あうあうあう-ほいくのコレカラ-

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あたたかさを感じる都会のオアシス

「これ、僕が作ったんだよ!」
その日は、男の子が嬉しそうにおもちゃを見せてくれたことから始まった。

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今日も落ち着いたクラシック音楽が子どもたちを迎え、
楽しい1日が始まっていく。

♪ 。。 ♪。。 ♪ 。。
♪ 。。♪。。

 

名古屋の繁華街、栄に程近い久屋大通。

皆さんはご存じだろうか?
名古屋市東区に、子どもたちのオアシスがそこにはある。

「こんな園で働けて嬉しい」
そんな声を保育士さんから聞いていたので、ずっと気になっていた。
どんな保育園なのだろうと・・・

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名古屋市東区の泉の杜保育園
地下鉄桜通線「久屋大通駅」から徒歩5分。
設立して2年目の新しい保育園さんだ。

いろいろな保育園を見てきた私も初めて見るような外観。
最初に訪問したときの驚きは今でも覚えている。
園内に入ると、そこには素敵な空間が広がっていた。

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温かみのある落ち着いたお部屋。写真からでも伝わってくる。

【環境重視】は泉の杜保育園の特徴である。
子どもたちにとって優しい環境作りを大事にしている。
写真を見て気付いた方もいるかもしれないが、壁面の飾りつけがないことも、家庭的な雰囲気を考えてのことだ。

このお部屋で行っているもう1つの保育の特徴が、
【担当制保育】【異年齢保育】である。
1対1から始まる人間関係を大切にした保育。
担当制は保育士さん1人1人が、毎日決まった子どもたちの保育をしている。

― 園長
「担当制は1対1の関係のなか、丁寧に生活することや絶対的な優しさを持って関わることが特に乳児期には大切で、子どもたちが安心して過ごせる時間や環境こそが必要だと考えています。保育士さんからみても、その子のことはその先生が一番良く分かってあげられます。」

その思いや考えは、保育士さん達にも伝わっていた。

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― 乳児クラス担当の2年目の保育士さん
「担当制でやっているので、日々の成長がとても身近に感じることができます。ハイハイしたり、喋れるようになったり。先生と呼べるようになったり。
先生が決まった子をお世話することで、しっかりとその子の成長を見れるから、子どもも保護者も安心だと思います。」

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― 0歳児クラス担当の1年目の保育士さん
「0歳さんは、その先生でないと駄目っていう子が多くて、そういう年齢の子どもたちだからこそ、決まった先生がみてあげることが、安心につながるんだと思います。皆さん温厚で穏やかな保育士さんばかりなので、言葉掛けとか見ていても、私も初心にかえってできている感じです。」

手厚くやっていることが、職員も安心して自分の役割に専念できているようだ。この手厚さは、園だけでの考えではなく、法人全体で大事にしているようで、子どもにとって最善の利益のために職員の配置や環境を手厚く考えてくれている。
子どもたちの小さな成長にも気付いてあげたり、職員の関わり方を見て学んだり、そこには保育士さん自身も穏やかでゆったりとした気持ちで保育ができているのだろう。

 

「結果よりも過程が大事」
その言葉を園長先生は何度か口にされていた。

― 園長
「準備の段階から子どもたちと一緒にすれば保育士さんも楽しめるし、自然と〝自分でなんでもしたい〟という子どもの意欲や自信となり、その積み重ねが子どもの自立に繋がると思います。」

こんなエピソードを続けて園長先生は話してくれた。

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泉の杜保育園では、誕生日のその日に各クラスでお祝いをしている。

昨年度は、大きいお兄さん・お姉さんが園長先生からお小遣いをもらって、小さい友達のために保育士さんと一緒に近くのケーキ屋さんにケーキを買いに行き、おやつの時間にケーキとお誕生日の歌で、皆で祝ってあげていたそうだ。
その後は自分たちでケーキを作り、お祝いする形となった。

また、時には旬な野菜や果物を、近くの八百屋さんにお買い物に行き、クッキングをし、季節を感じる給食を食べたりしている。

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友達から祝ってもらう誕生日。
選んでいたものから作ってあげたものへ。
過程を大事にしているからこそ、新しく実った心の育み。

素敵なお話を聞くことができた。

 

「大きなお家」という考え方がこの法人にはある。
落ち着いた環境の中、家庭ではお母さん、お父さんがいるように、保育園でのお母さん、お父さんのような存在として子どもたちと関わる保育。
園内だけではできないことも、地域の方とも親しく交流し、子どもたちの喜びに結び付けている。

「こんな園で働けて嬉しい」という保育士さんの声にも納得である。

最後に、園長先生に聞いてみた。

Q. 園長先生が保育士さんに対して気を付けていることはありますか?

― 園長
「顔を見て元気がなかったり、何か悩み事があるのかなと感じたら、できるだけこちらから声を掛けることには気を付けています。
出勤したときの表情や子どもとの関わりを見ていても、いつもと違うなとか。
子どものことなど言うべきことは伝え、メリハリもありますが、頑張りは認めたいし、褒めてあげたい。
開園してまだ2年目。子どもたち・保育士さんと一緒に、私自身も成長していきたいと思っています。」

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“ あそびは教育である ”
これは、泉の杜保育園さんでの基本方針だ。

― 園長
「月に1度は英語・リトミック・運動あそびをやったりしてますが、あそびがまずあっての教育だと思っています。実体験などの本物体験が動機づけとなり、それが子どもたちの学びに繋がっていくと思います。
あそびを通じて本物に触れ、粘り強くあそぶ気持ちこそが大切で、教育はその延長についてくるものだと思います。」

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法人ホームページにこんな言葉が載っていた。

子どもも、保護者も、保育士も、保育園も、
地域と共にゆっくり育まれていくのです。

毎日楽しく過ごす子どもたち、
安心して子どもを預ける保護者の方々、
温厚で落ち着いた保育士さん、
子どもも職員も大事にしてくれる保育園、
そして、地域の方も見守ってくれている。

ここは、あたたかさを感じる都会のオアシス

 

 

 


ライター:河内 集 ほいコレコンシェルジュ

泉の杜保育園