内田淑佳(うちだよしか)の保育道《第2回》【春を感じる】②

  1. 保育

ずいぶん春らしくなりましたね。

みなさん、身近な「春」を見つけられましたか?
草花や虫など、自然の中には「春」がいっぱい。
でも洗濯物なんかにも「ああ、春になったな」と感じる私です(笑)

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さて前回、クラス全体が上手くまとまらないのは、一人ひとりを把握できていないからなんですよ、という事を書きました。
幼稚園、保育園に勤めると、「クラス」という考え方がありますね。
保育実習は幼稚園、保育園に行きますから、○○ぐみさんで実習させて頂く、という形になります。
すでに実習を経験された方の中には、「子どもたちを動かすのって難しいな」と思われた方もいらっしゃるでしょう。
担任の先生は一言で子どもがスッと動く、すごいな、と。

何が違うかというと、クラスの子、一人ひとりとの関係が違うのです。
私たちでも、見知らぬ人がリーダーのグループで活動するより、その人のことをよく知っていく方が、安心して動けますよね。
「クラス」という枠で考えた時、先生はこのリーダー役になります。
優れたリーダーは、メンバー一人ひとりの個性を把握し、時と場合によって、ベストな方法を選択していくことが出来ます。
人によって感じ方や動き方が違うことを理解し、メンバーが気持ちよく過ごせ、目標を効率よく達成できるよう考えます。

友達同士のグループでもそうですよね?
それぞれの都合や好みをアレコレと考えて、みんながいいよ、となるように取りまとめてくれる人がいますね。
そうです。複数の人間が集まる時、一人ひとりがどれだけ気持ちがよいかが、グループがまとまって動けるかのポイントになります。

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私たちはどうしても、「クラスをまとめる」という「目に見える形」に気をとられてしまいます。
しかし、複数の人間を「まとめる」というのは、一人ひとりの「気持ち」を大切にすることが出来てはじめて、出来ることなのです。
「保育」をちゃんとやらなくちゃ、と思って、「全体」をどう動かすかを考えてしまうから、「上手く」いかない、と前回書きました。
「全体」を動かすことが「保育」ではありません。
一人ひとりの子どもたちを護り、支え、子どもたちがより良く育っていくための「環境」を作ることが、「保育」という仕事です。

一人ひとりとの関わりが、しっかり出来ていれば、自然と「クラス」としてのまとまりも出てきます。
これは、後付けで形成されるものなのです。
つまり、クラス活動のある幼稚園、保育園と、小規模保育所、託児所など少人数の所と、「保育」の基本はなんら変わりません。

まずは一人ひとりとの関係を深めていくことからスタートです。
大人同士の人間関係と一緒ですね。
そうです。子どもたち、一人ひとりが「大切な」「人」ですから。
一人ひとりとの関係を深めていく時に、「一緒に春を感じる」…おススメです。

あなたにも、一緒に何かを発見したり、一緒に感動したり、体験をすることで、その人とぐっと仲良くなった経験がありませんか?
特に季節を感じられる体験は、心の距離がグンと近づきますね。
日本という、季節の味わえる国にいること、幸せ…ですね!!

 

執筆者:【講師紹介】 内田 淑佳 先生