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【保育】 防犯訓練 ってどんなもの?保育園・幼稚園の防犯対策を知ろう

防犯訓練
保育園・幼稚園で行われている『 防犯訓練 』を知っていますか?今回は、保育学生さんに向けて、『 防犯訓練 』とはどういったものかをご紹介します。保育の中で、子ども達を守るためにどのような訓練を実施しているのか、理解しておきましょう。
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1.保育園・幼稚園の防犯対策は必須

ほいコレでは、保育学生さんに役立つ情報をたくさん発信中!
今回は、保育園・幼稚園で実施されている防犯対策の一つ、
『 防犯訓練 』についてご紹介します。
災害に備えて行われる『避難訓練』はみなさんも経験していると思います。
では、 防犯訓練 とはどのようなものか知っていますか?
『 防犯訓練 』とは?
保育園・幼稚園で行われている、防犯に対する取り組みの一つ。
万が一、不審者が園に近付いてきたり、侵入してきたりしたときに備え、
子ども達の安全な避難戸締り通報の段取り不審者に応戦するなどの練習を行います。
子ども達の命を守るために大切な訓練です。
不審者が保育園・幼稚園に…
なんて起こってほしくない状況ではありますが、
実際に不審者侵入事件は起きています。
2006年に鹿児島県内の保育園に刃物を持った不審者が侵入した事件、
2017年には大分県内の認定こども園に刃物を持った不審者が侵入し、職員や子どもが怪我を負った事件、
2021年には宮城県内の認定こども園に不審者が侵入し、職員に取り押さえられる事件が起きました。
いつ起きるかわからない事件に対して、
日頃から防犯意識を高め、万が一何かあった時にすぐ対応できるよう
定期的に 防犯訓練 を行うことが大切なのです。
防犯訓練

2. 防犯訓練 はどんなもの?

次に、 防犯訓練 では実際どのようなことを行うのかご紹介します。

【事前打ち合わせ】

防犯訓練 を実施する前に、
訓練内容の確認を職員同士で行います。
・訓練の想定
・合言葉や合図   など
≪訓練の想定≫
どのような想定で行うのかは、
事前に大まかに打ち合わせる場合や、
何度か実施していれば当日は抜き打ち(想定を全体に知らせず)で行う場合など様々です。
想定例
・園庭の柵の外に不審者がうろついている
・裏門から不審者が侵入しようとする
・侵入ルートは決めず大体の実施時間だけ決める  など
また、不審者役はどうするかという点では、
実際には不審者役はおかず、居るという設定で行う場合、
園内の職員が不審者役になって実施する場合、
警察など外部の人に協力してもらい、不審者役を立てて実施する場合などがあります。
≪合言葉や合図≫
 防犯訓練 を行うにあたってポイントとなるのが、
不審者の発見を職員や子どもにどう知らせるかということです。
不審者を発見した時、
職員が慌ててしまったり大きな声を出してしまったりすると、
子ども達がパニックになるだけでなく、
不審者を興奮させてしまいかねません。
ですから、落ち着いて静かに不審者の情報を園全体に知らせる方法が必要なのです。
それには、職員と園児だけが知っている合言葉合図を決めるのが有効。
「不審者」という言葉を使わずに知らせることができ、
園庭などに居ても合言葉や合図を聞いてすぐに避難の対応が取れます。
合言葉や合図の例
・「ライオン組さん(園に存在しないクラス名)、ライオン組さん、お当番(110番)お願いします。」
・「園長先生、お当番活動の時間です。」
・『ラジオ体操』(普段流さない決まった音楽)を放送する。   など

【 防犯訓練 の実施】

実際の訓練では、次のようなことを行います。
・不審者発見、園全体に伝達
・子どもの室内避難
・扉や窓の施錠
・不審者に対する応戦
・110番通報(模擬)  など
不審者発見を合言葉合図を使って園全体に知らせ、
子ども達を室内に避難させます。
同時に110番通報も行います。
室内では各クラス子ども達を集めて静かに待つよう伝え、
カーテンを閉め、扉や窓の施錠をします。
子ども達の避難が完了したら、
出られる職員は不審者に対する応戦に参加。
不審者に対して出来るだけ多い人数で応戦した方が有利です。
さすまたや、長い棒(モップの枝や突っ張り棒など)を使って、
不審者の動きを止め、警察が到着するまで時間をかせぎます。
不審者にどう対応するか、子ども達をどう避難させるかなど、
実際に 防犯訓練 を行うことで、
気付き問題点改善点などが見えてくるのです。

3. 防犯訓練 で防犯意識を高める

いかがでしたか?
今回は、保育園・幼稚園で実施されている『 防犯訓練 』についてご紹介しました。
保育園・幼稚園は、子ども達の命を預かる場です。
先生達は、子ども達の安全を守るため、
 防犯訓練 を定期的に実施し、
日頃から防犯に対する意識を高めているということがわかったと思います。
保育を取り巻く様々なニュースに関心を持ち、
将来につなげていきましょう。
未来の保育士さんを応援しています!
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執筆者:たか 先生(保育教諭1)

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