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内田淑佳(うちだよしか)の保育道《第18回》【並ぶことを教える?】③

内田淑佳(うちだよしか)の保育道《第18回》【並ぶことを教える?】③

幼稚園、保育園、こども園は、子どもの社会性の芽生えを育む場所です。
「社会性」の「芽生え」。社会性って、「芽生える」ものなのです。大人が「これが社会のルールです、守りましょう」と教えたところで、本人の中から「芽生える」ものが育っていなければ、身につきません。この「芽生え」をサポートするのが私たちの仕事です。
「誰かに怒られるからルールを守らないといけない」ではなく、「皆が気持ちよく過ごせるように、私はルールを守りたい」という人に育てたいのです。
つまり、子どもの中から出てくる感情がとても大事。ルールを守りたい、という気持ちになる経験をしていくこと!それには子ども同士で感じ合うことがとても大事なのです。
先生が「○○ちやん、順番守りなさい!」「並んで待ちなさい」とその場を仕切ってしまえばスムーズに行動できるかもしれません。
でも、スムーズに行動すること、が大事なことなのか?そこをよく考えて欲しいのです。時としてスムーズでない方が多くの感情を経験することになります。私たちが大事にしないといけないのは、その場がスムーズであることではなく、子どもたちが何を経験し、何を感じるか、です。

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もう一つ、気をつけて欲しいことがあります。
保育の現場では、先生は強い立場の人間であることに、間違いはありません。
強い立場の人間がルールを決め、それに従わせる…という図式を、初めての集団生活で子どもたちに刷り込まないで欲しいのです。
人間は何かしらのチーム(組織)に所属することで生活していく動物です。チーム(組織)にはルールがあり、そのチーム(組織)に所属する以上、ルールは守らなければなりませんね。
でも、そのルールは、誰のためにあるのでしょう?はい、チーム(組織)のメンバーのため、皆が気持ちよく過ごせるために、ルールがあるのです。

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強い立場の人間が、自分の都合でルールを決めるのではなく、皆のために皆でルールを決める。
ルールは誰かが守らせるものではなく、一人ひとりが「気持ち」をもって守る。
初めての集団生活だからこそ、ルールの本当の意味と目的を、ちゃんと感じてもらいたい。
強い立場の人間は、皆を従わせ、その力を行使する人ではなく、誰よりも皆が気持ちよく過ごせることを考えている優しい人であって欲しい。
子どもたちにとって、初めて出会う「先生」だからこそ、「従わせる人」ではなく、「優しい人」であって欲しいのです。
如何でしたか?次回からは「なんでかな?を考える」を3回シリーズでお届けします。

【講師紹介】 内田 淑佳 先生

この記事を書いた人
【講師紹介】 内田 淑佳 先生
NPO法人
日本心理カウンセラー協会運営役員Human Environment Creator
一般社団法人そだち《子どもにとってより良い人的環境を作る活動をしています》