子どもたちと関わる上で、しっかりと安全に対する意識をもち、
実習に臨むようにしましょう。

2.保育中のヒヤリハット事例

それでは、保育現場ではどのようなヒヤリハットが起こるのでしょうか?
実習生との関わりの中で起こりうる事例を取り上げてみます。

【事例①:絵本をなめてしまって…】

事例①
1歳児クラスの実習での出来事。
実習生は、Aちゃんと一緒に絵本を見ていました。
そこに背後からBちゃんがやってきたので、実習生は振り返ってBちゃんに話しかけます。
Bちゃんが去ったあと、Aちゃんに再び目をやると、
Aちゃんは絵本の角をなめていました。
絵本の角はふやけてしまい、今にも破れそうです。
この事例でのヒヤリハット、気付きましたか?
Aちゃんは実習生が目を離しているうちに、絵本の角をなめてしまっていました。
そのままなめていたらどうなっていたでしょうか?
絵本の角が破れて、Aちゃんは絵本の破片を飲み込んでしまっていたかもしれません。
これは、誤飲につながるヒヤリハットです。
誤飲する前に気づいたのでヒヤリハットで済みましたが、万が一誤飲していたら事故になっていました。
事故にならなかったから大丈夫。
…は絶対にダメ!
ヒヤリハットが起こったら、必ず振り返りをしましょう
何か問題点・改善点はありますか?
振り返り
今回の事例では、Aちゃんから目を離している時間に注目。
実習生は後ろに振り返ってBちゃんと話していましたね。
背後で起きていることは全く視界に入りません
ですから、実習生は二人とも視界に入るような位置に向きを変えて関わる必要がありました。
Aちゃんも視界に入っていたら、絵本をなめだした時に止めることができたと思います。

【事例②:鬼ごっこに夢中になってしまい…】

事例②
4歳児クラスの実習での出来事。
実習生は、子どもたちと鬼ごっこをして遊んでいました。
最初は園庭が空いていたので、広々と遊ぶ子どもたち。
しかし、徐々に園庭で遊ぶクラスが増え、
1歳児クラスの子どもたちが、砂場近くで遊び始めました。
鬼ごっこをしていたCくんは、逃げることに夢中。
砂場などの狭くて混みあっている場所でも関係なく逃げ回ります。
そんな中、Cくんは砂場にいた1歳児クラスのDちゃんにぶつかってしまいました。
Dちゃんはしりもちをつき、泣き出しました。
この事例での、ヒヤリハットは?
身体の大きな4歳児と、小さな1歳児が衝突してしまったこと。
ただでさえ身体の大きさが違うのに、走っていたのでかなりの衝撃です。
今回はしりもちで済みましたが、もしも思いきり頭を打ってしまっていたら…
大怪我につながりかねないヒヤリハットです。
では、問題点改善点は
振り返り
まず、問題点は鬼ごっこをしていた場所
園庭を広く使える時は問題なかった砂場でも、
その後状況が変わり、小さな子どもたちも沢山遊んでいるエリアとなりました。
状況が変わったにも関わらず、そのまま続けていたことで起きてしまったヒヤリハット。
では、改善点は?
園庭が混みあってきた時に一度遊びをストップして、ルールを変更したり、違う遊びを提案したりする必要があったでしょう。
例えば、砂場や遊具の場所は行かないというエリアを限定するルール
また、『はないちもんめ』などの別の遊びを提案する。
このように、全体の状況を把握して保育することが大切なのです。

3.危険な場面を予測しておこう

いかがでしたか?
保育現場には、色々な場面でヒヤリハットが起こります。
保育士さんは常に危険を予測しながら、安全に保育ができるよう様々な配慮をしているのです。
実習では、このようなヒヤリハットの対策配慮のポイントなども学べるといいですね。
安全に対する意識をしっかりともち、実習に臨みましょう。
未来の保育士さんを応援しています!

執筆者:高橋はな 保育士

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